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【ファジアーノ岡山:Jリーグ入会おめでとう!】Jリーグ入会記者会見での木村正明社長コメント(質疑応答など)(08.12.01)

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本日、岡山コンベンションセンターにてファジアーノ岡山のJリーグ入会審査結果連絡と記者会見が行われました。記者会見での木村正明社長コメント(質疑応答部分)は以下の通りです。
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記者会見での出席者コメント

●木村正明社長:
Q:JFL昇格からわずか1年でJ2への昇格を決めた一番の理由は?
「私見であるんですが、サッカー界において一番厳しいのは、地域リーグからJFLへの昇格だと思うんです。まず各地域リーグで優勝し、さらに全国地域リーグ決勝大会、最近では3チーム上がれるようになっておりますけど、あれで優勝しないと上がれないわけです。去年、一昨年、続けて厳しい戦いを経験して、去年優勝という結果を手に入れた、この自信が今年につながったのではないかと思っています。

もうひとつ言わせていただけるならば、プロスポーツ空白地帯であったこの岡山でいろんな方がファジアーノに注目してくださって、後押しをしてくださった。それをいろんな形で感じることが今年は多く、そういう『見えない力』が大きな力となりました。それが理由だったと思います。

昨日富山まで、あの寒い中、あれだけの方がバス6台で来てくださって…。ちょっと言葉を失ってですね…。ああいった皆さんの思いを感じ、本当に選手は頑張ってくれたと思います」

Q:選手に何と声をかけたい?
「『よくやった』、あと『ありがとう』ですね。選手はクラブと契約関係を結んでいて、我々と対等な存在だと思うんです。だから、彼らに対しては本当にありがとうと言いたいです。また、監督がおっしゃってましたけど、やっぱりこれからが大変になってきます。せっかく夢を持って岡山に来た選手たちには、さらに頑張って欲しいなと思います」


Q:メインスポンサー獲得という大きな課題を課せられていたが、そこをどのように乗り越えて今日に至ったか。
「会社化したのが2006年7月13日。そのときはどこに行っても『何それ?』という感じでした。最初の年の収益が数百万、正直これでやっていけるのかという不安があったんですけど、徐々にご理解をいただけるようになってきました。

正直申しまして、今年昇格する予定はありませんでした。きちんとクラブの基盤を作ることのほうがが大事で、今年は2億2000万の収支を合わせること、クラブとしてきちんと経営をやっていますよと示すことのほうが大事だと。とてもJに行くだけの土台はないと思っていましたが、いざJが見えてきて、いろいろな企業の方にご協力を求めてなんとか条件クリアまでこぎつけたという形です」

Q:社長就任から今日まで振り返って改めてどう思う?
「最初は不安で、今も不安が多いというのは確かです。しかし、『岡山の誇りを背負った何かをみんなで作りたい』という思い、その思いにいろんな方が賛同してくださってここまで来られた、また、共感してくださった方が大変多かったというのが個人的な印象に残っております。これからのほうが道のりのほうが長いですし、さらに険しい山が待ち構えています。ただ、皆さんの力を持ってすれば乗り越えられるんじゃないかな、そういった思いを抱いたここまでの道のりでした」


Q:最終戦、どのような思いでしたか?
「選手には『90分間走りきって、最後まであきらめない』というファジアーノらしいサッカーをして欲しいと思っていた。また、経営陣としては負けた時のことも考えていました。もちろん負けてもまだチャレンジするつもりでしたが、負けた場合は来年の予算はたいへん厳しいものになり、来年は背水の陣になるだろうな、と。どちらに転んでもクラブがきちんと存続できるように準備をしてきたつもりでしたが、覚悟は決めていました」

Q:今後の課題と目標は?
「課題と目標は一緒ですね。一番は専用練習場の確保です。具体的なグラウンド名は明かせませんが、現状のグラウンドのコンディションがよくなく、こういう状態で岡山に選手を呼ぶというのは大変難しいことだと思います。やはりプロスポーツチームになるわけですから練習がすべて。現状では、練習試合が組めないような状態ですので、いつでも使いたいときに使わせていただける環境面、これは行政にもお願いしていますが、これが一番です。天然芝2面、人工芝1面、これがそろってないクラブはJ1にはないと思いますので、クラブハウスも含め、練習環境の整備が大事ですね。

二点目は、やはり先立つもの、お金の問題というのがプロスポーツクラブの現状です。今年は2億2000万円という収支が均衡するところまでいくと思いますが、2011年には10億円の予算が作れるように、これから3年がんばっていきたいと思います。

もうひとつ、私どもがなぜこういうクラブをやっているかというと、岡山出身の日本代表選手を見たいからというのがあります。そのためには下部組織の充実が大変大きなテーマとなってまいります。地元の方、協会の方のご理解をいただき、中学年代のジュニアユースを今年立ち上げ、2年後には高校生のユースもできると思います。『岡山産』のサッカー選手をたくさん育成していきたいと思います」


Q:「FROM OKAYAMA TO J LEAGUE」というチームのテーマは変える?
「まだ決めていません。ただ、クラブとしては『子どもたちに夢を』という思いを当初から持っていました。これは個人的な話で恐縮なんですが、リトルリーグをやっていた時に広島に行った時、試合の後に広島のリトルリーグの選手が全員自転車に乗って『今からカープの試合じゃ』と市民球場に行くのがうらやましくて仕方なくって、悔しかったんです。
岡山に生まれたばっかりにプロスポーツチームがないというのはボクは不公平だと思いますし、いつまでも『なし』じゃ済まされないと思っていました。『FROM OKAYAMA TO J LEAGUE』という言葉はなくなりますが、子どもたちに対する思い、岡山に生まれたことや育ったことをを誇りに思ってもらえるようにやっていくことは、クラブの理念として揺るがないと思います」

Q:多くのサポーターや県民へメッセージを。
「今日、晴れてプロスポーツチーム誕生ということになったわけですが、改めて感じるのが『感謝』という言葉です。いろんな方が支えてくださったおかげでファジアーノはここまで来れました。ただ、プロスポーツですから今後も絶えず勝ち負けがつきまといます。それも衆人環視のもと、勝ち負けを問われる場にさらされ続けるわけですから、ひとりでも多くの方のお力が必要になってきます。

『名前は知ってるよ』という方はおかげさまで増えてきたと思うんですが、『ファジアーノが身近にある』『ファジアーノに触れたことがある』という人はまだ少ないと思うんですよね。スタジアムに来てくださるのが一番うれしいんですけど、たとえ来られなくっても、試合の結果が気になるとか、新聞を読んでホッとするとか悔しくなるとか、どんな形でもいいのでファジアーノに触れて感じていただきたい。ボクらもどんどん地域貢献活動などを行って、『岡山といえばファジアーノだね』と言われるように努力を続けていきたいです」

以上
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