去る3月16日、菅野哲也選手が南米はパラグアイに旅立ちました。2006年に設立された「日系ベルマーレ」に所属し、いくつかのクラブの練習に参加しつつリーグ戦に出場する予定です。現地に着いた翌日にはさっそくU-18パラグアイ代表との試合に出場し、2ゴールを挙げたとか。ずいぶんと派手な名刺を渡してみせたものです。

湘南から初めてとなる今回の留学について、大倉智強化部長は言います。
「菅野はドリブルが得意なFWです。パラグアイはボランチ以下DFが強いので、1対1など攻撃面が鍛えられるでしょう。もともと可能性を秘めた選手だし、この経験を活かして将来飛躍してほしいですね」

チームは現在4部に相当するリーグに属しています。創設から約2年半、環境は整備され、観客も徐々に集まりつつあると聞きます。代表との試合が組めるのもそのためです。

出発を目前に控えたある日、菅野選手はこんなふうに話していました。
「一度だけ、中学生のときにジュニアユースで10日間ポルトガルに行ったことがあります。今回は、サッカーはもちろん、外国人選手のサッカーに対する考え方や生活などいろんなことを学びたい。成長して帰ってきたいですね」

留学の打診はルーキーイヤーの昨季からあったそうです。以来、彼自身いろいろ考え、選手やコーチ、監督にも相談しつつ、自ら結論を出したとか。反町監督は、「行くにしても行かないにしても、やるのは自分」と諭す傍ら、「将来的には絶対プラスになる。必要な状況になったら呼ぶから試合に出てやってこい」と激励したそうです。2ゴールの一報が届いたときには、「どうも帰化するらしいよ」と冗談を飛ばしていましたが、留学は3ヶ月の予定です。

ちなみに、スーツケースは昨季U-19日本代表に選ばれ、すでに旅慣れている（？）同い年の鎌田翔雅選手に借りていました。技術に長けシュートも巧い菅野選手の、パラグアイで積んだ経験を平塚のピッチで表現する日がいまから楽しみです。

＊湘南のオフィシャルホームページ内「馬入日記」（3月26日分ほか）にて、本人の写真付きで情報が掲載されています（URL:http://www.bellmare.co.jp/bellmare/view/s.php?a=6274）。
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＊菅野哲也選手　南米・パラグアイへ短期留学のお知らせ

2009.03.30 Reported by 隈元大吾