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【J1:第26節 清水 vs 東京V】レポート:過酷な条件の中で満足のいくサッカーはできなかった清水だが、しっかりとゲームをコントロールして今季初の3連勝!(08.09.23)

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9月23日(火) 2008 J1リーグ戦 第26節
清水 1 - 0 東京V (14:03/日本平/15,206人)
得点者:78' 原一樹(清水)
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つかみかけた良い流れを本物にするということが、今の清水にとっては最大のテーマ。その意味では、この試合の勝利は本当に大きな価値のある1勝だった。

4カ月半ぶりにアウェーで勝ってホームに戻ってきた清水は、左サイドバックの児玉新がスタメンに戻り、中盤では山本真希とマルコス・パウロが足に負傷を抱える中で、兵働昭弘が右MF、山本真が左MFとして先発。対する東京Vは、ケガ人の続出と那須大亮の出場停止によって守備陣の顔ぶれが変わり、注目のアンカーにはベテラン福西崇史を置き、右MFに廣山望を起用して日本平に臨んだ。

東京Vのほうは連携面で不安を残すメンバーだったが、立ち上がりから守りに入ることはなく、先発起用した194cmのFW船越優蔵へのアーリークロスを多用して、そのセカンドボールからのチャンスをうかがう。しかし、やはり時間とともに主導権を握っていったのは、好調さを維持している清水。

船越へのロングボールに対しても、高木和道と青山直晃がしっかりと競り、こぼれ球を周囲の選手がよく拾って、攻撃を持続させない。そして攻撃ではきっちりパスをつないでサイドから攻め、20分までにあと一歩というチャンスは何度か作ったが、崩しきるところまではいけない。16分の右CKから得た2本のビッグチャンスも決めきれず、この時間帯で先制点を奪っておければ清水のゲームプラン通りだったが、そのためには最後の部分の精度が少し足りなかった。

そして、前半の半分を過ぎたあたりから早くも両チームに疲労の色が見え始める。公式記録での気温は27.6度だが、強い日差しが照りつけるピッチ上はもっともっと暑かっただろう。中2日の連戦という中で、もっとも暑い時間帯である2時からのキックオフは、選手たちには非常に過酷な条件だった。その影響かどうか、主導権を握っていた清水にミスが目立ち始め、そこから東京Vが速攻で反撃に出る場面も多くなる。そこからは一進一退の流れとなって、0-0のまま前半が終了した。

だが、そこからハーフタイムで修正が利くのが、清水が良くなってきた部分のひとつ。「前半はちょっと攻め急いでいた」(高木和)という反省から、ボールを奪った後でそのまま行けるときは速攻に行くが、それがむずかしい場合は簡単にボールを失わないようにじっくりと攻撃を作っていくというメリハリをつけるという共通意識を徹底。それによって悪い形でボールを失うことが少なくなり、攻撃時には守備陣が身体を休められる時間ができて守備が安定。行ったり来たりの展開も少なくなってゲームが落ち着き、後半は東京Vの攻撃をほぼノーチャンスに抑え、シュートも3本しか打たせなかった。

逆に東京Vのほうは、福西が前半で足首を痛めて、後半開始から初出場の19歳・新村純平を投入。さらに後半開始直後に大黒将志も足を痛めて平本一樹と交代し(後半2分)、この試合でもケガ人続出。戦術的な交代をするにも残り1人分しかなくなり、連携面でもむずかしくなって、流れを変える力を生み出せなかった。

こうなると、あとは清水がゴールを奪えるか、東京Vが耐えきれるかという展開。清水は11分に兵働と交代したパウロが、豊富な運動量で再び攻撃を活性化させ、後半28分にはFWの西澤明訓と原一樹を同時投入。セットプレーのチャンスも増やして、プレッシャーをかけていく。

そして33分、山本真の右CKからニアの競り合いを越えてきたボールに原が食らいつき、気迫のヘッドをゴール右隅に決めて、ついに先制点を奪った。セットプレーからゴールは、流れとは関係ないという見方もできるが、この試合ではつねに東京Vに圧力をかけ続けたことが、この1点につながったと言えるだろう。その後は、2点目を狙いつつも落ち着いて守備を整えた清水が危なげなく1点を守りきり、2試合連続の1-0で今季初の3連勝。暫定ではあるが順位も8位に上げ、上位を追撃する態勢を整えた。

勝った清水にとっても試合前に思い描いていた通りのサッカーができたとは言えないゲームだが、苦しい中でも失点を0に抑え、辛抱強く攻め続けて1点を奪えたことは、今まで足りなかった「勝ちきる力」がついてきたことの証明でもある。これで上昇気流は完全につかんだ。あとは、この後の上位チームとのアウェー2連戦で大暴れするだけだ。

以上

2008.09.23 Reported by 前島芳雄
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