11月30日（日） 2008 J2リーグ戦 第44節
愛媛 2 - 3 山形　（13:04／ニンスタ／5,792人）
得点者：10' 青野大介（愛媛）、12' 長谷川悠（山形）、32' 青野大介（愛媛）、88' 石川竜也（山形）、89' 豊田陽平（山形）
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●望月一仁監督（愛媛）：
「最後は山形の昇格したいという意地がでて、自分たちは跳ね返すパワーがなかった。残念です」

Q:：決定力不足とも言われたが、今季を振り返ると？
「決定力不足の前に、いい形でアタックエリアへ運べなかったのは課題だった。全体的に、シーズンはじめは結果を出したい気持ちがあまりに出すぎて、自分たちのスタイルでボールを運べなかったが、だんだん運べるようになった。ここにきて少しずつアタックエリアに運べたが、もう一回、自分たちのカラーを出しながらやっていかなければならないし、結果が先に出てしまった序盤のそのあたり、チーム作りで注意したい」

Q:：6位以内を掲げたが、一番の誤算は？
「毎年自分たちのサッカーを積み上げているつもりだが、主力が入れ替わったりしてキャンプではきついかな、と思った。ただ、やるからには目標を掲げてやらなければならないし、Ｊ１や中位に上がるという目標を掲げて、結果を出せるようにやらないといけないが、キャンプからそこが進まなかった。勝ちにこだわる事はプロとして重要だが、もう一回、内容にこだわる事をしなければ。山形も10年かかっているし、積み上げることが必要だと思う。今年はチーム作りでいい勉強になった」

Q：広島戦に続き昇格を目の前で見た気持ちは？
「そういう立場になって、去年のヴェルディ戦もそうだったが、その場に立たされて選手やスタッフも悔しさを持っている。88分間いい試合をしても、ちょっとしたところで勝負強さに持っていかれている。このまま選手も自分も負けて終われないし、もう一度チームからチャンスをもらえたので、しっかり積み上げながら何とかしたい」

Q：引退する井上秀人選手については？
「秀人は粘り強い守備がウリの選手で、守備からゲームを作るところで必要な選手。守備で持ち味を、今日も貢献してくれた。ただ攻撃ではノッキングしてしまうところがあった。彼の頑張りやガッツ、彼がいたから(チームは)ここまできた。これからもステップアップして、サッカー界で貢献して欲しいし、自分たちも攻撃をステップアップしていきたい」

Q：今季、印象に残る試合と来季の展望に関しては？
「開幕を含め、大雑把な試合展開が多かった。勝った試合もそうで、ウチらしくないサッカーは勝ちたい気持ちが選手に強かったからで、内容を伴っていなかった。途中から、甲府戦で1‐0で勝った試合など、自分たちで守備も攻撃もリズムをつかめる試合ができた。福岡の試合でもだいぶ戻ってきたし、終盤は去年もそうだが内容の伴った試合をいくつかできた。結果ももちろん大事だが、来年は最初から内容にこだわりながらやれば持ち味を出したいし、狙いを持った試合をしたい。

来季について具体的には話せないが、レンタルを少なくして、かといっていないとチームとしてはきついが、若い選手も何人かとって伸ばしていきたい。選手とチームが伸びるような形で来季は作っていきたい。既存の選手も含めて、目先の勝利よりもそっちを求めて結果を出したい」

Q：Ｃ大阪戦に向けて修正する事は？
「修正が必要なのは心のケアかもしれない。やっていることは間違いじゃないし、残り時間は少ないが、気持ちよく最後にサッカーができるようにトレーニングしてやっていきたい」

Q：山形の印象については？
「ウチは山形のようなサッカーを目指していた。つなぎながらしかけたり、ポゼッションも上手く、攻守の切り替えの早さは見本になるチームだと思う。小林監督を中心に選手もまじめにやっているし、自分たちもそういうスタイルを築きながらやりたい。1から出直して、山形に追いつけるよう頑張りたい」

以上