4月21日（火）AFCチャンピオンズリーグ 川崎Ｆ vs セントラルコースト（19:00KICK OFF/等々力）
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ホームチケット情報 | 決勝戦は11月7日(土）に国立競技場で開催！
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　川崎Fの選手たちは前回の大勝の記憶を戒めにしている。セントラルコースト・マリナーズとの再戦にあたり「あの点差で勝てた相手だから余裕」なのではなく「あの点差だったからこそ引き締めよう」と捉えている。たとえば中村憲剛は「かなり苦戦すると思う。向こうもわかってきている」と強い警戒感を表に出していた。川崎Fがそうであるように、マリナーズもグループリーグを突破したい気持ちは同じである。

　苦戦を予想するのにはいくつかの理由があるが、そのひとつが出場停止選手の復帰である。アウェイでの前回の対戦時、マリナーズからはCBのボイッチと、ストライカーのサイモンの2選手が出場停止で不在だった。彼らについては1節、2節と連続で先発出場したレギュラーメンバーであり、またサイモンについては昨季のチーム内得点王である。今季のACLでも2節の天津戦で1得点決める働きを見せておりその得点力には警戒が必要である。彼らが出場停止から戻ってくることについて関塚監督は、前回のマリナーズ戦後に「2人の選手が出場停止だったので、その選手が（出場停止から）明けてきますから、またタフな戦いになる。しっかりと準備したいと思います」と述べて気にしていた。

　またコンディション面でも川崎Fは厳しい状況にある。8日に行われたマリナーズとのアウェイ戦後、川崎Fはリーグ戦2試合を消化。この一戦は中2日で戦うことになる。中村はその点について「うちは中2日。90分間ハイパワーでやれるわけではないので、勝負どころでどれだけ踏ん張れるのかが鍵になると思います。要所要所でどうするのかですね」と試合の進め方について発言していた。その一方で、現在オフシーズンのマリナーズは2週間の時間を体調管理のために有効に使っている。ナイトゲームであることが救いではあるが、川崎Fにしてみれば難しい戦いになるのは間違いない。

　現地の報道によると、現実的な考え方として2位狙いにシフトしているというローリー・マックキナ監督は練習公開の方針も変えている。2週間前のアウェイラウンドでは、報道陣に対して前日練習が全面公開されていた。トリックプレーを含めたセットプレーのパターン練習を完全に公開していた前回の練習を見ていて、何も考えていないのか、それとも余裕だったのかその真意を測りかねていた。しかし「クラブ史上最悪の」（マックキナ監督）大敗を喫した前回の対戦を踏まえ、マックキナ監督は全面公開の方針を撤回。冒頭15分のみとしている。勝利に向けできることを突き詰めようとしている姿勢がうかがえる。

　マリナーズ側とすれば勝点を持ち帰るべく前回5失点を喫した守備の建て直しにまずは取り掛かるはずだが、その点については出場停止明けのボイッチが入ってどう変わるのかに注目してみたい。また試合の進め方にも興味が沸くところだ。「負けられないから前から来るのか、べた引きで来るのか」と中村。立ち上がりのマリナーズの試合の進め方から彼らの攻撃に対する意識がある程度見えてくるものと考えている。

　ちなみにマリナーズは、この試合を落とすと2位以内の確保もままならない状況に陥る。可能性をつなぎとめるためには勝点3が取れればベストだろうし、最低でも勝点を1点でも持ち帰りたいところだろう。そうした相手の心理をうまく逆手に取る戦いができればベストなのだが。

　18日に行われた大宮戦で守る相手を攻め崩した川崎Fは、その流れをこの試合にぶつけたいところ。天津でのアウェイマッチを含めた過密日程を乗り切るためにも、勝利が欲しいところだ。

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2009.04.20 Reported by 江藤高志