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【J1:第9節 広島 vs 清水】プレビュー:しぶとく勝点を拾い続ける清水を、若い紫戦士たちがホームで迎え撃つ。(09.05.01)

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5月2日(土)J1 第9節 広島 vs 清水(16:00KICK OFF/広島
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:沖原謙、実況:桐山隆、リポーター:掛本智子)
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 今年から「アウトソーシングスタジアム日本平」という名前に変わったが、清水のホームスタジアムは広島にとって文字通りの「鬼門」である。1995年8月12日、1-0で勝利して以降、このスタジアムでは勝てない。引き分けすらわずか1試合、という散々なやられっぷりだ。
 一方、広島ビッグアーチでの対清水戦は、5勝2分3敗。降格した2007年のビッグアーチでも、広島は清水に先制された後も屈せず、戸田和幸(現慶南)・柏木陽介のゴールで逆転勝ちしている。
 つまり、広島は「日本平」にはトラウマを持っていても「清水」にコンプレックスはないのである。勝った試合でもシュートを20本以上打たれるなど、内容と結果がつながっているわけではない。しかし、日本平では我慢できなくても、ビッグアーチでは耐えられる。それこそ、まさにサポーターの力である。

 2年ぶりの対戦となる今回のビッグアーチ決戦。ここまでの両チームの戦績は、共に2勝4分2敗・勝点10と、ほぼ同じ。しかし、ここまでの闘いぶりは好対照だ。
 広島はリーグ2位となる17得点と持ち前の攻撃力を発揮しているが、一方で失点も14。「それでも、組織が崩された失点は少ないんだ」とペトロヴィッチ監督は語る。確かに、新潟戦や川崎F戦ではミスが失点に直結して苦戦の原因をつくったものの、そういう失敗がなかった名古屋戦では、今季初の完封劇。この一連の闘いが指揮官の言葉の正しさを裏づけはしたが、つまらないミスから勝点を落としていることも、また現実である。

 一方の清水は、8試合で6得点とリーグ最少。4得点をあげている岡崎慎司以外の選手が得点したのは、前節が初めてだ。しかし、失点もわずかに9。名古屋戦や磐田戦のように3失点を食らってしまう試合もあるが、一方で完封試合は既に4試合と守備の堅実さは見せている。第7節・第8節のように、先制されながら追いつき勝点1を拾えているのも、伝統の堅い守備があればこそ。ヨンセンがここまでノーゴール、永井雄一郎が怪我で出遅れるなど、大型補強の効果が見えていなくても、しぶとく闘って勝点を拾う。この闘いぶりこそ、経験のなせる業だ。

 さらに、現状の選手層で見れば、清水の方が上だろう。永井が負傷から戻ってきたことで、ヨンセン・岡崎・原一樹・永井と、多くの選択肢がFW陣に生まれた。中盤も、負傷離脱中の兵働昭弘が既に紅白戦には参加して復帰間近という報道もあり、J1通算443試合出場を誇る伊東輝悦が控えにまわりかねないほどの層の厚み。右サイドバックの高木純平の負傷は痛いが、ここには何といっても市川大祐という存在がある。厳しい連戦でも選手をローテーションし、相手を考慮しながら組み合わせを考えることも可能だ。

 一方の広島は、ギリギリのメンバーで闘うしかない。現在、怪我や病気で離脱中の選手は5人。左足ふくらはぎの痛みで2試合を欠場したストヤノフが清水戦では復帰予定、さらに出場停止だったミキッチも戻ってくるわけで、これは確かに大きい。しかし、森崎浩司・高柳一誠ら実績のあるアタッカーを欠く前線は、現在替えが利かない状況になっており、腰痛を発症した佐藤寿人も名古屋戦で強行出場。中2日の清水戦で100%の状態で闘えるか、微妙な情勢だ。

 若くて経験の少ない選手が多い広島にとって、連戦だからといってローテーションで選手を回していく余裕はない。まして、このチームはコンビネーションが生命線。新しい選手が入って機能するには時間がかかり、トレーニングする時間もないこの時期に試すのはリスクが大きすぎる。

 しかし、若さは「未熟」さと確かに同義ではあるものの、一方で「爆発的な成長」の可能性を秘めていることも意味する。「疲れ?僕らは若いんだから」と槙野智章は疲れを否定し、川崎F戦でのミスを取り返したい森脇良太は「名古屋戦では“5人分”走ることができなかった。清水戦でこそ、“5人分”走って勝利に貢献したい」と意気込む。「ミスが出ても負けていないことは大きい。今のウチは、どんなチームとやってもいい勝負ができるし、一つ勝てば若いこのチームは勢いに乗れる」という森崎和幸の言葉は、チーム全員の実感だ。

 いずれにしても、互いに攻撃的なタレントをそろえており、一瞬のスキをゴールに結びつけることに長けている。90分間、両チームのサポーターは一瞬たりともピッチから目を離すことなど、できないはずだ。

以上

2009.05.01 Reported by 中野和也
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