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【J2:第10節 横浜FC vs 札幌】プレビュー:決戦は中盤のプレス合戦。372日ぶりのホーム勝利を挙げたばかりの札幌を相手に、横浜FCも6/25以来304日ぶりのホーム勝利を狙う。(09.04.25)

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4月26日(日)J2 第10節 横浜FC vs 札幌(16:00KICK OFF/三ツ沢
スカパー!生中継 Ch182 15:50〜(解説:野々村芳和、実況:野村明弘、リポーター:武藤乃子)
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 横浜FCは、前節ようやく長いトンネルを脱出した。開幕して9試合目の初勝利。それまで、やりたいサッカーは表現できていても勝利を手にすることはできなかった。ここまで勝利から遠ざかると、やっているサッカーへの不安が頭をよぎるものであるが、ひたすら自分のサッカーを信じて勝ち取った勝利だった。

 その水戸戦は、立ち上がりから中盤でのルーズボールに対して、鄭容臺と八角剛史のダブルボランチを中心に、常に相手に一歩先んじる守備を展開した。その結果として、試合のイニシアチブを握ると、90分間に渡り水戸に形を作らせずゴール前に迫り続けた。そしてロスタイムの劇的な難波宏明のゴール。本来なら、もう少し点が取れても良い展開だが、エースの難波らしい泥臭いゴールは、反撃の狼煙として横浜FCの選手、サポーターを勇気づけるものとなった。

 ようやく勝利を手にした横浜FCだが、チームには大きな変化はないという。樋口靖洋監督は「自分自身はほっとしている部分もあるが、勝っていない時のトレーニングも雰囲気は悪くなかったし、勝ったと言っても大きく変わっていない」と、チームとして冷静に、かつ前向きに進んでいる様子を語る。それだけ、自分のサッカースタイルへの信頼は深く、浮つくことなく次の試合にも同じサッカーを展開することに集中できていると言える。ただ、水戸戦で表れた大きな変化として、指揮官は「勇気をもってプレーしたこと」を挙げる。単にスタイル通りにプレーするのではなく、そこに勇気をプラスαすることでそのスタイルが輝きだしている。その勇気を与えているのが、シーズン途中で加入した鄭容臺だ。「攻守に渡ってバランスの取れる選手で、彼が入ったことで周りの選手達がプレーしやすくなっている。非常に重要なコーチングをしてくれているし、彼の経験値がチームにいい影響を与えてくれている」と、樋口監督も高く評価している。昨季所属した札幌との対戦でも、鄭が中盤での守備をリードすることが樋口スタイルを輝かせる鍵となるのは間違いがない。前節、笠松で見せた横浜FCのパフォーマンスこそ、横浜FCが見せたい「これからのサッカー」。残念ながら、昨年の6月25日以来ホームゲームでの勝利がないが、次はホームのサポーターに、そのサッカーを披露したい。

 一方の札幌の前節は、C大阪に4-1の快勝。372日ぶりのホームでの勝利を挙げた。石崎信弘監督のプレッシングスタイルが開幕当初は浸透していなかったが、草津戦の6試合ぶりの勝利をきっかけに息を吹き返し、この試合ではプレッシングからの積極的な攻撃が爆発した。中盤で積極的にボールを奪い、爆発力のあるキリノ、クライトンを始めとする攻撃陣にボールを供給し続けた。C大阪に対して放ったシュートは21本。「今までだと、他人にパスしたりというところでシュートを打つようになってきた」(石崎監督)と、シュートに繋げる意識の向上が結果を呼び込み、ついに石崎サッカーの本領発揮となった形だ。樋口監督も「前はプレッシングする人と躊躇する人がいてアンバランスだったが、ここ2、3試合はバランスの改善が徹底された」と札幌の成熟を認めている。さらに、前節で目立ったのは、ミドルレンジで確実に枠をとらえる正確なシュートだ。「特に上里のキックは素晴らしい、注意しないといけない」と、警戒を強める。

 「ボールを取りにいくアクションと考え方と積極的にゲームを作る点は共通している」(樋口監督)という似た者同士の対戦の鍵は、ずばり中盤でのプレス合戦。両チームとも前節は、中盤でのプレスを成功させることで勝利に繋げ、自信を深めている。「お互いプレスの掛け合いになるのは仕方がない。取ったボールに対して来るプレスに対して、きちんと繋げるのか、蹴らされてしまうのかというポイントが大事。勇気をもって繋げることでマイボールの時間を長くしてイニシアチブを取りたい」と樋口監督が述べるように、中盤のプレスをいかにかいくぐって、お互いの攻撃の形につなげるのか、その点がゲームの流れに大きく影響する。あとはゴール。「2点以上取ったのが草津戦しかないので。ゲームを決定づける2点目が必要」(樋口監督)、「1点を取ってから、次の得点というところをもっと意識させたい」(石崎監督)と、ゴールへの意識をむき出しにできたチームに勝点3が転がるだろう。

 横浜FC、札幌ともに決して今の順位にいるチームではない。両監督のサッカーが浸透するにつれ、順位は必ず上がってくるはずだ。そのきっかけをつかんだ両チームが流れを本物にできるか。ニッパツ三ツ沢球技場で繰り広げられる激しい試合に注目だ。

以上

2009.04.25 Reported by 松尾真一郎
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