本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第32節 千葉 vs 横浜FM】レポート:球際の激しさで負け、攻守にミスが連続して自滅した千葉。後半に攻撃面をしっかり修正した横浜FMが快勝(08.11.24)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月23日(日) 2008 J1リーグ戦 第32節
千葉 0 - 3 横浜FM (16:03/フクアリ/16,833人)
得点者:54' 兵藤慎剛(横浜FM)、57' 小宮山尊信(横浜FM)、62' 金根煥(横浜FM)
携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ -
☆毎週新たなジャンルが追加予定!ウルトラフォトクイズ
----------

 千葉にとって相性の悪い横浜FMに勝つには、何よりも先制点が重要だった。だが、1トップのFW巻誠一郎に早めにボールを入れて攻撃の形を作ろうとするものの、序盤は前線でボールが落ち着かなかった。それでも4分、MF谷澤達也のFKをFW新居辰基がつなぎ、DF青木良太が左足のボレーシュートを狙うも、これは横浜FMのMF河合竜二がブロック。11分にはこぼれ球を走りこんで拾ったMF工藤浩平がミドルシュートを打つがボールはクロスバーの上に飛び、20分には深井正樹のパスに走りこんだ新居が右足でボレーシュートを打ったが、横浜FMの守備の壁に跳ね返されてしまった。前述のようにチャンスを作ってきた千葉だが、前半の見せ場はここまで。その後はセカンドボールへの素早い寄せ、球際の激しさで千葉を上回った横浜FMにボールを保持される展開となった。

 前半は、本来はDFだがFW起用された身長193センチの金根煥をターゲットにすることを意識しすぎ、大味な攻撃になってしまった横浜FM。そのなかでも、25分にはFW狩野健太が鋭いFKで千葉ゴールを脅かしたが、千葉のGK岡本昌弘の好セーブでゴールにならなかった。だが、後半はテクニシャンの狩野やFW兵藤慎剛のボールコントロール、両サイドのMF田中隼磨、MF小宮山尊信のスピードある突破を活かして、千葉を圧倒。味方の意図を読んだポジショニングと正確なパスで、多くの時間を千葉陣内でプレーした。
 54分には右サイドで狩野、金とつなぎ、田中隼が触ったボールがこぼれたのを兵藤が拾い、J1リーグ戦初ゴールで先制。そのわずか3分後には、田中隼のサイドチェンジのパスを受けた小宮山が、寄せてきた千葉のDF坂本將貴の隙を突いて豪快なシュートを叩き込み、追加点をゲットした。さらに62分には、千葉のパスをカットしたDF栗原勇蔵のパスを受けた兵藤がゴール前のスペースへスルーパス。フリーで走りこんだ金が難なくシュートを決め、8分間で3得点のゴールラッシュとなった。
 攻守両面で精神的なタフさと局面でのプレーの強さを披露し、後半に見事に立て直して勝った横浜FMは、J1残留をほぼ手中にした。選手の戦いぶりは素晴らしかったが、一方で横浜FMサポーターには残念な行為があった。両チームの練習が始まる前のピッチ上で、千葉レディースが『なでしこリーグ ディビジョン2優勝&ディビジョン1昇格報告』を行なったが、スタジアム全体へマイクを通して挨拶や報告が行なわれていた時にも横浜FMサポーターは応援をやめなかった。愛するクラブを応援する気持ちはわかるが、常識と節度のある人ならば、逆の立場だったら嫌な思いをするような行為は慎むだろう。他者を思いやれない礼儀を欠いた行為は、何よりも愛するクラブに泥を塗るのではないか。

 今節の千葉は、攻撃ではパスミスが目立ち、守備では特にゴール前で相手をマークして抑え切れないミスが続いた。勝点を1つも得られず、J1残留を達成するにはさらに厳しい状況となった。「監督からは『相手にボールを取られやすい、ショート、ショートのパスの連続は絶対やるな』と言われていた」(坂本)そうだが、ロングボール多用の攻撃はセカンドボールが拾えず機能しなかった。谷澤や深井の単騎突破が封じられるようになった今、チーム全体でしっかりとパスをつなぎ、思い切ったシュートをもっと打つことが必要だ。何よりも1対1の局面で心身ともに強さを出さなければ、J1残留は不可能になる。

以上

2008.11.24 Reported by 赤沼圭子
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/05(月) 00:00 ハイライト:いわきvs秋田【明治安田J2 第25節】