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【J2:第5節 富山 vs 草津】レポート:富山に春来たる!5戦目にしてJ初勝利!(09.03.30)

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3月29日(日) 2009 J2リーグ戦 第5節
富山 1 - 0 草津 (16:04/富山/3,379人)
得点者:58' 朝日大輔(富山)
スカパー!再放送 Ch183 3/30(月)17:30〜(解説:安井孝志、実況:永田実、リポーター:豊田麻衣)
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 桜の開花よりひと足早く、富山が初勝利をホームでつかんだ。J2加入から5戦目、草津の猛攻に耐え抜いて、1−0で歴史を刻んだ。

 後半13分、MF朝日大輔の先制ゴールが決勝点となった。センターライン付近でのこぼれ球をMF上園和明がインサイドにかけるようにしてノールックでスルーパス、DF裏を狙って走り込んでいた朝日に渡る。スピードに乗ったまま朝日はGKと1対1になり、落ち着いてゴール左に蹴り込んだ。「ボールが出てくると信じて走った」と朝日。上園は「走っていくのは見えていた」。JFLの昨季から磨いてきたコンビプレーが輝きをみせた。

 「勝利以前にまず1点を取ろうと言ってきた」と楚輪博監督。ここまで組織的な守備は機能していたが、攻撃面では4試合で1点しか奪えておらず、チームにはストレスがたまっていた。焦りになる前に3試合ぶりのゴールが生まれ、記念の1勝に結実した。
 JFL時代と選手を入れ替えず、意思統一と個人のレベルアップでJ2に挑むという方針のもとに始動して約2カ月。主将でもある上園は「勝つことができ、今はホッとしている。(J2で戦うことに)どうなるか、どれだけやれるのか、という不安もあったので勝てて本当によかった」と語った。

 5戦目にしての初勝利が、早かったのか、遅かったのかについては、さまざまな意見があるだろう。開幕戦で引き分けた後、FW木本敬介は「引き分けてよかったではなく、勝てた試合を落としたと思っている。戦えるかではなく、戦わなければならない」と話した。選手たちは決意を胸に秘めながら、「常に百パーセントを出し切って初めて通用する」という危機感も共有している。厳しい戦いは続くが、楚輪監督は「この1勝でまたのびのびと、自信をもってできると思う」と期待した。

 一方の草津・佐野達監督は「富山がいいチームで、タフなチームであることは試合前から選手に言っていた。今のJ2には簡単な相手はなく、差のない状況で、厳しいゲームになるのは分かっていた」。初先発のFW後藤涼、MF廣山望、櫻田和樹、DF小池純輝らが流動的に動いて揺さぶって、立ち上がりから圧倒した。だが、好機を作りながらも得点できず、富山の粘り強い守りに手こずるようになった。後半に入ると序盤の勢いと鋭さは失われてシュートは2本だけだった。
 アウェイで痛い連敗を喫し、開幕3連勝をふいにしかねない状況。試合終了の笛が鳴り、がっくりとピッチにひざを落とす選手もいた。次節、ホームでの水戸との北関東ダービーに向けて建て直しが求められる。

 確かな手ごたえを得た富山と、試練を迎えることになった草津。51試合の長いリーグ戦は始まったばかりだが、両者の明暗が1試合の重みを改めて感じさせた。富山は1勝2分2敗の勝点5で12位に浮上、草津は3勝2敗の勝点9で6位に後退した。

以上

2009.03.30 Reported by 赤壁逸朗
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