4月18日（土）J1 第6節 浦和 vs 京都（19:00KICK OFF/埼スタ）
スカパー！生中継 Ch183 18:50〜（解説：桑原隆、実況：中村義昭、リポーター：朝井夏海）
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　今季序盤こそヤマザキナビスコカップも含めた公式戦１勝１分２敗と結果が伴わなかった浦和も、ここにきて連勝街道に突入。ナビスコカップ予選第２戦の横浜FM戦、Ｊ１第４節の大分戦、第５節の名古屋戦と、それぞれ１対０としぶとく勝利を収め、いよいよ勢いに乗り始めた気配を漂わせている。そして今節ホームで迎え撃つのは京都。こちらは公式戦３連敗から脱し、前節にはリーグ首位新潟を撃破して浮上のきっかけをつかんだところだけに、浦和にとっても決して油断はできない相手となる。

　原口元気、山田直輝といった新星の登場に沸く浦和ではあるが、現在のチームで見逃せないのは守備陣の活躍だろう。特にフォルカーフィンケ監督がベテランの象徴として名を挙げる山田暢久、集中した守備を見せている坪井慶介の活躍は光っており、後方の安定感がチームを引き締める結果になっている。田中マルクス闘莉王、三都主アレサンドロに加え、徐々にチーム内でのバランスを見出し始めた阿部勇樹、鈴木啓太のボランチ陣。堅守復活の旗印としてチームを支える彼らの存在こそが、ここまでの勝利につながってきたと言っても過言ではないだけに、迎える京都戦でも浦和守備ブロック陣の奮闘は見どころのひとつとなる。

　そんな守備陣を助けるように、攻撃にもディフェンスにも所狭しと走り回る前線の選手たち。守備面でのフォローはうまく回り始めただけに、あとは攻撃におけるコンビネーションに磨きがかかれば、相手チームにとってさらなる脅威となることは間違いない。「豊富な運動量で、ピッチ上で数的優位を作る」とはフィンケ監督の言葉だが、ここまで選手たちが披露してくれているプレーを見ても、目指すところは決してぶれてはいない。「最終ラインの裏に入ること」「相手ゴールの両サイドのゾーンにいかにボールを運ぶか」、そして「オートマティズム」といった指揮官が掲げるキーワードをこなしていくことが、勝利への近道になるはずだ。

　一方、そんな浦和のホームに乗り込む京都は、前節の勝利で意気上がるなかでの一戦に臨む。そのなかでも新潟相手に今季初得点を記録したパウリーニョには大きな期待がかかるが、得点力という部分では引き続き課題を持ち越し中なだけに、粘りの守備から得意のカウンターで勝機を見出したいところ。守備力のある相手だけに、攻撃では渡邉大剛、林丈統らのサイド攻撃で浦和の隙を突いていきたい。

　また、この試合では浦和のポンテ、京都のディエゴと、現在のＪリーグでも屈指の助っ人タレントたちの競演にも注目が集まる。１プレーで勝負を決めてしまう彼らの巧みな技からは、一瞬たりとも目が離せそうにない。ともに上昇中、さらに勝負を決めることができる選手を抱える両チーム。埼玉スタジアム2002で19時にキックオフを迎える一戦には、激戦の予感が漂っている。

以上