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【ヤマザキナビスコカップ 大分 vs 大宮】レポート:価値あるドローはどちらか!?  3試合連続無失点の大分と今季負けなし記録を更新した大宮 (09.03.29)

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3月29日(日) 2009 ヤマザキナビスコカップ
大分 0 - 0 大宮 (14:05/九石ド/11,763人)
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「昨年リーグ最少失点のチームの守備はすごかった」
 試合後の記者会見で大宮・張外龍監督が開口一番に、こう語った。数的有利のアドバンテージがありながら、大分の堅牢な守備を崩せなかった気持ちを素直に現したのだ。

 序盤は、今季負けなしと勢いのある大宮の高い位置からのプレスに、ヤマザキナビスコカップ連覇を目指す大分が苦しめられる展開となった。前線の森島康仁にロングボールを当て、セカンドボールを拾うことで反撃の糸口を見つけ出そうとした大分は、ようやく流れが傾いてきた矢先の前半37分、森島が一発退場となり起点を失う。数的有利となった大宮はサイドの高い位置でボールをもてるようになり攻撃を試みる。ただ、攻守の切り替えが遅く、テンポが上がらないため、サイドからのクロスは中央を固める大分の守備陣に跳ね返された。互いに決定機をつくることができず、無失点で折り返す。

「王者らしい試合をしよう」とシャムスカ監督に送り出された後半は、大分が積極的に攻撃を仕掛けた。「ずっと守ってばかりいればズルズルとラインが下がり、いつかはやられる。相手に脅威を与えるためにもリスクを恐れず攻めた」とは小林宏之。左サイドから何度もドリブルで駆け上がりチャンスを演出した。58分には、1トップの前田俊介に代え、スピードのある金崎夢生を投入すると攻守の切り替えがギアチェンジし、数的不利を感じさせない攻撃をみせた。ただ67分に藤田義明がこの日2枚目のイエローカードをもらい、2人少ない状況で試合に臨まなければいけない状況となる。

 またも相手の退場で数的有利となった大宮は、「中盤でセカンドボールを拾えるようになり、ボールを保持できるようになった」(金澤慎)。俄然、大宮有利に試合が進んでいくかと思われたが、引いて守る大分に対し小林慶行の言葉を借りれば「攻撃のアイデアが乏しかった」。一方、大分は「人数が少なくなってからの方がチャンスをつくれた。運動量が多くなり、攻守の切り替えが早く、集中力も高くなった」(鈴木慎吾)。81分には、鈴木のスルーパスに金崎が反応し決定機をつくれば、同分にはCKのこぼれ球を清武弘嗣が右足を振り抜き、大宮ゴールを脅かした。ランナーズハイでなく“サッカーハイ”とでも言うのか、時間が経過するほど、大分のキレは鋭さを増した。数的不利をものともせず勇猛果敢に攻める大分。守っては85分にミスから藤田祥史と1対1の決定的な場面をつくられたが西川周作が身体を張ってブロックし、88分にはマトのヘッドがポストに当たるなど、運も味方につけた。

 大分は耐え抜き、そして大宮は攻め切れなかった試合は、スコアレスドローで勝点1を分け合った。3試合連続無失点を記録した大分と今季負けなし記録を更新した大宮。勝点1以上の価値を見出したのはどちらか。次節以降の戦いに注目したい。

以上

2009.03.30 Reported by 柚野真也
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