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【Jユースカップ2008:2回戦】プレビュー(2):2回戦屈指の好カード、東京V vs 養和。悲願の優勝へ『街クラブの雄』が足がかりを掴むのか!?(08.12.12)

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12月13日(土)/14日(日)Jユースカップ2008 2回戦
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東京V vs 養和 :12/14(日)13:00@ヴェルG (※J's GOAL取材予定カード)
一回戦屈指の好カードとなった。養和は高円宮杯全日本ユース(U-18)の覇者である浦和が、3度挑んでいずれも勝てなかった相手。今年の養和は攻守共に非常にバランスの取れたチームに仕上がった。抜群の身体能力と得点感覚を誇るCB内堀超、ワンボランチの安田隆、そしてプロ注目の1年生アタッカー田中輝希とセンターラインにタレントを配置し、ピッチを広く使ったアタッキングサッカーを展開。中でも田中輝のサッカーセンスは舌を巻く。今年の日本クラブユース選手権のグループリーグにおいて、浦和を相手に見せたゴールは驚愕だった。右サイドでボールを受けると、ゆっくりとドリブルを開始。独特のステップとコース取りにDFが間合いを詰められず、そのままPA内に進入を許すと、次の瞬間、ゆったりとしたテンポから一転、恐るべきスイングスピードで右足を一気に振り抜いた。これにはGKだけでなく、見ているこっちもタイミングを思い切り外された。気付いたらボールはゴール左隅に突き刺さっていた。これぞ緩急を使った驚愕のシュート。このときのような予想外のプレーを是非見たい。
東京Vは、春先から柴田峡監督が積極的に行ってきたコンバートが奏功している。和田拓也を左SBに、高木善朗をボランチに、俊足の高木俊幸を左右両サイドで起用するなど、チームの骨格を整えると同時に、バリエーションを増やした。高木善のつぶしとロングキック、富所悠のカバーリングと巧みなパス出しを軸に、突破力のある両サイドとFW真野亮二といった個性豊かなアタッカー陣が織り成す攻撃は迫力満点。しかし、真野がグループリーグ最終戦の千葉戦で退場し、出場停止なのが痛い。その分、決定力の高い佐藤功貴、決定的なラストパスが出せる高塚捺生などのアタッカーに大きな期待がかかる。エースストライカー抜きで、『街クラブの雄』・養和を相手にどう切り崩していくのか。2回戦屈指の好カードは、ここに注目したい。

名古屋 vs 広島 :12/14(日)13:00@刈谷
高円宮杯全日本ユース(U-18)では、決勝まで進出しながらも、浦和に1-9の大敗を喫した名古屋ユース。あの屈辱からチームは今、這い上がろうとしている。思えば春先、今年はチーム力が低下し、朴才絃監督も厳しいシーズンになることを予想していた。そんなチームにさらに追い討ちをかけるように、チームの要だったMF安藤亮太が離脱。彼の穴はあまりにも大きかった。安藤は4-1-2-3のアンカー。このポジションは朴サッカーの肝と言える場所で、攻守のバランサーとなるだけでなく、攻撃の起点にもなる重要なポジションである。かつてU-23日本代表の吉田麻也(名古屋)もこなした、このポジションの適任者だっただけに、彼の離脱はチームに大きな影響を与えた。それでもアンカーに磯村亮太を置き、テクニックあるサイドアタッカー・奥村情とFW アルベスデリキタケオが春先から夏にかけて急成長を見せ、徐々にチーム力はアップ。しかし、プリンスリーグ東海を制するなど、結果を残した矢先、日本クラブユースサッカー選手権の準々決勝でF東京に4-8という大敗。それでも高円宮杯ではこの屈辱を胸に這い上がり、決勝まで駆け上がった。だからこそ、1-9の屈辱を今大会で力に変えることは出来るはずだ。
一方、広島は今年1年間、ストライカーの不在に苦しんでいる。右の不老祐介、左の大崎淳矢と強烈なサイドアタッカーを擁し、この2人を活かしたサイドアタックは相手にとって脅威なのは間違いない。しかし、彼らのチャンスメークを確実に結果に結びつけるフィニッシャーがおらず、森山佳郎監督の頭を悩ませている。今季はトップ帯同が続き、ユースで試合出場が乏しかった絶対的守護神のGK 原裕太郎が、今大会ではどっしりとゴールマウスの前に構えているだけに、後はフィニッシャーのみとなった。果たして、今大会において『ラッキーボーイ』は現れるのか。日本クラブユース選手権、高円宮杯全日本ユース共にグループリーグ敗退と、不振にあえいでいる名門・広島の復活はここにかかっている。

