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【ヤマザキナビスコカップ 山形 vs 京都】プレビュー:ナビスコカップでは10年ぶりとなる両者の対戦。山形はベスト布陣で京都を迎え撃つ。(09.03.25)

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3月25日(水)ヤマザキナビスコカップ 山形 vs 京都(19:00KICK OFF/山形
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 ヤマザキナビスコカップで山形が京都と対戦するのは10年ぶりとなる。
 J2クラブも大会に参加していた99年の1回戦。J2参入後、公式戦で初めて当たったのがJ1の京都だった。山形はホーム・アンド・アウェイのトータルスコア1対9で敗れているが、現在のNDスタで行われた第1レグでは0−5。GK松永成立のパントキックがそのまま山形ゴールに吸い込まれるシーンもあり、J1との格の違いを見せつけられた記憶は、当時を知る人には生々しく蘇ってくる。

 J1のみが参加する今のシステムになってからは初参加となるが、小林伸二監督は、この大会の位置づけをこう話す。
 「慣れるためにいろんな選手を使って広くしておく必要がある、という考え方もあるが、今やれている、いいチームで勝利を勝ち取るというのが、うちにとってレベルアッブする薬になるような気もする。そこまでJ1に慣れてるわけでもないし、そのなかでコンビネーションが確立されているわけでもないので、今やれてる選手で戦うのが方法かなと思う」と、リーグ戦同様、現時点でベストの布陣で戦うことを明言している。

 山形はリーグ戦の前節、F東京に0−1と敗れJ1初黒星を喫した。一瞬のミスとその後のカバーの遅れで最後は逆サイドからフリーで入ってきた羽生直剛にゴールを許したのが失点シーン。それ以外にも中盤のミスからサイドを突かれる場面があり、攻めては相手の半分となるシュート6本に抑え込まれた。しかし、ゴール前まで迫る回数は少なくはなかった。大量6点を挙げ周囲を驚かせた開幕戦に比べれば、昇格チームとしてのインパクトは少しずつう薄らいでいるのかもしれない。でも、そこはチームがめざしているものではない。石川竜也は「僕たちはシーズンの最初はあまり結果というより、チャレンジすることで、できることとできないことを確認するということのほうが大きい。その課題をできるだけ早く修正するのが、これからJ1でやっていくうえで一番必要」としたうえで、「ナビスコ杯もリーグ戦と同じ気持ちでやれればいいし、もっと言えば、リーグ戦よりも自分たちができないところを思いきって確認できると思うから、そういう意味では、みんなが持っているものをしっかりと出していくことが大事」と話している。

 第2節の大分戦では0−1と敗れたものの、12年ぶりの開幕勝利となった神戸戦や、対G大阪の連敗を9で止める前節の勝利など、組織的な守備を盾にしぶとい勝負に持ち込む今年の京都は、ひと味違う一面を見せている。G大阪戦では、安藤淳をアンカーに中盤をダイヤモンドにし、2トップを11ヵ月ぶりの先発復帰となったパウリーニョをディエゴと2トップを組ませ、左サイドバックには大卒ルーキー染谷悠太がデビュー。終盤は攻め込まれたが、水本裕貴のファインプレーなどで守りきった。

 メンバーやシステムを変えることに抵抗のない加藤監督だけに、この山形戦でどんな手を打ってくるか、読めない部分は多い。カップ戦であることに加え、中2日のアウェイ、そしてターンオーバーできるだけの持ち駒もある。また、G大阪戦では相手の攻撃力を抑えるためにスペースを消す戦いで臨んだが、そこまで攻撃力のない山形に対してはどうなのか。スカウティングで相手の長所を消すことを得意とする山形・小林監督も「前のゲームが参考になるのかどうか。4枚バックは確かだと思うけど、あとはゲームに入ってから」と。

 ただ、山形目線でいえば、昨季まで在籍した豊田陽平が移籍先でここまで「らしさ」を出していないのがやや寂しいところ。第2節までは先発したものの、左サイド寄りでプレーした大分戦では「今日の試合は観ていて分かると思うが、僕がいきていなかった」(豊田)とチームにフィットせず、前節はベンチスタート。打倒・豊田をモチベーションに戦いを挑む構図もあったが、それは90分のなかでの熱いプレーに期待したい。さらに、JFL時代の97年、98年にプレーしたシジクレイの出場を楽しみにしている山形サポーターも多いだろう。

 気になるのは当日の気象状況。第2節のホーム開幕戦では雪のなかの試合となったが、今回はそれよりも3時間遅い19時キックオフ。3月のナイトゲームは山形にとっても未知の世界だ。降水確率こそ徐々にさがっているが、気温の低さは間違いない。スタジアムには、ぜひ完全防寒で。

以上

2009.03.24 Reported by 佐藤円
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