11月30日（日） 2008 J2リーグ戦 第44節
熊本 1 - 2 広島　（13:06／熊本／20,635人）
得点者：38' 佐藤寿人（広島）、57' 木島良輔（熊本）、87' 佐藤寿人（広島）
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●上村健一選手（熊本）：
「今まで選手として一生懸命プレーしてきて、いろんな思いもあったが気持ちを整理してプレーできたし、サッカーを楽しめた。交代でピッチに入った時に、佐藤（寿人）がお疲れさまでしたと声をかけてくれたし、試合中も、終わってからも広島の選手が声をかけてくれて嬉しかった。広島にたくさんチャンスがあって、難しいゲームだったけれど、やり方次第でトップにいるチームとも戦えることが分かったと思うし、来年もしっかり戦えるよう、ベースを上げていく必要があると思う。１年間、同じテーマを掲げて取り組んで来て、そこにプラスαの部分も付け加えることができたことを確認できたと思う。こういう舞台を用意してくれたファンやスポンサー、チームメイトやスタッフ、そして監督に感謝したい」

●熊谷雅彦選手（熊本）：
「久しぶりの試合で緊張したが、純粋にサッカーに取り組めたし、やってて楽しかった。正直言って身体はキツかったし、ギリギリの場面もあったが、サッカーができる喜びを感じながらプレーできた。スタンドもすごかったし、今後もこれくらいコンスタントにお客さんが入ってくれれば、チームとしても力をつけていけると思うし、実際にそうなってほしい」

●有村光史選手（熊本）：
「スタッフやチームメイトの理解と協力があって試合に出してもらえた。元気な姿を見せたいという気持ちもあったし、とにかく前に行くことしか考えていなくて、身体が勝手に前へ出て行ったという感じ」

Q：交代の時に木島選手と抱擁があったが、何か言葉は？
「『やれることはやったから』と言ってくれた。キジ（木島選手）が点を獲ってくれてスタンドの雰囲気もよくなったし、彼は大分にいた頃のやんちゃな姿も知っているけど、DFラインまで戻って守備をしたりしている姿を見ていたら、やっぱりこちらも熱くなったし、ベンチにも気持ちが伝わって来た」

●中山悟志選手（熊本）：
「お客さんも多かったし、上村さんたちは最後の試合なので、どうにかしたいという気持ちでプレーしていた。今日は、自分たちが潰れてもいいから、前からプレッシャーをかけようという話をしていた。自分にとっては、結果を出せなくて悔しいシーズンになったし、サポーターや周りの人にも不満があると思う。でもこの気持ちを来年にうまくつなげられればと思う」

●木島良輔選手（熊本）：
「得点場面は、DFも転んでくれたし、１対１になった感じというか…、中にもう１人いて、GKもそれを気にしていたのでうまく狙えた。上村さんからはハーフタイムに『自分がピッチに立つまではお前も立ってろよ』と言われて、『まあ何とか頑張る』って応えていた。きれいなパスではなかったけど（笑）、練習の時も、いつも動きを見ていてくれるので。今シーズンはサッカーができていること自体が自分にとっての収穫。チームのみんなにも感謝したい」

●高橋泰選手（熊本）：
「広島を相手に回されるのはどこも同じなので、しつこく追って、『５回回されても、そのうち１回取れればOK』という話をしていた。そういう中でチャンスも作れていたし、悪くはなかった。相手は取られた時にしか取りに来ていなかったので、回す時間帯はあったけど、そういう引かれた時に、ポゼッションからどう崩していくかというのが今後の課題だと思う。19ゴールでランキングでは２位だけど、試合数を考えると、42試合で19点というと２試合で1点取れていないことになる。そう考えると、個人的にはあまり良かったとは言えない面もある。チャンスはもっとあったので、半分は取りたかった」

●森崎和幸選手（広島）：
「失点は、もったいなかった。（ノドを痛めて）声が出なくて、コミュニケーションがとりづらくて……。クリアという声が出なかったし、ボールをもらおうと近づいても声が出ない。サポートの位置も近すぎて、ああいう失点につながってしまった。そこは反省材料だし、次にそういうことがないようにしたい。前半は、いいサッカーができていた。チャンスそのものは、後半の方が多かったけれど、イージーなミスも多くて。相手の勢いもあったけれど、『行ったり来たり』のサッカーになってしまった。最終戦で、100ポイント・100得点の可能性は残った。そこを目標として、最後まで頑張りたい。
（引退する）上村さんには、試合前に会って、これまでのお礼と『おつかれさまでした』というメッセージを伝えた。最後の試合がウチとの試合になるとは、上村さんはやはり広島との縁が深いのかな、と思う。ラストゲームが広島となったことは、上村さんにとっても良かったのではないか。最後の最後、（佐藤寿に対して）上村さんから厳しいタックルがあったけれど、あれも上村さんなりの「頑張れ」というメッセージだと思う。上村さんには、本当にお世話になった。『プロとは何か』ということを、あらゆる意味で教えてもらった。間違いなく広島の歴史を支えてくれた人だったと思う。今日、上村さんと試合ができたことは、僕にとってもよかった」

●服部公太選手（広島）：
「先制点のアシストは、寿人がいい仕事をしてきれたから。まあ、彼の後ろにも選手が入ってきていたし、イメージどおりのクロスが入れられたと思う。いい形でボールをもらえたし、そこがいい結果につながった。
上村さんには、お疲れさまでした、と伝えた。自分にとって一番長く、（左サイドの）コンビでプレーしてきた人。特に守備のことを教えてもらったし、精神面でも支えてもらった。苦しい時に『誰が声を出すのか』と言えば、上村さんだった。本当に助けてくれたし、全てを学んだ。僕にとって、最後に上村さんのプレーと一緒に試合ができたのは、（カード編成などの）偶然の要素が強いとはいえ、本当に感謝している。最終戦もしっかりと勝って、締めくくりたい。天皇杯にもつながることだから」

●森崎浩司選手（広島）：
「疲れた。個人的なことで言えば、パスミスも多く、納得はしていない。だけど、今のチームはミスをしても、しっかりとカバーしあって、勝っていく。それが、良さだと思う。これで、100ポイントの可能性が残った。疲れはあるけれど、最後は試合に出て、貢献したい。できれば、100得点目を決めたい。

上村さんは、プロに入った時からお世話になった人。特に高校生の時に初めてベンチに入った時、声をかけて励ましてもらったことが、忘れられない。上村さんもいろんなことを考えて決断したことだとは思うけれど、正直、寂しい思いがある」

以上