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【J2:第5節 徳島 vs 岐阜】レポート:FW陣が眠りから覚めた徳島に軍配。敗れたとは言え、岐阜も次への収穫が見えた一戦(09.03.29)

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3月29日(日) 2009 J2リーグ戦 第5節
徳島 3 - 1 岐阜 (14:04/鳴門大塚/2,959人)
得点者:31' 徳重隆明(徳島)、42' 羽地登志晃(徳島)、75' 菅原康太(徳島)、81' 高木和正(岐阜)
スカパー!再放送 Ch182 3/30(月)13:30〜(解説:逢坂利夫、実況:寺西裕一、リポーター:藤原美佳)
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「惜しい敗戦の後の今節は、今後の戦いに向けてとても大切な位置付け」と美濃部直彦監督は直前に語っていたが、その一戦で徳島は見事3-1というスコア。内容はさておき、何としても欲しかった勝利をしっかりもぎ取った。そして、チームをそれに導いたのは他でもないFW陣と言えよう。開幕から前節まで無得点と沈黙していた彼らが最大の原動力となったのは間違いない。

試合を振り返れば、序盤は互いが互いを潰しあう展開。激しい局地戦が続いた。特に徳島はボランチの倉貫一毅と米田兼一郎が岐阜のプレスの標的に。それによってチームはなかなか効果的な繋ぎが出来ず、組み立ての形をほとんど作れなかった。ただそのような状況の中、「相手DFラインとGKの関係があまり良くないという感じが試合を進めるにつれ分かってきた(美濃部監督)」徳島は風下でブレーキのかかるロングボールを多用し始める。意図的に中盤を省略する戦い方を選択したのだ。

すると、それを活かす形でまずFWファビオが働きを見せる。31分、三木隆司のクリア気味の大きなフィードを岐阜DFの後方から諦めず懸命に追い、うまく頭でつついてマイボールにすると、飛び出してきた岐阜GK野田恭平のファウルを誘ってPK獲得。チームにこれ以上ない先制機をもたらした。それを冷静に決めたのは徳重隆明だったが、言うまでもなくこのゴールはファビオの頑張りあってこそ。彼の得点と言っても過言ではないだろう。
さらに続く42分にはエース羽地登志晃も結果を出す。麦田和志の高いセンタリングを出場間もない岐阜GK水谷允俊(34分に野田がペナルティエリア外ハンドで2枚目のイエローカードを受けて退場)がファンブルすると見るや、それを素早く右足でプッシュ。ストライカーらしい抜け目のなさを発揮して自身の今季初、チームにとっては貴重な追加点となるゴールを挙げた。

さらに徳島FW陣の活躍は終わらない。75分には途中出場した菅原康太が左CKを頭でドンピシャとらえて3点目─。
ここできちんと付け加えておきたいのだが、この得点は菅原自身にとってのうれしい今季初ゴールであったとともにチームを救ったゴールでもあったと言えるだろう。なぜなら、徳島は数的優位に立ち2点のリードも持ちながら後半をうまく戦えていなかった。逆に10人になりながら見せる岐阜の反撃の勢いに押されており、先に1点を返されようものなら、というくらいの状況…。だからこそ、そこで生まれたこの3点目は真に価値あるものだった。菅原本人は「徳重さんのボールがいい所に来たので頭を出すだけで入った感じです」と謙遜して振り返ったが、いずれにしても値千金と評すべきゴールであったのは間違いないだろう。

こうしてFW陣が決定的な仕事を果たし勝利を得た徳島。今季何より追求すべきが結果であることを考えれば、それを成し遂げた今節はひとまずOKと言っていい。だが、「我々が上位を狙っていくようなチームになるのだとしたら、後半はもっと押し込んで追加点を取っていかなければいけないし、1失点は絶対してはいけなかった」という美濃部監督の言葉のように、今後に向けては結果に内容を伴わせられるよう課題の修正やプレー精度の向上に取り組むことが必要となる。自らの前進のためにやるべきことはまだまだ少なくないはずだ。

対して岐阜については、敗戦こそ喫したものの内容面で言うなら収穫の見えた一戦だったと言っていいだろう。事実、松永英機監督も「どちらが10人なのか分からないようなゲームを選手たちはよくやってくれた。最後に我々が点を取ったというところは次に繋がるゲームになったと思う」とチームを評したが、1人少ないながら片桐淳至を中心として見せた後半の小気味よい攻撃は紛れもなく今後への可能性を感じさせるものであった。さらに何人もが連動する形から徳島DFを完全に崩して奪った素晴らしい追撃の得点は選手たちの自信にもなったに違いない。迎える次節(4/5@長良川 vs福岡)が非常に楽しみと言えるのではないだろうか。

以上


2009.03.29 Reported by 松下英樹
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