9月24日（水）AFCチャンピオンズリーグ G大阪 vs アル・カラマ（19:00KICK OFF/万博）
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試合速報 | ACL特集
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アウェイゴール２つを奪って勝利し、ホームに戻ってきたガンバ大阪。疲労は否めないが、約１７時間をかけての帰国後、中１日で行われたJ1リーグ・25節京都戦でも７試合ぶりの白星を挙げるなど、なかなか挙げられなかった『白星』を獲れていることがチームの勢いを増している。その京都戦ではFWルーカスが右膝を負傷。復帰まで約２週間を要する見込みで、今ゲームへの出場は絶望的だが離脱者を多く出していた時期とは違い、選手層はほぼ万全の状態に戻りつつある。しかも、クラブ初のACLベスト４進出への鼻息も荒い。総力を挙げて、クラブ初のACLベスト４進出に挑むことになるだろう。

「シリア遠征から帰国し、国内リーグをやって、個人差はあるとはいえ、当然選手たちには疲労感がある。ただ、それ以上にガンバは勝って準決勝に進むというモチベーション、スピリットが上回っている状態だ。つまり、十分そういうダメージをカバーできる状態にあるし、第１戦をああやって戦えたことについてのチームの自信は高まっている。多少戦力は失った部分もあるが、総力でいいゲームをしたい（西野朗監督）」

ただ、決して油断は禁物だ。相手もビハインドを負っている状況で第２戦目を迎えることで、アウェイ戦といえども前がかりの戦いを敷いてくる可能性は十分に考えられる。先制した後、完全に引いて守備にまわる時間が増えた第１戦とは違う戦いになることは、前日会見でアル・カラマのヤブルディ監督の言葉を聞けば明らかだ。
「もちろん前回のゲームは１−２で敗れたので、当然、明日は勝つためにプランの変更はある（ヤブルディ監督）」

そうした中でG大阪としてはいかに守備に対する集中を切らさ ずにゲームを進め、相手に『トドメ』をさす先制点を奪えるかが大きなポイント。チーム全体の疲労感が否めない中で、先のJ1リーグ・京都戦のように、スタートからエネルギーを出し切り、先行する戦いが効果的なのは言うまでもない。そのあたりにチームとしての共通理解を持って戦えるかも明暗を分けるカギとなるだろう。

「１戦目の結果、アドバンテージということは考えず、『勝てば次の戦いに上がれる』ということに集中して戦いたい。相手も負けている状態なので、この間と同じ試合になるとは思わないし、まだうちも勝ち上がった訳ではない。気を引き締めて戦わなければいけない。アウェイ戦では先制されてしまったが、ああいう流れにだけはならないように注意しなければいけない。京都戦も前半はある程度ボールも動かせたし、それを続けることでチャンスも生まれたし、後半にも繋がったが、今節でも始めから飛ばしていけたら、と思う（DF山口智）」
「とにかく慌てないこと。特別なことをする必要はなく、普段通りにいつもやっていることを徹底する。もちろん勝ちに行くが、この試合では上に上がることが一番大事。どういう展開になれ、その結果が獲れればいいと思っている。最初から引き分け狙いではないが、最終的に引き分けたとしても、問題はない。そのくらいの余裕を持って、しっかり試合に入っていきたい（MF遠藤保仁）」

アウェイでのアル・カラマ戦は熱狂的なホームサポーターのブーイングにさらされながら厳しい試合を戦いぬき、勝利を手にしたG大阪。今節はその逆で、ホームサポーターの声援に後押しされての戦いとなる。そのホームではリーグ第16節の川崎F戦以来、約２ヶ月半、白星を挙げられていない状況にあるが、ここ２試合の公式戦を見ての通りチーム状態は明らかに上向きだ。その勢いのままに、このホーム戦でG大阪の歴史を塗り替える、ACL準決勝進出を決めることが出来るか。サポーターが待ち望んでいる『白星』をプレゼント出来るか。いや、そのために、選手には『総力を挙げた、勝ちに拘った戦い』を、サポーターには、それを後押しするべく熱い声援を願いたい。

以上

2008.09.23 Reported by 高村美砂