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【J1:第7節 清水 vs 柏】レポート:ホームで押される展開となった清水。“柏キラー”が今日もチームを救う大仕事を見せたが、逆転ゴールまでは決めきれず(09.04.25)

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4月25日(土) 2009 J1リーグ戦 第7節
清水 1 - 1 柏 (13:04/アウスタ/9,756人)
得点者:58' 古賀正紘(柏)、77' 岡崎慎司(清水)
スカパー!再放送 Ch183 4/27(月)11:00〜(解説:澤登正朗、実況:桑原学、リポーター:真鍋摩緒)
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 屋根のある記者席にも遠慮なく吹き込んでくる強い雨と風の中、立ち上がりを制したのは、ボールをきっちりとつなごうとした清水よりも、早い出足で前からプレッシャーをかけにいった柏だった。柏としては、特別にいつもより前からプレスをかけようとしたわけではなく、清水としても相手の寄せが早いことは十分に承知していたはずだが、清水の選手たちはボールが思うように足につかず、パスミスも多くなって、簡単にボールを失ってしまう。
 長谷川健太監督は、攻撃が停滞しているチームを立て直すために、永井雄一郎をトップに、本田拓也をボランチに起用したが(どちらも初先発)、彼らもそうした流れに翻弄されて自分の持ち味を発揮することができない。ボランチの位置でボールを落ち着かせ、サイドチェンジを有効に使いながらゲームをコントロールすることを求められていた本田も、今季初出場の緊張感と、ピッチや視界の悪さから余裕を失い、本人にとっても非常に悔しい前半となってしまった。
 チーム全体としても「何かを恐れているようなプレーぶりだった」と指揮官が振り返ったように、自分たちのリズムをまったく作ることができず、キャプテンの兵働昭弘が右足のすねを痛めて欠場した中で、前半45分間は自力で立て直すことができなかった。
 それに対して柏のほうは、ボランチの杉山浩太が復帰したことによって中盤に落ち着きが生まれ、相棒の山根巌を筆頭に全員でアグレッシブにボールを奪いにいって、清水に圧力をかけた。「中盤のバランスが良くなって、思い切り良くプレーできたのが良かったと思う」と杉山が語った通り、チームとしてバランス良くプレーできていた証拠は、セカンドボールをよく拾えていたことにも表われていた。
 前半のシュート数は、柏が8本に対して、清水が2本。清水は前節の静岡ダービー以上にミスが多く、最後のところで守備陣が踏ん張って失点を0に抑えたことは唯一良かったが、どちらがホームなのかわからないような試合展開だった。

 後半に入っても、その流れは大きく変わることなく、12分にGK西部洋平のフィードミスをついて柏が良い位置でのFKを獲得。そして、ゴール左のペナルティエリアすぐ外からポポが強烈なシュートを放ち、西部としては弾くのが精一杯。そのこぼれ球にDF古賀正紘がいち早く飛びこんで頭で押しこみ、柏がついに先制点を奪った。
 ここまでは清水にとって最悪の展開だったが、静岡ダービーと違ったのは、選手たちがそこで下を向くことなく、反撃の気迫を見せたこと。ベンチも、原一樹(←永井/18分)とヨンセン(←本田/30分)というカンフル剤を投入し、急にプレーの精度が上がったわけではないが、全員が前への意識を高め、徐々に攻撃の迫力を増していった。
 そして32分、ヨンセンのポストプレーから岡崎→ヨンセン→原→岡崎とすべてワンタッチでつなぎ、岡崎が強引にDFの間を割ってゴール前に抜け出し、GK菅野孝憲の脇を抜いたボールがゆっくりとゴールラインを通過。“柏キラー”岡崎が、今日も素晴らしい勝負強さを発揮してチームを救う同点ゴールを決めた。
 その後は、前半から飛ばしてきた柏に疲れが目立ち始めたこともあって、清水が逆転ゴールを狙って攻めに出る展開に。35分に高木純平の右クロスから藤本淳吾が惜しいシュートを放ち、37分には前線の連係から原が飛び出してシュートが右ポストを直撃するなど、清水はあと一歩のところまで攻めこんでいった。だが、結局逆転ゴールが決まることはなく1-1のままタイムアップ。最後はオープンな展開になってスタンドもかなりヒートアップしたが、どちらもどうしても欲しかった勝ち星を手にすることはできなかった。

 ただ、柏のほうは、サッカーの内容にはどの選手も十分に手応えを感じ、「あとは本当に勝つことだけ」(杉山)という状況。次のホームゲーム(4/29@柏 vs大分)での勝利を誓った。
 一方、清水のほうは、最後は意地を見せたものの、攻撃のほうは相変わらず精細を欠いたままで、岡崎しか点が取れていない状況(リーグ戦)も変わっていない。中3日で迎えるエコパでの浦和戦に向けて、どれだけ反発力を見せられるのか注目したい。

以上

2009.04.25 Reported by 前島芳雄
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