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【J2:第10節 水戸 vs 岡山】プレビュー:プレスと運動量を求める似たスタンスのチーム同士の対戦。水戸は展開力を見せて主導権を握りたい。西野晃平の凱旋にも注目が集まる。(09.04.25)

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4月26日(日)J2 第10節 水戸 vs 岡山(13:00KICK OFF/ひたちな)
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:前田秀樹、実況:田中雄介、リポーター:湯本久美)
顔写真クイズ勝敗予想ゲーム
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前節、結果は0対1だが、内容的には完敗と言っていいほど何もできないまま横浜FCに敗戦を喫した水戸。ここ数試合の悪い流れが一気に出た格好となった。しかし、チーム内に危機感はそれほどないようだ。「あの試合は自分たちのゲームでなかった」と木山隆之監督はさばさばした表情で語り、「やっぱり横浜FC戦は疲労が大きかった。まずは今週自分たちの守備を取り戻す練習をした。いかに(コンディションが)復調するかがポイント」と体調面の問題を強調。遠藤敬佑も「正直、疲れがあってプレスがかからなかった。相手が怖いとは思わなかった。ただ、疲れたときの戦い方は学ばないといけない」と横浜FC戦はコンディションとの戦いであったことを明かした。1週間のサイクルが空いて挑むこの一戦、体調さえ戻れば、調子のいいときの戦いができるという自信にチーム内は満ち溢れている。

ただ、果たして横浜FC戦はコンディションの問題だけだったのか。試合後、横浜FCのスカウティング担当者と話す機会があった。そこで語っていたのは「(水戸戦は)スカウティング通りだった」ということ。「水戸の戦い方は徹底していて、1つのパターンなんですよね。それさえ抑えれば、怖くはなかった」という。つまり、2トップにボールを当ててから攻めるパターンを完全に読まれてしまっていたのだ。横浜FCのパスワークに翻弄されたため、2列目の選手が下がりすぎてしまい、FWとの間が空いてしまった。そこでFWにボールを当ててもサポートがないために攻撃に厚みをつけることができなかったのである。「スカウティングも含めて自分たちの思い通りのサッカーができた」と早川知伸が語ったように、コンディション面も含めてすべて横浜FCの掌で転がされたゲームであったと言えるだろう。

それだけに今節はいかにマイボールの時間を長くし、さらに自分たちでしっかり展開しながら攻めることができるかがポイントとなるだろう。「もっと自分たちでボールを動かさないといけない」と木山監督。岡山は激しいプレスをかけてくるチームだけに、「球離れを早くして展開していきたい」(木山監督)。テンポのいいパス回しでリズムを生むことで2列目3列目の選手がどんどん追い越す時間を作りたいところ。厚みのある攻撃を繰り出せれば、今まで以上にFW陣の力が発揮されることだろう。

しかし、試合は相手がいるものであり、相手の出方によって戦い方も対応していかないといけない。岡山は早い段階で前線の西野晃平にボールを当て、そしてセカンドボールを拾いに中盤の選手が豊富な運動量で迫ってくるチーム。そして、「水戸以上に走るチーム」と西野が豪語するように、岡山は前線からの激しいプレスがチームの最大の武器である。「ウチとスタンスが似ている」と木山監督が言うように、試合はプレス合戦となることが予想される。ただ、そこで相手のプレスを恐れたチームが後手に回ることだろう。厳しいプレスをかけられても慌てずにボールを展開することができるか。そこでロングボールで逃げるようでは、厳しい戦いを余儀なくされることだろう。「落ち着いて戦うことが大切」と木山監督が言うように、慌てずに対処できるかが鍵を握る。「中盤でボールを回せれば負けることはない」と遠藤の言葉通り水戸としてはドタバタした展開は避けたいところだ。

水戸にとって岡山は馴染みの深いチームだ。岡山の監督は水戸で03年、04年の2年間コーチを務めた手塚聡監督。そして、FWには昨年まで3年間水戸でプレーした西野と、04年水戸でプレーした茨城県出身の小林康剛が並ぶ。3者を知る大和田真史は「こうして試合ができるのは幸せ」と笑顔を見せるが、その反面「向こうもこっちの特徴を知っているのでやりにくさはある」と語る。それだけでなく、古巣に対して「かなり気合いを入れてくる」(大和田)ことは間違いない。今まで以上の力をこの試合で発揮してくるはずだ。

そして、チームとしても「結果は出てないけど、怖さのあるチーム。嫌な相手」と木山監督が警戒を強めている。前々節C大阪戦でも後半に力負けしたものの、前半は激しいプレスでC大阪の攻め手を封じ、力のあるところを証明した。また、「西野がポイント」と木山監督が分析するように、前線の西野が攻撃の軸である。前線でポストプレーをしながら、自らゴール前に顔も出す。3戦連続ゴールを決めるなど調子を上げてきており、水戸にとっては怖い存在である。それに加え、初勝利を目指す強い気持ちがチームを後押しするに違いない。その気迫のすさまじさは前節横浜FC戦で経験済み。水戸としては2戦連続で初白星は献上したくない。

今年J2で10年目を迎える水戸と、1年目の岡山。水戸としては先輩としての威厳を見せなくてはいけない。それはピッチの上ではもちろん、ピッチの外でもだ。運営や集客など岡山の関係者やサポーターが来て、「だてに10年やってないな」というところを見せなくてはいけない。水戸のクラブとしての威信をかけた一戦。すべてにおいて岡山を圧倒したい。いや、しなければならない。

以上

2009.04.25 Reported by 佐藤拓也
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