11月23日(日) 2008 J1リーグ戦 第32節
大分 0 - 1 鹿島 (13:05/九石ド/31,744人)
得点者:55' 内田篤人(鹿島)
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08年ナビスコカップ王者vs 07年リーグ王者の対決。
2冠を狙う大分と2連覇を狙う鹿島。大分が勝てば首位浮上の可能性があり、鹿島が勝てば優勝に大きく近づく大一番で、鹿島が集中力と実力をいかんなく発揮。新興勢力大分に貫禄の違いをみせつけた。
この日の鹿島は出足が早かった。リーグ最小失点を誇る大分の堅い守りをこじ空けようと、2トップの興梠慎三やマルキーニョスが素早いチェイスを仕掛け、大分のビルドアップを阻止。それが功を奏し、ハーフライン付近や相手陣でボールを奪う場面が多かった。さらに2トップに加え、本山雅志、野沢拓也が流動的に動き、中盤からは長短のパスを織り交ぜた展開をみせる。そのスタイルは常勝軍団といわれる鹿島が積み上げてきたスタイルだった。立ち上がりから勝利への気迫を前面に押し出した鹿島が大分を圧倒した。
完全に浮き足立った大分は、試合の流れを掴めず防戦一方。いつもの激しい守備できっかけを掴もうにも、ボールを奪いにいけばいなされ、大きくクリアしてもセカンドボールをことごとく拾われた。だが、堅守は揺るがなかった。前半の鹿島の決定機は31分の野沢のシュートがポストをかすめ、32分に本山の放ったシュートがポストに当たった場面だけ。集中かつ意思統一された守備は大分が築きあげたスタイルである。
前半はほぼ鹿島に試合をコントロールされたが、スコアレスで前半を折り返した。「ボールを奪った段階からプレスがきて奪い返された。思っていた以上にプレッシャーがきつかった」と森重真人が話すように、鹿島の素早い切り替えしに面喰らった。ただ、前半を0点に抑えたことは大分の狙い通りだった。守りからリズムをつくり、相手が攻め疲れたところでカウンターというシナリオであったからだ。
しかし、この日の鹿島は大分に付け入る隙を与えなかった。「勝ちたい気持ちの強い方にボールは転がる」とは鈴木慎吾の言葉だが、気持ちの部分でも鹿島に圧倒され、後半もセカンドボールを拾われた。そして後半10分、鹿島の勝ちたい気持ちが形となった。前半から何度もチャンスをつくっていた内田篤人のクロスを野沢が落とし、興梠がシュート。そのこぼれ球を内田が押し込みゴールネットを揺らした。
この1点で勝負ありと思えたが、大分が巻き返しを図る。攻撃の意識が強くなり、後半31分に家長昭博を投入してから流れを掴んだ。3−5−2から4−4−2にシステムを変え、金崎夢生と家長を並べた攻撃的布陣で鹿島ゴールに迫った。後半37分、家長のシュートのこぼれ球をウェズレイが押し込んだ最大の決定機は、ゴールライン際で内田にクリアされ同点のチャンスを逃す。後半42分には森島康仁を入れパワープレーで最後まで意地をみせるが、反撃及ばず試合終了。格の違いと言えばそれまでだが、優勝の行方を左右する大舞台で、個々の能力、チームとしての経験、試合運び、全ての部分で上回る相手に、前半を無失点に抑え、あと一歩のところまで追い詰めたのは来季以降の経験となるはずだ。
これで大分は5位に後退。優勝の可能性はほぼ消え、来季のACL出場権を目指して3位に目標を修正することになった。一方、鹿島は勝点を伸ばし、2位名古屋に2差をつけた。次節の磐田戦に勝利し、他チームの勝敗次第では優勝の可能性も出てくる。
以上
2008.11.23 Reported by 柚野真也
J’s GOALニュース
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