4月26日(日)J2 第10節 栃木 vs 甲府(13:00KICK OFF/栃木グ)
スカパー!生中継 Ch181 12:50〜(解説:田中真二、実況:篠田和之、リポーター:新井謙一郎)
☆顔写真クイズ|勝敗予想ゲーム
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今節は「リーグ4位」の栃木SCが3週間ぶりに根城である栃木県グリーンスタジアムに戻り、「リーグ1位」のヴァンフォーレ甲府を迎え撃つ!!なんて書くと、ついでに感嘆符を2つも付けてみたりすると、いかにも昇格圏内を争い火花を散らしているようだが、誤解を招かないように言えば先のカッコで括ったのは総失点に関する順位。実際には、3連戦を2分け1敗で終えて最下位に逆戻りした栃木と、ただいま3連勝で3位と好調を維持する甲府が対戦する。
栃木7の甲府が4。9試合を消化した時点での失点数に大差はないものの、順位では大きく水をあけられている。ここまでの隔たりを生んでしまった原因は、単純に栃木がゴールを取れていないからである。
甲府の印象を「手堅いサッカーをする」と語った松田浩監督は、お互いに堅守と特長は似ているが、「我々は、『そこ』が足りずにチームとしての差がある」と付け加えた。「そこ」の部分を、彼我の差を具体的に述べれば、甲府には3戦連発と前節に愛すべきアドゥル(息子)にゴールを捧げた金信泳に、眠りから覚めてしまったこちらも2戦連発のマラニョンとゴールゲッターがいるか、いないか。これまでの栃木のシュート数は甲府の93本を10本も上回る103本(18チーム中6位)を記録。しかし、ネットを揺らした回数が甲府の10回に対して栃木が1回では、どうしても両者に開きが生じてしまうのは仕方がない。
ツキがないにしても、尽くシュートが外れるシーンを目にするたびに、何かに祟られているのではないかと思ってしまう。佐藤悠介が困惑を露わに「ここまで点が入らなかったシーズンはない」と言うほどゴールに愛されていない。だが、とことん嫌われても、アプローチを続けなければ、“相手”を振り向かせることは不可能。
そこで、とにかく枠にシュートを収めることを今週の練習では徹底した。松田監督は口酸っぱく、「シュートは枠に」を連呼。水曜日に行われたFC東京とのトレーニングマッチでは、主力組は拙攻を繰り返したことで雷を落とされたが、サブ組はゴールを連発した。現時点で最も「持っている」、正しくはゴールを決めていないので「持っているかも」と思わせるFWの稲葉久人は言う。「枠に飛ばさなければ何も起こらない」。現に稲葉は抑えの効いたシュートを枠に飛ばしたことで結果を残した。
「GKへぶつけろ」
松田監督は、それくらいの気持ちを持ち、GKの正面にシュートが飛ぶことを恐れず、先ずは枠内に思いっきり打ち込むことを望む。そうすれば、DFに当たってのゴールもあり得るし、こぼれ球やリバウンドから再びシュートが狙える。大胆に、そして果敢に。シュートを打つことでゴールを“口説き落とせ”。
第9節の対東京V戦。マラニョンが決めた決勝ゴールは、まさにDFの足に当たって入った、些かラッキーなものだった。運に恵まれたと言えるが、ゴールに向かう姿勢が実を結んだとも言える。そのマラニョンが甲府のキーマンで、森田浩史、金と前3枚がボールを預かることで起点となり、滑らかにサイドバックのオーバーラップを引き出し、攻撃に幅と厚みをもたらしている。
前半の中盤に数多くのゴールを決めている今季の甲府。前半にリードした試合は4戦負けなし。もっと言えば先制した5試合は全勝。ロングボールとショートパスが上手く配合され始めてきただけに、長短のパスで栃木の最終ラインを攻略し、早々に先手を取ることで勝率をグッと上げ、クラブ初の4連勝を飾りたいところだろう。
堅い守備で鳴る栃木と甲府は、シーズン前に手合わせをしている。結果はスコアレスドロー。序盤に圧倒した甲府の勢いを殺ぎ、栃木が挽回したのが大まかな試合展開。おそらくアウェイとはいえ甲府は前のめりで来ることが予想される。劣勢に回るかもしれないが、栃木としては慌てず騒がず苦しい時間帯を耐え凌ぎ、スピーディな攻守の切り替えからゴールを陥れたい。
最後に、好機を掴んだ栃木の選手へ。
「GKへぶつけろ」。
以上
2009.04.25 Reported by 大塚秀毅
J’s GOALニュース
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