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【J1:第11節 浦和 vs 川崎F】プレビュー:スペクタクルか泥試合か…。最強の盾と最強の矛のぶつかり合いは展開の読めない試合に。(09.05.09)

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5月10日(日)J1 第11節 浦和 vs 川崎F(14:00KICK OFF/埼スタ
スカパー!生中継 Ch363 14:00〜(解説:水内猛、実況:上野晃)
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現在リーグで最も被シュート数(69本/G大阪と並んで首位タイ)の少ない浦和が、リーグ最多のシュート数(153本)を誇る川崎Fをホームに迎える一戦。端的に言い表せば、“最強の盾”と“最強の矛”とのぶつかり合いという構図になるが、面白いのは浦和のシュート数139本は3位、川崎Fの被シュート数91本も同じく3位タイと、最強とまではいかないまでも、ともに強力な矛と盾も兼ね備えているところだ。激戦必至のゲームで、果たして敵の牙城に迫るのはどちらになるだろうか。

 この試合をホーム埼玉スタジアム2002で迎える浦和は、同会場の川崎F戦では2006年以降未勝利(1分2敗)と相性が悪いところを示している。ただ、4戦全勝、6得点1失点と、今季ホームで圧倒的な勝負強さを誇る浦和にとっては、前述の戦績はさして気になるものではないかもしれない。フォルカーフィンケ監督のもと、サポーターとの信頼関係を取り戻したチームにとって、今はホームで行なう試合が何よりも心強い状況。前節の柏戦後には「次は自分たちのホーム。素晴らしいサポーターの後押しもあるし、勝利しか考えていない」(エジミウソン/浦和)と、選手からも自信のコメントが発せられた。

 浦和が自信を取り戻した背景にはフィンケ監督が施してきた改革がうまく進行していることが理由に挙げられるが、なかでも前線から最終ラインまでを含めたプレスは、相手にとってなんとも強烈なものに姿を変えてきている。冒頭で述べたように、被シュート数の少なさは現在リーグ首位タイとなっており、実際の失点数(8)は現在リーグ2位。得点数(14)が8位タイということを考慮すれば、現在暫定ながらも浦和が順位表の一番上に立っているのは、その守備力にあることは一目瞭然。フィンケ監督が目指すところがスペイン代表のような攻撃的なチームにあることは周知のとおりだが、そこにたどり着くまでの土台はすでに完成の域に達していると言っても過言ではない。

 そのプレスの中心にいるのが、今季全試合フル出場を果たしている鈴木啓太と、阿部勇樹のボランチコンビだ。リーグ戦も10試合を消化し、互いの役割分担がはっきりしてきた両者の存在こそが、浦和の激しいプレスの象徴とも呼べるもの。鈴木が中盤の守りを統率し、阿部が前線に絡み、そこから生まれる得点チャンスの数が増えたときこそ、フィンケサッカーは次なる次元へと到達できるはず。「本当に才能のある選手が前線の方にたくさんいるので、できるだけ彼らがいい状態で数的優位を作れるような形で動かしたい。自分がそのなかで目立つのではなくて、うまくサポートする役に回れればなと。前の選手には自由にやってもらいたい」と話す鈴木の言葉にこそ、浦和躍進の理由が詰まっている。

 一方、その浦和をアウェイで打ち崩したい川崎Fにとっては、この試合で大きな流れを引き寄せたいところ。1試合消化が少ないながらも、首位浦和とはすでに勝点11差ということもあり、優勝に向けてはこの一戦の結果が致命傷につながる可能性も秘めている。とはいえ、今季アウェイでの戦績は5戦2分3敗、4得点7失点。さらに浦和は先手を打った試合で勝利100%(7戦全勝)なのに対し、川崎Fは今季先制点を奪った試合はわずか3試合であり、それも1勝1分1敗。アウェイチームが記す勝利への筋書きは、つまるところ泥仕合に持ち込む展開と言えるかもしれない。

 互いに持ち味は異なるが、リーグ随一の華やかさを誇る両チーム。展開によっては今季最高のスペクタクルな一戦も期待されるが、先に述べたように泥試合になることも予想される。互いに相手に合わせることを知らない猛者同士の激突。先の読めない試合は、一寸たりとも目の離せない展開となりそうだ。

以上
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