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【J2:第43節 C大阪 vs 湘南】レポート:攻守に「自分たちのサッカー」を披露したC大阪。湘南にホームで快勝し、J1昇格へのわずかな望みをつなげる。(08.11.23)

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11月23日(日) 2008 J2リーグ戦 第43節
C大阪 2 - 1 湘南 (15:34/長居/21,200人)
得点者:5' アジエル(湘南)、31' 酒本憲幸(C大阪)、46' 香川真司(C大阪)
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 最近の冷え込みが少しばかり緩むような、好天に恵まれた11月23日の大阪。今年最後の3連休の中日であり、そして、C大阪と湘南の、J1昇格争い生き残りをかけた大一番ということもあって、C大阪のホーム、長居スタジアムには今節J2最多(J1を含めても4番目)の21,200人の大観衆が集まった。

 その大声援を受けて、先手を奪いたいC大阪だったが、開始早々、逆に湘南にPKを献上。すると、これを湘南のエースで、約4カ月ぶりに先発に名を連ねたアジエルに決められ、あっさりとリードを許す。なおも、序盤は反撃に出て前がかりになったところで、湘南にカウンターを許すシーンが何度か見られるなど、嫌な雰囲気も漂ったC大阪。それでも、13分にジウトンのアーリークロスから生まれた決定機を境に、徐々に流れをつかんでいく。

 ただ、試合開始30分になろうかというところでアクシデントが発生。小松塁が浮き球を果敢に頭で処理しようとしたところ、湘南の選手の足がもろに顔に入ってしまう。小松はそのまま立ち上がることができず、担架に乗って退場。エースストライカーのまさかの離脱に、一瞬スタジアムに沈黙が流れる。

 しかし、31分、C大阪6年目の背番号17が、この沈黙を見事に打ち破る。ペナルティーエリア外約25メートルの距離から酒本憲幸が右足で振り抜いた直接FKは、湘南のゴールネットを揺らすことに成功。C大阪は試合を振り出しに戻した。

 これで「自分たちにとっては余裕ができた」と前田和哉。主将のコメントどおり、卓越した技術をベースに、攻守に連動したプレーが何度も見せることができたC大阪は、試合の主導権を完全に掌握。対する湘南は、田村雄三、坂本紘司のダブルボランチがC大阪の若きエース、香川真司をファウルで止めるのがやっとの状況。ともに警告を受けてしまうなど、チームとしても前半途中から後手に回ることに。同点ながら劣勢の状況でハーフタイムを迎えることになる。

 この勢いの差が、後半の頭から如実に現れる。キックオフから1分後、中央の乾貴士からパスを受けた香川にチャンス到来。「前を向けた状況で、左がすごい空いていたし、スペースがあったんで、そこでドリブルで行けば抜けるんじゃないか」と、一瞬のうちに考えた19歳は、その言葉どおりに仕掛け、DFを左にかわしたところから左足を一閃。この「自分の思いどおりにできた」という香川の今季14点目となるゴールで、C大阪はあっという間に逆転に成功した。

 その後、C大阪は乾や、小松に代わって途中出場した古橋らに再三の好機が訪れるも生かせず。それでも、「しっかり守備をして、チャンスらしいチャンスを作らせなかったので、すごい集中できてよかった」(藤本康太)と、最後まで凡ミスはほぼ皆無で、湘南にスキを与えず。結局このまま2-1で逃げ切ったC大阪は、リーグ戦ホームゲームでは約3カ月ぶりの勝利を収め、J1昇格争いに踏みとどまった。

 試合後、「今日のような試合を、実はずっと長い間待っていた」とC大阪のレヴィークルピ監督。「今日は選手たちが本当によく頑張って、これだけいいサッカー、すばらしいサッカーをして勝てた」と、自分たちのサッカーで勝利した選手たちを絶賛した。

 一方、湘南は逆転を許したあと、加藤望、阿部吉朗らをピッチに送り込み、挽回を図ったが不発。石原直樹はC大阪のタイトな守備に苦しみ、司令塔のアジエルも本来のプレーをさせてもらえないままタイムアップを迎えた。それでも、菅野将晃監督は「最後までいろいろ形を変えながら攻撃に向かっていき、『何とか…』という思いを選手たちは出してくれた」と、イレブンの健闘を称えた。

 これでC大阪は勝点63の4位、湘南は同62の5位に。しかし、3位仙台が前日に横浜FCと引き分けたため、ともに次節以降も勝利が絶対条件。仙台が1勝でもすれば、その時点でJ1昇格の夢が断たれてしまう。「あと2つ絶対に勝って、(J1・J2入れ替え戦へ行く)可能性を祈りたい」とC大阪の前田。「次の試合を何が何でも勝つことで、他力になるが、天命を託して、自分たちがやるべきことをしっかりやりたい」と湘南の斉藤俊秀。最後の最後まで、ともにJ1への道をあきらめるわけにはいかない。

以上

2008.11.24 Reported by 前田敏勝
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