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【J1:第7節 山形 vs 鹿島】レポート:古橋→長谷川で同点。山形が初対戦の鹿島から貴重な勝点1を獲得!(09.04.25)

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4月25日(土) 2009 J1リーグ戦 第7節
山形 1 - 1 鹿島 (14:04/NDスタ/16,658人)
得点者:25' マルキーニョス(鹿島)、52' 長谷川悠(山形)
スカパー!再放送 Ch183 4/26(日)08:00〜(解説:越智隼人、実況:小出匡志、リポーター:成田ひみこ)
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 前半は雨のなか、鹿島のテクニックが際立った。連続するワンタッチパスで簡単にラストパスまでもっていく。7分には新井場徹が興梠慎三からリターンをもらい、左足でグラウンダーのクロス、ゴールを決めたかと思われたマルキーニョスがわずかにオフサイド。20分にも左の新井場から逆サイドの野沢がワンタッチで折り返し、マルキーニョスが飛び出した。ACLから中2日、さらに小笠原満男が出場停止で不在だったが、そうしたハンディを感じさせない立ち上がりだった。

 押しこまれた山形は、深い位置から懸命にプレスをかけに行くが、ここまでの試合では横にパスを追い出すことができたプレスは、かわされて簡単にゴール前にボールを運ばれていた。切り換えの早い鹿島を想定し、奪ったあとのボールの運び方もトレーニングしていたが、プレッシャーをかわすところまではできたものの、そこから縦に蹴り出す長いフィードは精度を欠き、2トップへ確実に渡すことができなかった。

 それでも、19分には石川竜也がスペースへ流し込んだボールに長谷川悠が追いつき、22分には秋葉勝がパク・チュホをドリブルでかわすなど、徐々に反撃の糸口をつかみかけていた山形だったが、23分、本山雅志のパスを受けた興梠が、レオナルドと小林亮ともに引き出された山形の右スペースにドリブルで突っ込むと、その進路に入ったキム・ビョンスクとの衝突でPKを得る。これをマルキーニョスが決めて鹿島が先制した。
 
「アントラーズは週中にゲームをしているので、点を取ったあとに足が止まったんですね。点を取ったことで『オッケー』になったところがあったと思
う」(小林伸二監督)。リードを元にセーフティなサッカーに切り換えた鹿島に対し、山形はようやくサイドチェンジからクロスという狙いどおりの攻撃ができるようになり、31分には古橋達弥、40分には長谷川が2度のシュートチャンスを得る。前半のシュートはこの3本のみに終わったが、ハーフタイムで小林監督は「点は取れる」と言って選手を後半のピッチへと送り出した。その言葉が的中したのは後半のキックオフから7分後。石川の左コーナーキックはファーサイドへ流れたが、古橋が拾い、秋葉勝に預けたボールを再び受けるとそのままクロス。「逆サイドが空くというふうにスカウティングで言われていたので、狙いどおり合わせることができました」(古橋)。ファーサイドへ回り込んでいた長谷川がしっかりと叩きつけるヘディングシュートで、山形が同点に追いついた。

 自信を取り戻した山形は、出足の早さとプレスの連動性にいつもの動きが蘇る。60分過ぎには前線に長谷川のみを残して引き、鹿島の攻撃を自陣の9人で受け止めたが、セカンドボールへの反応が鈍る鹿島を後目にセカンドボールを拾うと、広いスペースを利用して攻撃の起点をつくった。そのなかで多くのセットプレーの機会を得たが、ゴールはならず。

 一方の鹿島も形のうえでは押し込んでいた。しかし、マルキーニョスが狭いコースへ強引にシュートを放ったり、興梠と交代で出場した大迫勇也がペナルティーエリア内で足元で受け、ターンさせまいとする山形DFとのマッチアップで見どころをつくったものの、結局ゴールは割れず、試合は1−1のまま終了した。

 少ないながらそれなりにチャンスはあった。それだけに、両チームにとってさまざまな受け取り方ができる勝点1だ。鹿島は7連戦の3試合目。オリヴェイラ監督は「フィジカルに関しては、今日はそんなに影響が出なかったのではないか」と語ったが、もしそうであるならば、先制後にさらに積極的に攻める姿勢が見られたはずだ。昇格したばかりのチームと勝点1を分け合い、首位の座をいったん降りることになった状況は好ましいものではないが、ハンディを乗り越えようという王者の気概は消えていない。

 山形は王者・鹿島から勝点をもぎ取った意味では大きな勝点1だが、内容的には後半に数多くのセットプレーを得て勝負を決めるチャンスがあっただけに、悔やまれる勝点1でもある。ただ、「もう1試合リーグ戦で鹿島と戦うことかできるので、それまでにもうひとつ成長して、次はアウェイになるんですけども、もっといいサッカー、勝てるサッカーをめざしてやっていきたい」。古巣相手に「おもしろかった」90分を過ごした石川の言葉には、今後も成長できるという確かな可能性が感じられた。

以上

2009.04.26 Reported by 佐藤円
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