11月30日(日) 2008 J1リーグ戦 第33節
F東京 1 - 0 新潟 (16:04/味スタ/35,172人)
得点者:83' 赤嶺真吾(F東京)
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『すいませんちょっと声が割れてしまいました…今日も素晴らしい雰囲気を作ってくださって、選手も自信を持って戦い勝つことができました。本当にありがとうございました。365日右肩上がりになり続ける。そして、味スタを満員に。それを確認しあいながら1年間我々は戦い続けました。振り返ると、順風満帆ではなかった。3歩進んで2歩下がるときもあれば、3歩進んで4歩下がるときもありました。特に夏場は苦しかった…苦しかった。しかし、我々には、どんなときでも素晴らしいサッカーと向き合うベテランがいます。そして、学び続ける選手がいます。そして、スタジアムにはいつも応援してくれるファン、サポーターがいました。
我々は今年、味スタを本当の意味で満員にすることはできませんでした。そして、昨日の夕方、優勝というものが現実として消えてなくなりました。ただ、ACL、元旦の国立。この旗印はまだ取れていない。ぜひ、引き続き我々に皆さんの力を貸してください。今年一年、本当にありがとうございました』
城福浩監督は試合終了後、サポーターに向けてそう挨拶した。その言葉の端々には、今シーズンの歩みが凝縮されていた。この日のゲームも決して楽な展開ではなかった。新潟の粘り強い守備と、速い攻撃で何度も得点機を作られた。83分に、赤嶺真吾のゴールが決まるまで、ゲームがどちらに転ぶかは分からない展開だった。
F東京は、カボレを左サイドに張らす変則的な4−3−3から2トップを縦関係にした4−4−1−1にシステムを変更した。並びを変えたことで前線からの守備がはまり前半から主導権を握った。
「新潟はサイドバックが高い位置に上がってボランチが下がってビルドアップに参加する。僕らはそのボランチを抑えにいった。そこに出せないということは、サイドバックは下がるしかない。そういう図式になった」(城福監督)
だが、新潟も体を張ってファイナルサードへの侵入を防いでは反撃に繋げた。FW田中亜土夢が右に左に顔を出してはチャンスを演出し、41分には右サイドからゴール前に絶好のクロスを送った。最終ラインの裏に抜け出した松下年宏がこれに合わせるも、ボールはバーを叩いた。前半はF東京がチャンスを作れず、逆に新潟に決定機を掴まれる厳しい展開のまま折り返した。
後半開始からエメルソンに代えて大竹洋平を投入し、さらには64分に鈴木達也を入れて変化を求めた。しかし、刻一刻と時計の針は進むものの、決定機をなかなか作り出せない。ベンチにも徐々に焦りが出始める。
「相当迷った。ユウスケの一振りと裏への抜け出しにかけるという選択もあった。ベンチではユウスケ…シンゴ…ユウスケ…シンゴ…と唱え続けていた」(城福監督)
決断が迫られた中で、75分、赤嶺が呼ばれた。今季何度もチームを救ってきた男は、またしても大仕事をやってのけた。「どうしても点が欲しかったのでピッチに入るときはシュートを意識しました。(大竹)洋平からいいボールが来たので、上手くヘディングができてよかった」(赤嶺)。大竹からのCKを、頭で叩きつけてゴールへと突き刺し勝負を決めた。シュート1本1ゴール。記録用紙に記された数字が物語る決定力は、エースとしての働きだった。このまま赤嶺のゴールを、GK塩田仁史を中心に守りきり、アジア進出に向けて夢を繋げた。
新潟にとっては「チャンスは多かったが、決め切れなかったのが今日の敗因」という矢野貴章の言葉どおりのゲームだった。残留を決めたかったゲームだったが、選手たちは「次の試合に勝てばいい」と気持ちを切り替えていた。
ACL、元旦の国立…この旗印はまだ取れていない――熱を帯びた指揮官の言葉に、夢の先が待っている。
「何が起こるか分からないということをこれまでも思い知らされてきた。(最終戦で戦う千葉に対し)羽生にも色々な思いがあるだろうが、それをチームの力に変えるようにしたい」(城福監督)
アジアへと繋がる門は閉ざされては開きを繰り返してきた。再び、門の前に立ちその扉に手をかけた。もうその扉を開くしかない。
以上
2008.12.01 Reported by 馬場康平
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