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【J2:第6節 東京V vs 仙台】レポート:仙台快勝の裏にバルサのビデオあり!?イメージ通りのサッカーを展開し得点力不足解消。敗れた東京Vは、チーム力の差を感じることに。(09.04.06)

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4月5日(日) 2009 J2リーグ戦 第6節
東京V 1 - 3 仙台 (16:03/味スタ/7,166人)
得点者:33' 大黒将志(東京V)、44' エリゼウ(仙台)、64' 中島裕希(仙台)、77' 田村直也(仙台)
スカパー!再放送 Ch182 4/6(月)15:00〜(解説:都並敏史、実況:藤井貴彦、リポーター:右松健太、リポーター:田中毅)
顔写真クイズ勝敗予想ゲーム
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前節からは若干の内容良化が見られたものの、東京Vにとっては攻守ともに仙台との現在のチーム状態の差が浮き彫りとなる苦い敗戦となった。エース・大黒将志の2試合連続ゴールで先制するも、終わってみれば1−3と逆転負け。内容的にも仙台の思い通りのゲームとなった。
とはいえ、東京Vが結果を変えられる可能性も無いわけではなかった。

まず、「1−0で前半を終われなかったことが全て」とMF河村崇大が大きく悔んだ前半ロスタイムでの失点シーンである。前半33分、FKから大黒のゴールでリードし、流れとしては悪くないゲーム運びだったが前半ラストプレーで「甘さが出た」(河村)。CKのクリアボールを再び仙台・関口訓充に拾われると、そのクロスをエリゼウに頭で押し込まれ同点とされた。MF河野広貴、FW平本一樹、レアンドロと攻撃の柱が相次いで負傷離脱している現状を考えると、今の東京Vに2点以上を奪うことは決して容易くはないだけに、ここはどうしても1点リードのままで後半を迎えたかったところだろう。

そして、もう1つ悔やまれた場面は後半12分。「僕が決めていたら勝っていた。あれを決めるのがFWの仕事やと思う。申し訳ない」と大黒が猛省した、GKと1対1のシーンでの逸機である。滝澤邦彦、レオナルドとテンポよくつなげて作れたチャンスだっただけに、エースとしては責任感を感じざるを得ないところだ。その時間帯、仙台の足が止まってきていたことを思うと、再びリードできれば仙台に大きなダメージを与えられたに違いない。
また、重ねて痛かったのが、その後もカウンターから上手く攻めるなど、東京Vのペースが訪れていた中での失点だった。同19分、ロングボールのセカンドを拾われると逆に一気にカウンターを受けてあっさりと逆転され、ゲームは完全に仙台へと渡ってしまった。

だが、結局はそれらの局面でそれぞれ失点、逸機したことが事実であり、現在の実力ということだろう。やはり勝利するべき内容の試合ではなかったということではないだろうか。

逆に仙台にとっては今季最高の勝利となったに違いない。
前半ロスタイムで追いつき良いムードで迎えた後半は、2点目、3点目とも得意の左サイドを使っての理想的な形。「ボールを回して相手DFをはがしながら、できたスペースに潜り込めた」と、2アシストの関口訓充は笑顔をみせた。

2連敗の上、第5節まで1試合1得点以上を挙げての勝利がなく、得点力不足が最大の課題となっていたが、FW陣が爆発し今季初の3ゴールを奪うに至った背景には、手倉森誠監督が「今週2度バルセロナ(スペインの強豪クラブ)の、シンプルにパスをつなぐことで点が取れている試合を見せた」ことが大きく影響したようだ。関口も「ビデオを観た事で、選手1人1人が攻撃に対する共通意識を確認することができた」と、3得点の要因となったことを認めた。

「この勝利で、チームとしても個人としても自信がもてた」とFW中島裕希。仙台はいよいよ本領発揮となるか。次節、首位・C大阪との対戦で早速その是非が試されされそうだ。

東京Vは、ケガでDF土屋征夫、服部年宏、福田健介、MF河野、FW平本、レアンドロら攻守の柱的存在を欠く中での苦しい戦いがまだまだ続く。それでも、大黒は「絶対に良くなっている」と確信している。「練習ではもっともっと良い形が作れているだけに、それを試合で出せるようにしたい」連発中のエースの言葉を信じて、次節湘南戦へ向かいたい。

以上

2009.04.06 Reported by 上岡真里江
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