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【AFCチャンピオンズリーグ 蔚山 vs 名古屋】プレビュー:変わらぬ“Enjoy”のスタンス。名古屋がアウェイ蔚山とのACL初戦に臨む。(09.03.10)

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3月10日(火)AFCチャンピオンズリーグ 蔚山 vs 名古屋(19:30KICK OFF/蔚山)
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ホームチケット情報 | 決勝戦は11月7日(土)に国立競技場で開催!
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 「アジアチャンピオンズリーグ(ACL)はとても質の高い大会。チームにとってももちろん重要な位置づけになる」(ストイコビッチ監督)。

 今季、名古屋は2001年のアジアカップウイナーズ・カップ以来の国際舞台となるACLに初参戦する。一昨年の浦和、昨年のG大阪の優勝で国内でも一気にステータスと知名度が上がった同大会。今や強豪クラブにとっては国内リーグとACLを両方制することが最大の目標となりつつある。

 連覇を狙うG大阪。昨年の敗退という屈辱をタイトル奪還で晴らしたい鹿島。2007年大会の成績(準々決勝敗退)を上回り、さらに頂点を狙いに行く川崎F。名古屋以外の3クラブはこのACLに臨むに当たり、明確な目標設定とモチベーションが存在する。では今大会で名古屋のポイントとなるものとは一体何だろうか。

 “選手層”と“タイトな日程”。リーグとACLを両立して戦っていく上では、絶対に無視できない要素である。数多くの試合をこなす上で、豊富な戦力は不可欠。名古屋はこの点で、前述の3クラブよりも懸念を抱えている。決して分厚いとは言えない選手層の中、一時も気を抜くことができないハイテンションな試合を戦っていかなければならないのだ。浦和やG大阪という戦力が揃っていたクラブでさえも、選手の疲弊によりチームのパフォーマンスが低下した事実があるだけに、名古屋にも遅かれ早かれ「疲労の波」が押し寄せ、あらゆる試合に影響が出る可能性は高いと言えるかもしれない。

 しかし、もちろんその一方では大きな期待も膨らむ。このチームを支えている“Enjoy”というスタンス。選手も見ている人たちも楽しめるサッカーが名古屋のスタイルでもあり、『試合を楽しめ』とストイコビッチ監督は、常日頃から選手たちに強調するなど、“Enjoy”のエッセンスは今ではチームに広く行き渡っている。

 シビアな勝負の世界においては軟弱な印象を与えることが多い要素だが、ストイコビッチ監督は楽しむ姿勢と勝利への飽くなき精神を両立しようとする監督だ。9日に蔚山で行われた前日会見でも、「明日は楽しめる試合をしたい。日本の代表として素晴らしいモダンフットボールを見せたい」といつもと変わらない言葉を残した。

 AFCチャンピオンズリーグでもそのスタンスは揺らぐことはない。「とにかくこの舞台をチーム全体で楽しんで、そして結果を出したい」と小川佳純も同じように強調した。後に訪れるチームの疲弊などの現実的な問題は抱えているものの、まずはAFCチャンピオンズリーグという初の舞台で、監督の言葉のように自分たちのスタンスを存分に表現する。先々をいろいろ考慮するよりも、まずはその一点に名古屋は集中するべきだろう。

 初戦の相手は、2006年大会以来3年ぶりの出場となる蔚山現代。韓国代表FWヨム・ギフンやGKキム・ヨングァンなどを擁する、アジアの舞台でも常連のクラブだ。今季からKリーグは奇数クラブで構成され、Jリーグと同じ日に開幕された第1節は蔚山現代は試合がなかった。よってこの名古屋戦が今季初の公式戦になる。一方、中2日で試合を行う名古屋だが、開幕戦(大分戦)の見事な勝利で選手たちのメンタル面は上向きだ。よって直近の試合の有無が与える有利不利の関係性はないと言える。

 ただ名古屋は前日練習でDFバヤリッツァと竹内彬が別メニューとなった。バヤリッツァの代わりには吉田麻也が控えているだけに問題はなさそうだが、阿部が抜けた左サイドを開幕戦で担当した竹内が仮に離脱するようだと与える影響は大きい。無理を押して出場するのか、若い佐藤将也を起用するのか。試合直前まで監督は様子を見ることになりそうだ。

 ともあれ名古屋のスタンスは、日本国内同様、AFCチャンピオンズリーグの舞台でも不変。「外国のクラブが相手だろうと、ピッチ上でやることは変わらない。どんな試合でも自分たちのスタイルで戦うのが今の名古屋」。最後に久しぶりのクラブでの国際舞台となる楢崎正剛が、この試合、引いては今大会に対するチームのスタンスを代弁してくれた。

以上
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