11月23日(日) 2008 J1リーグ戦 第32節
新潟 2 - 2 大宮 (16:00/東北電ス/35,452人)
得点者:35' アレッサンドロ(新潟)、53' 小林慶行(大宮)、56' アレッサンドロ(新潟)、88' レアンドロ(大宮)
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残留を争う直接対決は、追いつ追われつの接戦の末、2-2の引き分けだった。
前半35分、新潟がアレッサンドロがPKを決めて先制。後半8分、今度は大宮が小林慶行のPKで同点に追いつく。その3分後、新潟は松下年宏のFKをアレッサンドロが頭で合わせて勝ち越した。だが、その直後にアレッサンドロはユニホームを脱いだため、この試合2枚目のイエローカードが出されて退場。10人になった新潟は守備を固めるが、後半43分、パワープレーに出た大宮がレアンドロのゴールで追いついた。
1つの行動が、結果的にドローの伏線になった。後半11分、新潟は松下年宏が左サイドからFK。アレッサンドロはこのボールをピッタリのタイミングで合わせた。ボールがゴールネットを揺らすと同時に、ゴール裏のサポーターの前に走る。
その直後だった。アレッサンドロはあっという間にユニホームを脱ぎ去って得意げにガッツポーズ。ユニホームを脱ぐ行為は国際的な警告対象だ。しかも残留を争う大事な一戦の真っ最中。信じられない行動にチームメートが慌てて止めようとするがすでに遅かった。
アレッサンドロは前半40分にも異議で警告を受けていた。35分、矢野貴章が倒されて得たPKを、きっちりと決めた5分後のこと。2得点と引き換えに、2枚のイエローカード。ストライカーを失い、数的不利に立たされた新潟は、30分以上の時間を守備に費やした。10人がゴール前に固まり、攻撃はほとんど放棄した状態。「いつもより2、3メートルは下がっていた」(DF内田潤)。大宮の波状攻撃をしのぎ続けるが、最後は持ちこたえられなかった。新潟の右サイドから大宮・波戸康広がクロスを入れると、レアンドロが軽く頭で合わせて流し込む。大宮のパワープレーの前に力尽きた。
「仕方なく迎えた数的不利ではなかったので、気持ちの上できつかった」と内田潤は言う。2度リードを奪う絶好の展開。勝ちパターンに入っていただけに、いきなり数的不利に陥ったことはアクシデントに近かった。ただ、同時にこの瞬間からチームの結束も生まれた。松下は「言葉を交わしたわけではなかったけど、みんなが守り切るという意思で一致していた」。内田も「あのやり方に後悔はしていない」。つかみかけていた勝点3が逃げていった形のドロー。残留を決定的にしたかっただけに悔しさは当然ある。だが、「雰囲気は悪くない。大丈夫。もう次に向けて切り替えています」と内田が言うように、残り2戦に向けての集中力は逆に高まった。
大宮にとっては必死につかんだ勝点1だった。同点ゴールを挙げたレアンドロは、前半35分に与えたPKのきっかけ。新潟・矢野にファウルをしていた。「なんとか貴重な得点を挙げることができた」と名誉挽回の1発にホッとした様子だ。
試合そのものは前半から押し気味に進めた。ただ、カウンターからの攻撃が途中で分断されるなど、攻め切れないことで十分に押し込むことができなかった。
「少し慎重になりすぎていた」。樋口靖洋監督は、直接対決の硬さがあったことを認めた。前半途中で藤本主税が故障で退場するなど、アクシデントもあった。それでも土壇場で追いついたことで、チームの士気は保たれた。勝点1にプラスアルファを持ち帰る結果だった。
両チームとも、残り2戦も気が抜けないことには変わりない。
新潟はF東京(11/30@味スタ)、G大阪(12/6@東北電ス)の上位と対戦。次節はアレッサンドロに加え、守備の要の永田充も累積警告で出場停止になった。正念場を乗り切ることで残留が見えてくる。
大宮は京都(11/30@NACK)、そして最終戦は残留争いの最中にいる磐田(12/6@ヤマハ)との直接対決が待っている。こちらも最終節までの2試合にレアンドロが出場停止に。
ともに残留にかける気迫は十分あることを、この試合が表している。それを持続、上昇させることが結果につながる。
以上
2008.11.24 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
J’s GOALニュース
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