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【J2:第10節 熊本 vs 仙台】プレビュー:3連勝を狙う仙台を迎え、今季初の連勝を目指す熊本。中盤の攻防が鍵を握るゲームは、見応えのある展開になること必至!(09.04.25)

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4月26日(日)J2 第10節 熊本 vs 仙台(16:00KICK OFF/熊本
スカパー!生中継 Ch181 15:50〜(解説:池ノ上俊一、実況:山崎雄樹、リポーター:山田法子)
顔写真クイズ勝敗予想ゲーム
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 試合後の選手達のコメントでも聞かれたように、前節の鳥栖戦は決して内容的には満足のいくものではなかった。しかし、思い通りではない展開であってもチームとして統一された意思の元で勝ちきったことで、熊本はこれまでとはまた別の自信を得たし、一段ステップアップしたと言える。

 そして迎える今節の仙台戦。第1クールも後半に入った時点にあって、ここまで取り組んできたことを試す絶好の機会。失点5という堅守を誇る仙台からゴールを奪い、強力な攻撃陣を抑える事ができるか。それにも増して、J1昇格を目指すチームを相手に、今年目指すポゼッションからの“積極的な攻撃”がどの程度通用するのかという点でも期待がかかる。

 7〜9節の中2日、中3日という連戦を終え、1週間ぶりに迎える今節のゲームだが、鳥栖戦後のオフ開け、水曜のトレーニングでも、取り組んでいる事はこれまでと同じだった。狭いグリッド内でボールを3〜4個同時に使うフリーパス、そこから徐々に人数を増やしフィールドを広げていく5対5や8対8のミニゲームでも、常にコーチ陣の口から発せられているのは、「受けるために考えて動き」「出した後に動く」ということ。これを少ないタッチ数で行う事で判断のスピードアップを求めているわけだが、シーズンが始まった約2カ月前と比較しても、判断やパススピードは目に見えて速くなっている。

 完成形を見るまでにはもちろん、まだまだ時間がかかるとは言え、その可能性を感じさせるシーンが試合の中で少しずつ増えてきたのも事実。だからこそ、「トレーニングしてきたことを100%できれば、いちばんハマる相手で、面白い試合になる」と北野誠監督は言う。

 その仙台は9節までを終えて5勝1分3敗で5位。リーグ2位の失点5という堅牢な守備が現在の順位を支えている。得点9という数字はいささか物足りない感じもするが、両サイドの梁勇基と関口訓充、トップの平瀬智行らタレントも充実。特に平瀬はここ2試合連続ゴール中と好調で、前節の栃木戦でのゴールのように、瞬時の判断で裏に抜け出して、完全にDFを抜ききらずとも撃ってくる怖さがある。昨シーズンの第3クール(●0−4)でも2ゴールを決められている他、2月の宮崎でのトレーニングマッチでも得点を許している警戒すべき相手。1対1の局面で負けないことも大事だが、できるだけそういうシーンを作らせないように、グループで事前に対応する事も必要になってくる。

 その上でも梁と関口、さらにはその1つ前の永井篤志、斉藤大介らの出どころをきっちり抑えなくてはならない。京都時代にコンビを組んでいた斉藤に関して、「うまいし、対戦相手として戦うのはちょっと嫌」と石井俊也は本音をこぼした。一方、仙台の手倉森誠監督も、2月のトレーニングマッチ後に「藤田が持った時に、周りの選手が信じて走るアクションがある。ここの意識が高まって全体に浸透してくれば厄介なチームになると思う」と話しており、今節のゲームの主導権を握る上では、中盤の潰し合いとセカンドボールへの対応でどれだけ優位に立てるかがが、両チームにとって鍵となる。

 ポジション間の距離を保って囲み、ボールを奪ってからの切り替えに連動したオフザボールの動きで相手を引っ張ってスペースを作り、そこに効果的に飛び出して行けるか。つまり、練習で取り組んできた“早い判断と速いテンポでのつなぎ”をピッチ上で表現し、CBのエリゼウと渡辺広大をずらすなどバランスを崩させ、堅守をこじ開ける事につなげられるかどうか——。そうした部分が試される、言わば効果測定のような側面がある点において、この時期に仙台とあたる巡り合わせはむしろ、恵まれていると考えたい。

 ところで、このJ’s GOALでもおなじみの仙台担当・佐々木聡氏が実況を務める「仙台シティエフエム」のアウェーゲーム中継が、明日の試合で100回めを迎えるそうだ。そんな記念すべき試合で対戦できる事にも感謝したいし、明日、彼には直接会うけれど、その事に関しては、この場を借りて心からお祝い申し上げたい。

 おめでとう、佐々木さん。長い事お疲れさま。
 だけどね。
 今年の熊本、簡単に「Yes!」とは言わせない。

以上

2009.04.25 Reported by 井芹貴志
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