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【J1:第8節 名古屋 vs 広島】レポート:持ち味出し切れずスコアレスドローの両チーム。互いに見せた守備意識の高さが、ゼロに抑えることが出来たが、ゼロに抑えられてしまう結果を生んだ。(09.04.29)

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4月29日(水) 2009 J1リーグ戦 第8節
名古屋 0 - 0 広島 (14:01/瑞穂陸/12,137人)
スカパー!再放送 Ch183 5/1(金)23:00〜(解説:山本昌邦、実況:西岡明彦)
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玉田・マギヌンの怪我による離脱に加え、チームの守備の要の一人、バヤリッツァが家庭の事情で緊急帰国し、チームの台所事情がより一層厳しくなった名古屋。この日の対戦相手は、リーグ屈指の攻撃力を持つサンフレッチェ広島。名古屋のストイコビッチ監督が“要注意人物”と名指しで警戒心を見せる佐藤寿人を中心とした鋭いカウンターが持ち味だ。

名古屋は、前節、横浜F・マリノスを相手に、先制点を奪われながらも、小川佳純の活躍もあって、ホームで派手な逆転劇を見せてリーグ2連勝をマークしたが、攻撃の主力を怪我で欠く苦しい状況の中、孤軍奮闘のFWダヴィへのマークは相変わらず厳しく、この日の広島戦でも、ゴール前を固めるDF陣のハードマークを受け、なかなか良い形でボールを貰うことが出来ない。

ストイコビッチ監督は、前節の津田知宏に代わって、この日は上背のある巻佑樹を起用し攻撃の糸口を探した。だが、広島の選手達に、しっかりと守ってカウンターという意思統一がしっかりと出来ており、誰もが守備の意識の高さを見せる。特に最終ラインの3人のDF、森脇良太・中島浩司・槙野智章がしっかりと連携した守備を見せて、ダヴィだけでなく、小川佳純や阿部翔平、田中隼磨等が、得意の早い仕掛けを押さえ込まれ、名古屋は攻撃の芽を早め早めに潰されてしまう。

前半26分、左深くへと攻め上がった阿部が入れたクロスを中央で待ち受ける巻がヘディングシュートを放つ。しかし、このボールは惜しくもクロスバーを叩いて跳ね返されてしまい、名古屋は絶好の先制のチャンスを逃してしまう。

一方の広島も徐々にペースを掴み始め、「今日は名古屋のバイタルエリアが空いていた」と試合後に佐藤が話した通り、FWの柏木陽介が縦横無尽にボールを持って仕掛けてくるようになるが、慣れた4バックから、「守備面も良く、ACLを含めここ4試合で3勝1分と、結果も出ている」3バックへとシステムを変更して中盤を固め、両サイドを広く使って、広島のカウンターに対応する名古屋の選手達も高い集中力を見せ、ペナルティエリア内でチャンスをうかがっている佐藤や高萩洋次郎を簡単にはプレーさせない。

前半38分、名古屋に大きなチャンスが訪れる。右から鋭い突破を見せたダヴィが仕掛けると、中央へと走り込ん出来る巻へとラストパス送る。これをゴール真正面で受けた巻が絶好のシュートチャンス。しかし、シュートを打とうとしたところで勢い良く飛び込んだDFにボールを止められてしまう。そして、前半は名古屋に数少ないチャンスがあったが、これをものにすることが出来ず、ゼロに抑えられて後半を迎える。

後半は、「縦へのボールを増やした」広島が守備の意識が高い名古屋を押し込む形で試合が進行していく。前半足りなかったという、ゴールを陥れようとする意識の高さも見られるようになり、李漢宰や服部公太、DFの槙野までもが次々と積極的な攻め上がりを見せて、名古屋ゴールに襲いかかる。

「AFCチャンピオンズリーグの対戦もあってか、名古屋の運動量が落ち始めた」と、試合後にペトロビッチ監督が語ったが、中二日の連戦に加え、好天気で気温が上がり始めたこともあってか、名古屋の選手達の足が次第に止まり始めると、後半11分、押し込まれ気味の苦しい状況を跳ね返すため、吉村圭司に代え山口慶を投入、動きの減り始めた中盤の活性化を狙う。

13分、左でボールをキープするダヴィの背後を山口が走ってDFがマークを外したところへ出来たスペースに、ダヴィがそのまま侵入、強烈なシュートをエリア内で放ってゆくが、これは広島GK・中林の守備範囲。後半19分、名古屋は巻に代えて、スピードのある杉本恵太を投入、膠着した状況を打破しようとストイコビッチ監督は彼の足に望みを託してゆく。

持ち前の流れるようなパスワークが、この日は広島の守備に押さえ込まれてなりを潜めてしまった名古屋。時折ダヴィの個人技でホームのサポーターを沸かすものの、落ち始めた運動量の影響でフォローの選手が少なく、単発的なものとなり、ゴールを奪うまでには至らない。ロスタイムにも、中央をダヴィが最後の闘志を見せて仕掛けるが、シュートの前にDFにボールを押さえ込まれてしまい、最後まで決めきれない状況で試合終了を迎える事となる。

試合後、「選手も疲れていたと思うが、失点をしなかったという結果は重要」と疲れた表情を見せながらも、選手の頑張りを褒め称えたストイコビッチ監督。勝点は僅か1つしか積み上げられなかったものの、高い攻撃力を誇る広島を無得点に抑えることが出来たことは間違いなく、新たに自信を深める結果になったはず。「先ずは身体を休めて疲れを取り、100%に近い状態」に戻して、次節・京都サンガF.C.戦に万全のコンディションで臨みたい。

以上
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