G大阪 vs 鹿児島 :12/13(土)14:00@万博
『才能の宝庫』と呼ばれるG大阪ユース。今年もその名に偽りのない戦力を揃えている。攻撃では、昨年のFIFA U-17ワールドカップ 韓国2007に出場した3年生・田中裕人と、期待の1年生・水野旭のボランチコンビが軸となり、FW大塚翔平と左サイドの宇佐美貴史が絡んで、強烈な破壊力をみせる。守備では菅沼駿哉とU-16日本代表の内田達也のCBコンビが要となる。内田はU-16日本代表で主将を務め、2大会連続のFIFA U-17ワールドカップ出場権獲得に貢献した。屈強なフィジカルを駆使して相手を封じる菅沼と、クレバーなカバーリングで守備のタクトを握る内田は、コンビネーションも抜群だ。高円宮杯全日本ユースの決勝トーナメント初戦で、鹿児島城西高に4点を叩き込まれた屈辱があるだけに、今大会では守備力を見せての優勝に気合十分だ。
一昨年にFW谷口堅三(鳥栖)を擁して出場して以来の2年ぶりの出場となったアミーゴス鹿児島。初戦の相手はいきなりG大阪となったが、池ノ上俊一監督が育んできたチームは、今年も面白いサッカーを展開する。エースの仲村剣史郎、鹿児島育英館中時代にFW大迫勇也(鹿島入団内定)らと共にプレーしていたDF森川祐成などが軸となり、名門・G大阪に挑む。

鹿島 vs 大宮 :12/14(日)13:00@鹿島G
今年の鹿島は楽しみが多い。1、2、3年にタレントがバランスよく揃い、それらが噛み合うと大きな力を発揮する可能性を秘めている。1年生ではサッカーセンス溢れるMF土居聖真。2年生ではU-16日本代表のスピードアタッカーFW神田圭介と、197cmの超大型GKの八木直生。3年生では高性能の左足を持つレフティー島田譲。彼ら以外にも190cmの大型ストライカー大西佑亮など、要所に高い能力を持った選手が揃っており、リーグ2連覇を果たしたトップチーム同様に、クラブのタイトルにもう一つ星を加えたいところだ。
一方、大宮は苦しみぬいてここまでやってきた。今年はプリンスリーグ関東2部にも参加出来なかったばかりか、日本クラブユースサッカー選手権も関東2次予選での敗退を余儀なくされた。主要大会に出られず、苦しい日々を送ったが、その分選手たちは最後のJユースカップにかけていた。グループリーグでは優勝候補のF東京に唯一土を付けるなど健闘し、横浜FC、山形、湘南を抑えて、決勝トーナメント進出を果たした。苦しみぬいて掴んだものだからこそ価値がある。
今年ユースからは唯一トップチーム昇格が決まったMF新井涼平を軸に、チームの点取り屋・FW今井智基、小柄な汗かき屋のMF赤木努など、ハードワークが出来る選手がいかに力を発揮できるか。それさえ出来れば、昨年(ベスト4進出)同様に一気に上に登っていく可能性も十分にある。

以上

2008.12.12 Reported by 安藤隆人
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