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【J2:第14節 富山 vs 仙台】プレビュー:3連勝の富山、さらなる飛躍の可能性を示せるか。仙台はクラブ記録の7連勝狙う。リーグ1、2の堅守対決の結末は(09.05.09)

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5月10日(日)J2 第14節 富山 vs 仙台(13:00KICK OFF/富山
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3連勝と勢いづく富山が、6連勝の仙台に挑戦する。最も乗っている昇格候補をホームに迎え、自らの実力と可能性を計る絶好の機会だ。新加入クラブに失うものはなく、ストップ・ザ・ベガルタの野心を抱いて選手はピッチに立つ。

富山は開幕以来、初ゴール、初勝利、初の連勝と足踏みなく関門を通過した。第10節で当時首位だったC大阪と引き分けるなど5試合負けなしの3連勝で8位につけている。3連勝は、J加入2年目の熊本、岐阜、5年目の徳島も達成しておらず、愛媛、甲府のクラブ記録とも並ぶ。ここまでの戦いぶりは評価に値する。
「JFLとの差は慣れでカバーできる」。開幕前、MF朝日大輔が口にした頼もしい言葉の通りに、チームは試合を経験するごとに確実に上向いてきた。C大阪戦を挟んで、昇格同期の岡山、栃木、2年目の岐阜、熊本からすべて勝利を収めた。第6節まで2得点で決定力不足が課題だったが、以降の7試合では12点を挙げている。好成績の支えるのは、GK防御率トップの中川雄二、CB濱野勇気、ボランチ長山一也、渡辺誠らを中心とする組織ディフェンス。全員の高い守備意識と運動量で、しつこく相手の攻撃に対抗している。4試合連続してゴールを割らせておらず、失点8は仙台に次いでリーグ2番目に少ない。

しかし、楚輪博監督は現状に満足していない。前節後の会見では、しっかり守ることはJ2で戦うための前提に過ぎないとし、「今が好調とも思っていない」と話した。8日の練習後、「リスクを負ってボールも奪いにいくし、点も取りにいく。攻めも守りもしっかりやらなければならない」と語った。「組織力」と「意思統一」とともに、チームのテーマになっているのが「個人のレベルアップ」。1月の始動から、判断とパスのスピードアップを目指したトレーニングを継続して行っている。前節の熊本戦では後半37分、今季初出場のMF野嶋が交代直後にファーストタッチで決勝点を挙げた。初めてベンチ入りした選手が得点するケースが第7節以降で4度。チーム全体の底上げができている証といえる。強敵と対峙することで、新たな力が引き出されることに期待したい。

仙台の6連勝はJ1昇格を決めた2001年以来で、クラブ新記録の7連勝がかかる。ゴールデンウイークの中2日の4連戦を全勝し、組織と個の力はもちろん、フィジカルと精神のタフさも証明した。前節の前に手倉森誠監督とキャプテン梁勇基は「先制点を与えても勝てれば本物」と話していたという。福岡にリードを許し、試されるかのようなゲームになったが後半一気の逆転劇を演じた。チームとしての自信はさらに深まったはずで、死角は見当たらない。
前節は後半2分、梁のFKによる同点弾から5分間で3ゴールを挙げた。ゲームプラン通りに進めて先制点から押し切るしたたかさには、荒々しい爆発力も秘められている。4試合連続してセットプレーから得点している。後半途中から登場するFWマルセロ ソアレスの突破力は脅威だ。FW中島裕希は、ふるさと富山でのゴールを狙う。気力の充実した今の仙台を止めるのは容易ではない。

以上

2009.05.09 Reported by 赤壁逸朗
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