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【J2:第2節 岡山 vs 仙台】レポート:両チームにとって悔しいドロー。次節への希望につなげる岡山と、決めきれず苛立ちを隠し切れなかった仙台。(09.03.16)

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3月15日(日) 2009 J2リーグ戦 第2節
岡山 0 - 0 仙台 (16:03/岡山/6,455人)
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 仙台サポーターの苛立ちが肌に感じられる展開だった。「選手はグラウンドの堅さに慣れるのに時間がかかったようだ」と仙台・手倉森誠監督。互いの様子をうかがうような立ち上がりから、仙台はこぼれ球を再三、岡山に拾われた。一方の岡山は、シュートを重ねて打ち込みながらも決定打には至らなかった。「いいポイントで喜山康平は打たせてもらえず、最後は相手も体を張ってシュートブロックしてくるので、スピードやクオリティを上げていかないと、ゴールネットは揺らせないと感じた」と言う岡山・手塚聡監督。

 仙台は足首のケガで欠場の千葉直樹に代わって、永井篤志がスタメン。初得点が期待されたマルセロ・ソアレスも調子が上がらず、ベンチ入りはかなわなかった。前半は、キャプテン梁勇基が最終ラインの裏をつくパスを送り、また、菅井直樹が攻撃的に上がる などしてチャンスを作り、中島裕希、平瀬智行がゴールを攻め込むが、岡山の二人がかりのプレス、冷静なクリアに阻まれ、得点には結びつかない。

 ポテンシャルの高い選手が揃う仙台相手だが、岡山はボールをゴール前に持ち込むことは出来ていた。両チーム無失点のまま折り返し、後半になると、ハーフタイムにポジショニングを調整した仙台の攻める時間帯が続く。梁は中で自由に動きながら、自らも点を取りに行く。後半10分には平瀬に代えて田中康平、後半20分には中島に代えて富田を投入。決定的だったのは後半40分、斉藤大介のシュート。決まったかに見えたシュートは、ゴールポストにはじかれてしまう。その後もCK、FKと続くチャンスを仙台はものに出来なかった。

 両チームとも、守備の集中は90分間を通して途切れることはなかった。ディフェンス対決の様相のなか、岡山は小野雄平や保坂一成の体を張ったカットがあり、澤口雅彦の落ち着いたクリア、攻撃からフィールドを駆け抜けてプレスを掛ける喜山、セットプレーでエリゼウに競り勝った西野晃平と、全員で行う守備が徹底していた。それだけに運動量も激しく、終了間際には多少の疲れも見え始め、今回も好セーブを連発し、ゴールキックのたびに間合いをとってチームを落ち着かせていたGK李彰剛の存在感が光った。

 得点のチャンスはどちらにも幾度となく訪れたが、ゴールネットは揺れることがなかった。勝点が1増えたとはいえ、仙台・手倉森監督は試合後、「もしかしたらここは、なかなかゴールの決まらない競技場かもしれないね」と軽いぼやきが出るほど。一方の岡山・手塚監督のコメントは、「悔しい」で締めくくられた。

以上

2009.03.16 Reported by 尾原千明
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