4月29日(水) 2009 J1リーグ戦 第8節
大宮 0 - 3 山形 (14:05/NACK/13,109人)
得点者:1' 長谷川悠(山形)、13' 長谷川悠(山形)、87' 古橋達弥(山形)
スカパー!再放送 Ch183 5/1(金)21:00〜(解説:相馬直樹、実況:土井敏之、リポーター:新井麻希)
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勝負は立ち上がりについていた。
キックオフ直後の1分、右サイドのスローインから古橋達也がクロスを上げ、中央でフリーになっていた長谷川悠がヘディングシュートを叩き込んだ。あっという間の失点、それも中央でなぜかフォワードをフリーにさせてしまった残念な失点に、士気がそがれたとでも言おうか。
この日の大宮は攻守共にスピードを感じさせることもなく、精彩を欠いた。逆に得点を決めた長谷川は「チャンスが来ることを自覚して走っていた」と小林伸二監督が表現するように、迷いのないプレーを見せた。13分にも続いて大宮は、再び失点してしまう。秋葉勝が右サイドから挙げたクロスを逆サイドで古橋達弥がシュート。これがディフェンダーに当たってこぼれたところに長谷川悠が飛び込み左足シュート。大宮の選手も監督も「立ち上がりの2失点で試合が厳しくなった」とうなだれた。「集中力の問題」とここ数試合再三聞かれていたが、この日も同じことになった。これまでのように試合終了間際ではなく、開始直後ではあるが、同じように大きなミスと言うよりも一瞬の隙を突かれての失点は、大きな課題となりそうだ。
失点以降はフォーメーションを変更し、立ち上がりの2トップからデニスマルケスの1トップの下に藤本主税、石原直樹が入る形に。中盤で小林慶行を中心にボールこそ回ったが前線にボールが入った後の形ができない。速攻を是とする大宮だが、デニスはボールをキープし突破を得意とするタイプであり、彼のよさが生かされるというよりも、スピードの停滞感が目立ってしまった。
一方の山形は、立ち上がりに2得点を得たために全体に守備的にシフトした。焦って攻撃する必要もないことから、全体に下がり目にポジションを取ったため大宮の速攻に必要なディフェンスラインのウラのスペースは生まれなかった。だが、そんな中でも大宮は前半からいくつかチャンスは見出した。22分には塚本泰史の右クロスからデニスマルケスがヘディングシュート。これは枠を捉えるも惜しくもオフサイドに。
31分にも塚本のグラウンダーのクロスから石原が右足で触るも、シュートは枠の左にそれる。前半終了間際にはペナルティエリアの右角付近で得たフリーキックが相手監督も例に挙げるほどの大きなチャンスだった。橋本早十の左足が見事にゴール右隅を突く軌道を描くも、GKが見事にキャッチ。前半はチャンスを生かせず終了する。
後半に入ると山形の守備は更に固くなる。そして、大宮の攻撃は、要領を得ないというかどこかはっきりしない。石原の飛び出しを使うでもなく、デニスマルケスに有効な形で預けるわけでもない。カウンターをしかけようにも、中盤で手間を掛けている間に前線に運べず終る。「中盤で回している間に相手がブロックを固めた」とチャン監督は振り返っている。橋本に代え内田智也を投入したのは通常通りかもしれないが、76分センターバックの冨田大介に代え藤田祥史を投入したのは大胆な采配だった。だが、その劇薬も効かず。87分には相手がショートコーナーで時間を使おうとするところを執拗に追いかけて結局PKを献上し0−3で試合が終了することとなった。
山形の小林監督も大宮サイドと同様に、立ち上がりのワンチャンスを決めたことを勝因の一つに挙げた。先に得点してしまえば、リーグ最少失点の山形を崩すことは難しい。昇格してきたばかりのチームとはいえ、ストロングポイントのあるチームの戦い方にはブレがなかった。大宮は、開幕当初のシンプルなカウンターから形を変えつつある中で結果がついてこないのがこの3連敗。「新旧選手の調和」「メンバーの入れ替え」とチャン監督は打開策を挙げている。つまり、開幕当初のようにシンプルなウラへボールを入れたカウンターを徹底することを意味する。リーグ戦の長丁場を戦うはっきりとした指針はあるだけに、あとは結果が必要だ。中2日で迎える次戦もアウェイとはいえ、幸いなことに関東での開催。しっかりとした、修正したうえでの姿を見せて欲しい。
以上
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