3月22日（日） 2009 J1リーグ戦 第3節
京都 2 - 1 Ｇ大阪　（13:04／西京極／14,085人）
得点者：44' 李正秀（京都）、54' ディエゴ（京都）、76' 寺田紳一（Ｇ大阪）
スカパー！再放送 Ch183 3/23（月）05:00〜（解説：上田滋夢、実況：寺西裕一、リポーター：和田りつ子）
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京都がＧ大阪に土をつけ、勝点３を積みあげた。
京都は左サイドバックにルーキーの染谷悠太を初先発させた。アンカーに安藤淳、中盤３枚、右から角田誠、佐藤勇人、渡邉大剛。FWにはディエゴとパウリーニョという布陣。対するＧ大阪は不動のメンバー。

試合は、１分、５分とパウリーニョ、ディエゴとシュートを放ち、京都がリズムをつかむ。滑りやすいピッチにボールを落ち着かせられなかったＧ大阪を尻目に、京都の出足は早く、Ｇ大阪のパスサッカーをさせなかった。しかし、Ｇ大阪も時間の経過とともにパスをつないでリズムを取り戻し、その後は一進一退の攻防をみせる。

１３分、パウリーニョがタックルを受けた際に右肩を痛めてピッチを退くことになり、代わりに柳沢敦がFWに入る。
お互いに決め手を欠く展開を見せたが、Ｇ大阪は４２分、右サイドの山崎雅人から中央の遠藤保仁へ。遠藤の狙いすましたミドルシュートはクロスバーをかすめ枠外へ。
直後の４４分、今度は京都。右CK、ディエゴの左足のクロスを李正秀が頭で豪快に決める。李正秀の来日初ゴールで京都が先制する。

後半、Ｇ大阪は山崎に代えて寺田紳一を入れ、リスクを負ってでも攻める姿勢を見せる。
しかし、京都が突き放す。５４分、左サイドからのロングボールを角田が頭でエリア内に落とすと、柳沢が走り込む。この柳沢の足もとに飛び込んだGK藤ヶ谷陽介が、柳沢の足をひっかけてしまい、京都はPKを得る。これをディエゴが落ち着いてゴール左に決めて、ディエゴ自身のバースデーゴールで、京都は２-０とＧ大阪を突き放す。

これを受けてＧ大阪は、チョジェジン・安田理大に代えて、播戸竜二、佐々木勇人を投入。佐々木が高い位置でプレーすることでＧ大阪の猛攻が続く。
しかし、京都も反撃を見せる。６８分、中央ドリブルで駆け上がるディエゴから右サイドの角田へ。角田が中央へクロスを上げると、柳沢が頭で落とす。そこには２列目から走り込んだ佐藤。佐藤のシュートは枠を外れるも見応えのある速攻を見せる。
攻めあぐねたＧ大阪だが７６分、１点差に詰め寄る。左サイドをえぐった下平匠のクロスを京都GK水谷雄一がクリアする。このこぼれ球を寺田が豪快に振りぬくと李正秀に当たり京都ゴールへ突き刺さる。これで２-１とＧ大阪が詰め寄る。
さらに、８３分にはエリア内右に走り込んできた遠藤がヘディングシュートを放つ。しかし、これを水本裕貴がジャンピングボレーでクリアする。
その後も猛攻を続けるＧ大阪だが、京都は水本、李正秀を中心に跳ね返しタイムアップ。京都がＧ大阪相手に勝点３の積み上げに成功した。

試合後、西野朗監督は連戦の疲労があったことを明かした。
対する京都、守備陣の落ち着いた対応は素晴らしかった。Ｇ大阪の中盤の構成に対し、素早くポジションを取り、最終ラインで手堅く跳ね返し続けたことは今後の戦いに向け大きな好材料となるだろう。欲を言えば、速攻、攻撃時に２列目の選手の積極的な裏へ走りぬける動きはもっと欲しいところか。ここまで３試合３得点の内、２点がセットプレーと流れの中での得点パターンの乏しさは引っかかるところ。ゴール前にもっと飛び込み、フィニッシュの形をもっと多くする必要はあるだろう。
とは言え、アジア王者からの勝利、堅い守備と速攻のかみ合った勝利は勝点３以上の価値があるはずだ。

以上


2009.03.22 Reported by 武田賢宗