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【J1:第5節 名古屋 vs 浦和】レポート:選手全員がハードワークを見せた発展途上の浦和に自分たちのスタイルを封じられた名古屋がホームで痛い敗戦。今後に向け絶対的な攻撃のバリエーションを増やすことが急務。(09.04.13)

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4月12日(日) 2009 J1リーグ戦 第5節
名古屋 0 - 1 浦和 (16:03/豊田ス/32,435人)
得点者:43' 原口元気(浦和)
スカパー!再放送 Ch181 4/14(火)05:00〜(解説:藤川久孝、実況:吉田太一、リポーター:尾原秀三)
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昨年は、指導者としてキャリアを再スタートさせたストイコビッチ監督に初勝利を挙げた相手であり、4回の対戦で3勝1分と名古屋グランパスにとっては、正に“お得意様”とも言える浦和レッズとの第5節。しかし前節、アウェイ・等々力での川崎フロンターレに力負けし敗戦を喫してしまっただけに、相性の良い浦和相手に勝利を挙げて、勢いを取り戻したいところだった。

対する浦和は、今季、フィンケ新監督の指揮下で新しいチームとしてシーズンをスタート。これまでの、個人技に頼るサッカーではなく、選手の誰もが良く走り、ボールもしっかり動かしていくという、全く違うスタイルへと発展途上中のチーム。この日も、前節の大分戦の勝利に貢献した、若い山田直輝を先発起用、新生・浦和で名古屋に立ち向かってくる。

名古屋は火曜の、ホーム・瑞穂でのAFCチャンピオンズリーグ第3戦、ニューカッスル・ジェッツ(豪州)との戦いでは主力を温存させ、この浦和戦ではベストメンバーを揃えた。日本一と言っても差し支えのないレッズサポーターとの応援合戦で、互角に張り合う名古屋のサポータの気合いの入った応援と大きな期待を受けて、満を持してこの試合に臨んだはずだった。

しかし試合は、前線から激しいプレッシャーを見せて、両サイドの選手の縦への仕掛けを押さえ込むと共に、高い位置でのプレスで相手のミスを誘って、早い仕掛けを見せてくる浦和の策に名古屋が見事はめられてしまう。また、試合開始前のトレーニングで足をひねったと言う玉田圭司にいつもの切れ味鋭いドリブルが見られず、名古屋はFWダヴィを頼るだけの偏重した攻撃パターンに陥ってしまう。公式戦5試合で5得点と好スタートを切ったダヴィも、この大一番で決めてやろうとアグレッシブなプレーを見せるものの、さすがに日本代表の攻撃の柱・DF闘莉王とDF坪井慶介の厳しいマークに苦しめられ簡単にプレーさせて貰えず、名古屋らしさが見られないまま前半が進む。

ところが前半22分、浦和にもアクシデントが起きる。序盤から激しい上下動を見せていたFW田中達也が、腿に違和感を覚え、急遽、17歳の原口元気との交代を余儀なくさせられる事態に。しかし、この交代が逆に功を奏し、初めて相対する、若く思い切りの良いプレーを見せるFW原口を名古屋の中盤がなかなか捕まえきれず、これが混乱を生んで中盤のスペースを浦和に支配され、名古屋は相手に主導権を握られるという苦しい状況に。

いつもの名古屋であればボールを持って仕掛けていく時も、数的優位を作って、次々とフォローの選手が上がってくるような分厚い攻撃は見られず、ボールを持ってもすぐに前線へと送りこむだけの単調なプレーが目立っていく。そして前半43分、セットプレーからのボールを繋がれると、ゴール前へと入ったボールを残っていた闘莉王がスペースへ落としたところをエジミウソンがつぶれてこぼれたところを、詰めていた原口に右足で押し込まれ、名古屋は浦和に先制点を奪われ1点ビハインドで前半を終えてしまう。

ハーフタイムに、「今の状況を変えたければ、もっとエネルギーを費やせ」と選手達を鼓舞、彼らの奮起に期待を掛けるストイコビッチ監督。試合前の負傷で調子が戻らない攻撃の柱・玉田を早々と諦め、スピードのある杉本恵太を投入して巻き返しを図る。

後半に入ってようやく目が覚め、マギヌン、小川佳純が躍動感溢れるドリブルで縦へと仕掛けていくと、浦和を自陣へと押し込んでいくようになる。6分、浦和陣内右深くでのFKのチャンス。マギヌンの蹴ったボールにゴール前へとダヴィがタイミング良く飛び込んでいくが、目の前で浦和GK・都築龍太にキャッチされてしまった。

名古屋は、次第にリズムを掴んで自分たちのテンポで仕掛けるようになるが、堅守を誇る浦和のゴールマウスは固く閉ざされ、簡単には打ち破れることが出来ず、球際での厳しさから体を張った激しいプレーが見られるようになるが、ファウルが続いて審判に止められてしまい、自分たちのリズムを崩し、攻撃が単調になっていく。

後半の22分、なかなか同点に追いつけない戦況に痺れを切らした名古屋の指揮官・ストイコビッチ監督は、吉村圭司と阿部翔平の2人を一気に下げ、巻佑樹と山口慶を入れ、パスを繋ぐのではなく、早めに浦和のDFの裏へとロングボールを放り込む形へとスタイルを変更。美しさを捨てたなりふり構わぬ攻撃を仕掛けていく。

後半28分、中央でのパスミスから、浦和にカウンターのチャンスを与えてしまうと、最後左から抜け出した浦和・エジミウソンと1対1を迎えるが、ここは代表正GKの意地を見せた楢崎正剛が好セーブでシュートを跳ね返し、追加点を許すことはなかった。

試合後、「後半はファイトするゲームになったが、その中で選手達は優れたプレーを見せてくれた」と選手のプレーを称えた浦和・フィンケ監督通り、ゴール前での厳しさと体を張った守備では、一枚も二枚を上手の浦和の壁は最後まで固く、名古屋はこれを打ち破ることは出来ず、川崎F戦に続き敗戦となり、痛い連敗を喫してしまった。

試合後、記者から“昨年のような効果的なパスワークが見られない”ことへの質問に対し、「昨年同様の挑戦はしているが、今シーズン、まだ選手からそのようなプレーが生まれていない」と憤りの言葉を吐いた名古屋・ストイコビッチ監督。
その言葉が示すように、川崎戦の時と同様、名古屋の攻撃に対して万全の策を練ってくる相手を打ち破って勝利を手にするためには、「昨年以上のハードワークをしなければ試合には勝てない」という事を選手達が早く理解することが急務と言える。その上でリスクを恐れず、アグレッシブさを見せて戦うことが出来るようになれば、失い掛けている自信を再び取り戻せるはずだ。

以上
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