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【J1:第32節 東京V vs 札幌】レポート:東京V、奪った勝点は1のみ、残留圏には届かず。札幌は9試合ぶりの勝点獲得!(08.11.24)

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11月23日(日) 2008 J1リーグ戦 第32節
東京V 1 - 1 札幌 (16:03/味スタ/9,201人)
得点者:27' ダヴィ(札幌)、41' 大黒将志(東京V)
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「今日は絶対に勝つという思いでスタートしました」。柱谷哲二監督のコメントを引用するまでもなく、この試合で重要なのは勝点3を取るための試合をすること。全てがうまくいったわけではなかったが、その意図は伝わってくる試合だった。

シンプルに、前へ、前へ。前節の神戸戦で見られたような、ボールを失うことを避け無理をして繋ぎ、中盤で奪われるという悪循環から一変。試合開始から東京Vは手数をかけず、早め早めにゴール前へとボールを運んだ。
特に「相手のDFラインが思ったより浅かったし、2トップが裏への動きを繰り返して1発を狙っていることを感じた(DF那須大亮)」最終ラインは、DFの背後やサイドのスペースなど前線を狙ったロングボールを多用。札幌DF坪内秀介は「あんなにドカ蹴りしてくるとは思わなかった」と少し驚いたそうだ。「ちょっと縦に急ぎすぎた(DF土屋征夫)」という反省もある。そしてこれまでの東京Vとはイメージの違うサッカー。そこに勝利への執念が見えた。

といっても、「開始25分頃までは東京Vに硬さが見えた」という札幌・三浦俊也監督の指摘通り、その時間は、ミスからピンチを招くシーンがしばしばあった。試合の入りこそ形は作ったが、その後は前に強いDFに阻まれトップにボールが入らず、セカンドボールも拾えなかった東京Vに対し、「前の4人(ダヴィ、クライトン、砂川誠、中山元気)がうまくボールを収めながら効果的な攻撃ができている」と感じていたのは三浦監督。27分の失点シーンも、クライトンから受けてエリア内へ突進してきたダヴィを倒して与えてしまったPKからだ。ネットの向こうで声を合わせてプレッシャーをかけてくる東京Vサポーターを前に、ダヴィは難なく3試合連続ゴールとなる得点を決めた。

プレッシャーの中の失点。懸念されたのは選手の心理面だが、「そこで下を向かず、1点、2点を取りにいこうという気持ちになれた」と那須。実際この直後にFW平本一樹のシュートがクロスバーを直撃するビッグチャンスが。土屋は、「今日は自分達のミスのあと、切り替えてチャンスを作れた。それは、これまでなかったことだった」と試合後にFW大黒将志と共に話したそうだ。その強い気持ちが同点弾へと繋がっていく。

大黒の今季2点目となる、貴重な同点ゴールは41分。最終ラインからのロングボールに反応した平本が頭で落としたボールは、MF柴崎晃誠、相手DFを経由して大黒の足元へ。これを「ああいうのをいつも狙っています」という大黒が右足できっちりと決め、1−1に。
沸き起こるサポーターからの大コール。前半のうちに追いついた東京Vに対する期待を一気に膨らませていく。

しかし、結論から言えば、後半は両チームから得点が生まれることはなかった。
後半も立ち上がりから東京Vの時間。最終ラインを高く押し上げ、札幌がなんとかクリアで逃れ立て直しを図っても、あっという間に押し戻す。足元を狙ったくさびのボールも効果的に入るようになり、札幌がファウルで止めにかかるシーンが目立つように。
東京Vに得点の匂いは充分だったが、ここでは「決定力」に泣かされた。
62分、大黒のクロスに飛び込んできた平本がボールに触れられず。63分、ゴール前に入ってきたボールに柴崎が詰め切れず。CKからの那須のヘディングも、絶妙な距離からの富澤清太郎のFKも決まらない。
そして極めつけは、途中交代で入ったMF廣山望のクロスに走りこんだMF柴崎の左足シュートがポストを直撃。チャンスを生かし切れないまま時間が過ぎてしまった。
札幌もMF岡本賢明、FW宮澤裕樹と若い選手を次々投入し活性化を図ったが、土屋の体を張ったDFもあり決定機を作るまでに至らず。こちらもそのままロスタイム4分を消化し、試合を終えることとなった。

結果的に、東京Vが得たポイントは勝点1。他会場の結果を考えれば、今のところ意味あるものだが、順位(16位・入れ替え戦枠)も変わらず、現状を大きく変えてくれるには至らない。
この勝点1にずっしりと重みがあるのか、軽すぎたのかは、少し先に知ることになるだろう。これだけ混沌とした残留争いでは、何も見当がつかない。

ただ、はっきりと感じるものがある。
選手から発せられる言葉の力、ピッチ上の姿、練習場の雰囲気、サポーターの応援。どれをとっても、あの降格した2005年の時とは違うということ。だから大丈夫、などと思うほど器は大きくなれないが、個人的には「ここはひとつ、信じてみようか」という気持ちで、次節の横浜F・マリノス戦(11/29@日産ス)を迎える。

以上
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