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【J1:第7節 名古屋 vs 横浜FM】レポート:主力不在の中でも、ピッチに立った選手全員が、最後まで諦めない、信じる強い気持ちを見せた名古屋が勝負強さを見せ、横浜FMを2試合連続の逆転で下す。(09.04.26)

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4月26日(日) 2009 J1リーグ戦 第7節
名古屋 2 - 1 横浜FM (16:04/瑞穂陸/12,500人)
得点者:43' 坂田大輔(横浜FM)、71' 吉田麻也(名古屋)、81' 小川佳純(名古屋)
スカパー!再放送 Ch185 4/27(月)05:00〜(解説:森山泰行、実況:吉田太一、プレーヤー解説:藤川久孝、リポーター:前田麻衣子)
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名古屋にとって、攻守の要、緩急の使い分けに長けるテクニシャンの2人、玉田圭司・マギヌンを怪我で欠く苦しい状況に陥った中で迎えた、第7節:横浜F・マリノス戦。それでも、前節・柏レイソル戦での終了間際での逆転で勝利を飾ったこと、そして、AFCチャンピオンズリーグ・ニューカッスル戦でも、慣れない海外のグラウンドでの戦いを、アウェイサポーターを唸らせる技術の差を見せ付けて1-0で勝利。そのことで選手達の中に大きな自信をもたらし、公式戦を2連勝で、今節の横浜戦を迎える事ができた。

季節外れの低気圧の影響で、ピッチの上を台風のような強い風が吹く中、この風を利用しようと、あえて風上を選択した横浜FMが、序盤から積極さを見せてくる。
中二日という厳しいコンディションの中での試合だったこともあってか、前半途中まではしっかりと対応できていた名古屋の選手達は、徐々に体のキレの悪さと共に出足が遅くなり、セカンドボールへの反応でも先を越される形となり、試合の流れは横浜FMへと向かってしまう。

前半19分、左を強引な突破で抜け出した横浜FM・山瀬功治のマイナスのボールを、逆サイドに詰めてきた横浜FM・丁東浩にシュートを許してしまうが、このピンチはシュートコースに入った阿部翔平が体を張って弾き、チームのピンチを救った。
この日、主力の負傷欠場で、出場チャンスを得た津田知宏が気持ちのこもったプレーを見せるが、久し振りの公式戦と言うこともあってか、味方とのパスのタイミングがかみ合わず、なかなか良い形でボールを持つことも出来ず。裏を狙った突破でも横浜FM・中澤佑二、松田直樹らの厳しいマークに阻まれ、活躍の場を潰されてしまう。しかし、柏、豪州と、アウェイの連戦を勝ち抜いたことが選手達には大きな自信となり、DF陣が横浜FMの山瀬、渡邉千真に対し、球際での厳しさを見せて好きにプレーはさせず、ゴールを堅く閉ざしていく。

しかし、前半終了間際の43分、一瞬の隙を突かれると、山瀬から出たパスを受けた横浜FM・坂田大輔をフリーで抜け出させてしまい、左深くの角度のない位置からのシュートが、GK楢崎の手を弾いてゴール。風上を取って、風の勢いを利用した横浜FMの攻撃を、高い集中力を見せて凌ぎ、試合のペースとしては優位を見せていた名古屋だったが、この失点で、1点のビハインドを許して試合を折り返すことに。

エンド入れ替わり、後半は風上となった名古屋が、前半の苦しかった展開を押し返そうと、立ち上がりからアグレッシブさを見せ、横浜FMの選手に襲いかかっていく。2分、右から田中のスローインのボールを受けたダヴィが強引な突破を見せるが、厳しいマークを見せた横浜FM・松田をかわしきれず、ここはボールを失ってしまった。

ハーフタイムに「自分達のメンタリティーを見せよう」と、選手達に気合いを入れてピッチに送り出したストイコビッチ監督の気持ちが通じたのか、前半、守備に時間を割くことの多かった小川が、徐々に持ち前の縦への積極さを見せ始め、これが名古屋の選手の連動性を高めるようになり、徐々に流れが名古屋へと傾いていく。

6分、左から阿部のボールに抜け出そうとした小川だったが、横浜DFの強い寄せに合い、ボールを奪われてしまう。10分には、右から突破を計った田中隼磨のクロスに、逆サイドへと小川が詰めていくが、ワントラップから持ち込もうとしたところで潰され、ボールを失ってしまう。13分、名古屋1人目メンバー交代:津田→杉本。

前節の鹿島戦では、終盤、ペースが落ち始めていた横浜FM。今季、未だ1勝と勢いが掴めないこともあってか、この日の前半1点リードで折り返したことが重くのし掛かり、前半見せていた果敢な攻め上がりが運動量の低下と共に減り始め、3バックに両サイドハーフの選手2人が自陣へと下がって5バック気味となり、名古屋がボールを支配する展開へと変わっていく。

26分、名古屋は疲れの見え始めた山口に代え、竹内彬を投入、前半から見せていた4バックを、ここ2試合機能していた3バックへと変更、攻撃の意識を高めていく。そして26分の右CKの場面で、小川からのボールを中央で吉田麻也が頭で合わせたボールが、見事横浜FMのゴールマウスを捕らえる。ついに名古屋が逃げ切りを見せていた横浜の尻尾を捕まえ、試合を振り出しに戻す。

32分、名古屋の左からのCKのチャンス。追い風を生かした小川の直接ゴールを狙って蹴ったボールは、予想以上に強い風に流されてしまい、そのままゴールラインを割ってしまった。そして36分、横浜FM陣内左深くで、ボールキープを見せていた吉村が後ろから倒され、絶好の位置でのFKのチャンスを得る。このFKの場面を、小川が直接ゴール右上に突き刺して2-1と逆転に成功、ついに名古屋が柏戦に引き続いての逆転劇で試合をひっくり返しす。

41分、横浜FM:木村浩吉監督は、運動量が落ちた選手を一気に2人入れ替え、巻き返しを図ろうとするが、既に時計は残り5分を切り、逆転で気持ちが乗っている名古屋の選手の勢いを押し返すまでには至らず、殆ど決定的な場面を見せることが出来ないまま、試合終了の笛を聞くこととなった。

試合後、「選手が最後まで諦めない、信じるという強い気持ちを見せてくれた事に満足している」と、安堵の表情を見せながら語った名古屋:ストイコビッチ監督。玉田、マギヌンという攻撃の要とも言える選手2人を欠く中でも、どの選手も連戦での疲れを見せることなく、最後までアグレッシブさを見せ、そして、決して諦めない、というメンタルの強さを示してくれた選手達のプレーが、今節の試合を大きく引き寄せたことは間違いないだろう。

以上
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