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【J2:第4節 栃木 vs 福岡】プレビュー:今季、未勝利対決。CKの守備が雌雄を決する。(09.03.25)

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3月25日(水)J2 第4節 栃木 vs 福岡(19:00KICK OFF/国立
スカパー!生中継 Ch172 18:50〜(解説:セルジオ越後、実況:飯島誠、リポーター:新井謙一郎)
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勝てない。0‐1、0‐1、0‐1。開幕から3戦続けての完封負けで、連敗が3に延びてしまった栃木SC。深刻な顔をする必要はない時期だが、内容が悪くないだけに、そろそろ結果が欲しい。勝利への渇望は、勝点1を得ているものの、昇格レースに加わるには物足りない結果に終わっているアビスパ福岡も強いはず。未勝利対決は、「聖地・国立」で行われる。これは照明工事の関係で栃木県グリーンスタジアムでは、平日のナイトゲームが夏場まで開催できない代替措置。両者とも、聖地での勝利で波に乗りたい、と共通の思いを抱えているに違いない。

「オーガナイズされている」。対戦相手の監督や選手から頻繁に耳にする栃木への評価である。全体をコンパクトにし、DFラインとボランチで相手の攻撃陣を挟み込み、自由を奪う。守備組織の機能性は高い。第2節の湘南ベルマーレ戦で田原豊、アジエル、阿部吉朗の強力3トップを封じたように、前節もカイオ、乾貴士、香川真司のC大阪が誇る前線の3枚を同じ要領で抑え込むことができた。「守備に関しては予定通りだった」と松田浩監督。最も警戒すべきカウンターから失点を喫しなかった守備に及第点をつけた。

「流れの中では守れている」(GK小針清允)。崩されていないだけに、2試合続けてCKからの一撃に沈んでいることが歯痒い。「前節と同じくCKから失点をした。課題はクリアされていない」。松田監督は、眉間に皺を寄せる。相手のストロングポイントを消し去る作業はほぼ完璧にできている。だが、シーズン前から課題に挙がっていたセットプレーからの守備に関しては改善の兆しが窺えない。「危機感を持ち、考え直す必要がある」と大久保裕樹が話すように、悪癖にならないうちに手を打たないと、小差での敗戦が繰り返される恐れがある。

近くて遠い勝点3を得るには、“J2で唯一ゴールを挙げていない”という不名誉な記録に終止符を打たなければならない。最少失点で耐えていても、ゴールをこじ開けない限り、当然ながら勝機は手繰れない。「守備陣の頑張りに報いる必要がある」と感じているフィニッシャーの若林学は、「形はできている。あとは気持ち。どれだけ『決めてやる』と思えるか」と言い、調子が上向いている河原和寿は「もうひと工夫」、そして「強引さが足りない」と付け加える。ダイレクトプレーから守備網を突破し、好機は作り出せている。あとは最後の精度と迫力があれば、待望久しいゴールが生まれるはず。そのゴールが先制点ならば勝率は高まり、連敗というトンネルから抜け出せる。それだけの守備力が備わっているからである。とにもかくにも、ゴールを手にしたい。そうすれば、必ず流れは変わる。

前節、福岡は主導権を握りながらも、1―2と水戸ホーリーホックとの接戦を落とした。2失点はいずれもセットプレーからだった。前々節のザスパ草津戦(3‐2)でもセットプレーから被弾。栃木と同様にCKの守備が悩みの種となっている。互いにウイークポイントは同じ。ゆえに今節はCKからの守備がキーになるだろう。

水戸に苦杯を舐めたものの、福岡にとってエースの高橋泰が今季初ゴールを決めたことは小さくない。また、新戦力のウェリントンが中盤の底で持ち味を発揮し始め、相棒の鈴木惇とのコンビが確立されつつあることも好材料。トップへと良質なボールが供給されるシーンが増え、展開力も上がっている。そのためサイド攻撃が活性化され、攻撃に厚みが出てきた。選手層も厚く、高さに長ける黒部光昭、スピード豊かな田中佑昌と個性的な選手が控える。高橋と2トップを組む大久保哲哉を加えたFW4枚は強烈である。

今季初勝利を懸けた両チームの一戦は、先にも触れたが、CKの守備が最重要ポイントになってくる。与えないにこしたことはないが、それは不可能に近い。中2日と短期間だが、修正が図れた方に勝星がつくだろう。

初開催の国立で、今季初ゴールを奪い、初勝利も飾れたら、栃木にとっては言うことなしである。

以上

2009.03.24 Reported by 大塚秀毅
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