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【レッツゴーACL】日本にライバル心を燃やす韓国国内でのACLの捉え方を紹介!(09.03.16)

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“アジアの盟主”を自認する韓国。1983年にプロサッカーリーグのKリーグが発足して以降、各クラブはアジア・タイトル獲得にも積極的で、1985年では大宇(デウ)ロイヤルズが第5回アジア・クラブ選手権を制覇、86年には天安一和(チョンアン・イルファ)が第16回大会で優勝、97年と98年には浦項(ポハン)スティーラーズが、01年と02年は水原三星(スウォン・サムスン)がアジア・クラブ選手権の連覇を成し遂げている。現行のAFCアジア・チャンピオンズリーグと名称変更されてからも、全北現代(チョンプク・ヒュンダイ)が2006年大会を制してクラブ・ワールドカップに出場したこともあって、“アジア・タイトル”へのステイタスは一層高まった。メディアやサポーターたちの間でも、国内リーグ優勝にも匹敵する期待と関心が寄せられるようになったのである。

しかし、その期待と関心とは裏腹に、近年のKリーグ勢はACLでぶざまな姿を見せることが多くなった。一昨年のACLでは全南(チョンナム)ドラゴンズが川崎フロンターレに2連敗を喫し、全北現代と城南一和が相次いで浦和レッズの前にひれ伏した。昨季ACLではガンバ大阪に敗れた全南、浦項が揃ってグループリーグで敗退。3クラブが決勝トーナメントン進出を果たしたJリーグ勢とは対照的なその失態は、「ACLの“見物人”に落ちぶれたKリーグ」と、国内メディアからも厳しく皮肉られたほどである。
 だからこそ、今季ACLに対する意気込みは熱い。ましてシステム一新された今季は、4クラブが参戦。それもリーグを代表する強豪クラブばかりだけに、Kリーグのパク・ヨンチョル広報部長も自信をのぞかせる。

「Kリーグはプレーオフでリーグ戦王者を決め、FA杯も位置づけが曖昧な中で行なわれるため、戦力的にも実力的にも整っていないクラブがACLに出場しているケースがあった。例えば昨季ACLに出場した浦項は一昨年リーグ戦5位、全南はリーグ戦10位の中堅クラスだった。しかし、今季は文字通り真に実力のあるクラブをACLに送り込める」

それが水原三星、FCソウル、蔚山現代(ウルサン・ヒュンダイ)、浦項の4クラブだ。水原三星とFCソウルは、Kリーグ屈指の人気と実力を誇る2大ビッグクラブで、リーグ戦でも最後まで優勝争いを繰り広げた。蔚山はその2強に負けず劣らない戦力を誇る強豪とされている。この3クラブとともに「国内4強」とされる城南一和はリーグ戦3位ながらプレーオフで敗退してACL出場権を逃してしまったが、FAカップを制して2年連続ACL出場権を手に入れた浦項は、年々組織力を高めつつあると評判だ。
しかも、リーグがその挑戦をバックアップ。Kリーグは従来、水曜日と土・日曜日に行なわれてきたが、4クラブのACL遠征が火曜日にある場合、該当クラブの試合を金曜日に行なう特例処置を決めた。まさにリーグを挙げてのACL臨戦態勢を整えていると言えるが、監督や選手たちの意気込みも強い。

「アジアを制し、クラブ・ワールドカップに出場することが目標」と水原三星の車範根(チャ・ボングン)監督が高らかに宣言すれば、チームのキャプテンを務める郭熙柱(クァク・ヒジュ)も「韓国王者としてのプライドを賭けて戦い、かならず優勝したい」と誓っている。2002年ワールドカップでトルコ代表を率いたFCソウルのセノール・ギュネス監督も、「今季は韓国国内のタイトルはもちろん、ACLでも頂点を目指す」と語っているほどだ。

そして、そんなKリーグ勢にとって、絶対負けられない相手となるのがJリーグ勢である。「韓日中が火花散らすクラブサッカー戦争」という見出しをつけた韓国で人気のサッカー・ポータルサイト『スポータル・コリア』もこう報じている。「Kリーグがアジアの頂点に立つためには、この間、国際大会で常に足元を掴まれてきた “宿敵”日本のクラブを倒さねばならない」と――。
その威厳とプライドを取り戻すために、ACLに強豪クラブを送り込む韓国。広大なアジア大陸を舞台に、Kリーグの逆襲が始まる。

Reported by 慎武宏

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