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【J1:第7節 大分 vs F東京】レポート:終了間際のPKで決着。勝点3を拾ったF東京と18位に転落した大分。(09.04.26)

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4月25日(土) 2009 J1リーグ戦 第7節
大分 0 - 1 F東京 (19:05/九石ド/17,246人)
得点者:89' 梶山陽平(F東京)
スカパー!再放送 Ch183 4/27(月)08:00〜(解説:増田忠俊、実況:小笠原正典、プレーヤー解説:吉村寿洋、リポーター:成尾佳代)
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タイムアップの瞬間、西川周作が塞ぎ込み、高橋大輔は手で顔を覆い動けないでいた。悔し涙が止まらなかったのであろう。前半32分から10人になった大分は防戦一方。タイムアップ寸前まで瀕死の状態ながら、気力でゴールを塞ぎ27本ものシュートを跳ね返し続けた。だが最後の最後に痛恨のPKを献上し、F東京の28本目のシュートがネットを揺らした。大分は今季リーグ戦4連敗で最下位転落という重い現実が重くのしかかった。試合後、「勝てば全てが変わる」とシャムスカ監督は気丈に振舞ったが、その一勝が果てしなく遠くに感じる。ここが底辺なのか、それともまだまだ深い闇は訪れるのか。知恵を振り絞り抜け出す術を考えるしかない。

3連敗中の17位大分が、15位のF東京をホームに迎えたリーグ第7節。開幕から低迷している両チームにとって、今節からはじまる5連戦の大事な初戦に勝利し、浮上のきっかけを掴むか。それがこの一戦の最大の見どころだった。

「今日は絶対に負けられない試合」と燃える大分は序盤から積極的な姿勢をみせた。一人ひとりがボールマンに対し激しくマークにつき、前線の森島康仁をターゲットにボールを集めた。対する東京は、「堅守の大分を崩すには工夫がないと点は取れない」と城福浩監督の指示のもと、サイド攻撃やサイドチェンジからチャンスをつくった。20分、25分には石川直宏が持ち味のスピードを生かしサイドからチャンスを演出。ともにカボレに絶妙なパスを供給するも、シュートは枠を捉えることができなかった。そうこうしているうちに大分がカウンターからチャンスをつくる。28分にはハーフライン付近からのロングフィードを森島が競り合い、ウェズレイとのコンビネーションで反撃を試みる。決定機はつくれなかったが、ここまで両者互角の争いを展開していた。ただ、その均衡が32分に崩れる。大分の攻守の要であるボランチのエジミウソンが2枚目のイエローカードを受け退場。数的不利を強いられてしまったのだ。

「1人少なくなりバタついた時間帯に1点とっておきたかった」(石川)と、F東京がここから一気に攻め込んだ。ストロングポイントであるサイド攻撃から幾度となくクロスが上がり、大分のゴール前を侵略した。ただ「フィニッシュが悪すぎた。決定機にあれだけ外しては苦しくなるのは当然だ」と城福監督が振り返ったように、ことごとくシュートは外れ0−0で折り返すことになる。

後半開始から大分はFWの森島を下げ、中盤の清武弘嗣を投入し、4−4−1の布陣で守備を固めた大分。一方、FC東京は早いテンポでパスを回し、徹底してサイドから攻撃をしかけ、引いて守る大分の守備を揺さぶった。後半のFC東京のシュート数は18本、大分は1本と数字が現す通り一方的な展開となる。74分にはオーバーラップした高橋の空いたスペースをつきカボレが独走。そのままミドルを放つなど、いつ得点が入ってもおかしくない雰囲気が漂った。しかし、これらの決定機を西川がファインセーブを連発し、F東京に得点を与えなかった。
 
このまま時は刻一刻と過ぎ、スコアレスドローで勝点1を分け合うかに思われたが、最後にドラマが待っていた。ロスタイム3分に、ここまで不慣れな右SBのポジションでアップダウンを繰り返していた高橋が、ペナルティエリア内で赤嶺真吾を倒しPKを献上。「最後まで諦めなかった結果がPKにつながった」(石川)のか「最後まで諦めず戦ったが、踏ん張りきれなかった」(鈴木慎吾)のか、勝負は梶山陽平のシュートで幕を閉じた。

決定力という課題を残したが何とか勝点3を拾ったF東京。「すっきり勝ったわけではないが、1つ1つ勝点を積み重ね、上昇するきっかけをつかみたい」と石川が話したように、結果を残すことで浮上するしかない。残念ながら勝点1をも得ることができなかった大分は、開幕からナビスコカップを含め8試合で5人の退場者を出し、自ら苦しい状況をつくっている。「問題は少なくないが、やるべきことを整理し、気持ちを切り替えて次の試合に臨みたい」と森重真人は前を見据えて話した。次節柏戦まで中3日。劇的な治療法はないが「自分たちを信じてやるべきことをやりたい」というように、いつか必ず見える光を信じて、一丸となってチームを立て直すしかない。

以上

2009.04.26 Reported by 柚野真也
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