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【J2:第6節 C大阪 vs 甲府】レポート:攻撃に特徴のある両者の対戦は、スコアレスドローという意外な結果に。C大阪は連勝ストップ、甲府は「本当に大きな勝点1」(09.04.06)

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4月5日(日) 2009 J2リーグ戦 第6節
C大阪 0 - 0 甲府 (16:04/長居/7,174人)
スカパー!再放送 Ch183 4/6(月)22:30〜(解説:長谷川治久、実況:谷口広明、リポーター:森田純史)
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 前日の雨も止み、花見、そしてサッカー観戦には絶好のコンディションが整った大阪。長居スタジアムでは、開幕5連勝で首位に立つC大阪と、前節初黒星を喫した5位の甲府が対戦した。攻撃に特徴のある両者とあって、戦前は点の取り合いが予想されたこの試合。1分のC大阪MFマルチネスのシュートをきっかけに、互いにアグレッシブな姿勢を出していくが、30分すぎまでホームのC大阪は、どちらかといえば劣勢を強いられる。

 マラニョン、森田浩史、金信泳の3トップが流動的で、そこに今節は2列目に下がった大西容平が飛び込み、さらに司令塔の藤田健がラストパスを狙ってくる。厚みのある甲府の攻撃陣が、C大阪の守備陣にプレッシャーをかけ続ける。「サイドから行って、相手のバイタルの空くところをうまく起点にしながら、ボールを運んで、動かす部分はできていた」と、甲府の安間貴義監督。C大阪が自陣でもたつく場面もあって、チャンスを作っていたが、17分、26分の金の決定機を活かすことができない。

 すると、C大阪にもリズムが生まれ出す。リベロのチアゴがオーバーラップを仕掛け出すと、C大阪の攻撃がシフトアップ。31分、35分にマルチネスが左足を振り抜くも、甲府GK荻晃太の好守や、ポストに阻まれる。その直後、香川真司がドリブルでエリアに侵入し、倒されたかに見えたが、プレー続行。41分にも酒本憲幸の右クロスからチアゴに好機が来るも、シュートさせてもらえず。若干ヒートアップしながらも、前半は0-0のままハーフタイムを迎えた。

 後半になると、「相手の前半はカムフラージュのようだった」と甲府GK荻が語るほど、C大阪が猛攻。47分の連続攻撃に始まり、50分にはエリア内で香川、63分には石神直哉の左ミドル、66分には香川のヘッドなど、甲府ゴールを襲うも、決定力に欠く。70分には前節の愛媛戦同様、レヴィークルピ監督はDF江添建次郎に代えてボランチの濱田武を送り込み、さらに「分厚く攻めて、相手に圧力をかけること」(レヴィークルピ監督)を狙ったC大阪。81分にはこの試合最大の決定機が訪れる。

 ドリブルする乾がエリアそばで左に動きだした香川にパス。これでDFをかわして、さらに香川はGK荻も抜き、無人のゴールへシュート。しかし、これも入らない。3分前に投入されたばかりの甲府DF池端陽介により、ゴールライン上でクリアされたのだ。その後、乾に代えて柿谷曜一朗を今季初めてピッチに立たせて、最後までゴールを狙ったC大阪だが、粘り強い甲府の守備の前に得点を奪えず。結局スコアレスドローで今季のC大阪と甲府のファーストラウンドは幕を閉じた。

 タイムアップ後の表情は対照的。後半だけで14本放つなど、21本のシュートも空砲に終わったC大阪は、カイオがしゃがみこんでしまうなど、がっくりの様子。香川も「すごい守備もよかったし、後ろの選手がハードワークしてくれていたのに、決めきれなくて、攻撃陣の責任は重い」と悔しがった。

 一方の甲府は選手たちが試合終了後にハイタッチ。GK荻を中心に、相手の猛攻をくい止めて得た勝点1に、「昨年課題だった粘り強さや執念といったものを見ることができた。本当に大きな勝点1だった」(安間監督)と、ライバルにアウェイで引き分けに持ち込んだことに対して、一定の手応えをつかんでいた。

 C大阪優勢も、互いに持ち味を出したなかでの0-0。ゴールシーンがなかったのは残念だったが、最後まで白熱した攻防が繰り広げられ、互いに昨シーズンから守備の成長を見せた。また、C大阪としては開幕からの連勝がストップしたが、ケガの前田和哉に代わってフル出場したDF藤本康太、そして若きC大阪の至宝であるFW柿谷が目を見張る活躍で観衆を沸かせたことは、収穫に値するだろう。

以上

2009.04.06 Reported by 前田敏勝
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