9月23日（火）J1 第26節 Ｆ東京 vs 磐田（16:00KICK OFF/味スタ）
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　今季4度目の対戦は、互いに負けられない状況で巡ってきた。6位F東京は上位に離されないためにも落とせないゲームだ。磐田は8戦勝ちなしで16位と低迷している。残留争いのためにも一戦必勝への思いが強い。互いの思惑がぶつかりあう一戦は明日16時、味の素スタジアムでキックオフする。

　手負いのF東京が磐田を迎える。今節は攻守のキーマンMF今野泰幸を出場停止で欠く。また、右足首痛のMF羽生直剛に加え、FW赤嶺真吾も右腕打撲と診断され、出場を回避することになった。前節、激闘の末に多摩川クラシコを制したが、その代償はあまりに大きかった。「システムと選手の立ち位置が変わったのでそれに馴染めるか。上手く修正していきたい」と、MF浅利悟。選手が入れ替わり、中2日という短い準備期間で意思統一を図ることが求められている。

　磐田はハンス・オフト監督に代わって3戦目となる。「サッカーは日々、進化し続けている。だが、戦術的なトレンドが変わろうが、サッカーのベーシックな部分は常に不変的なものだ」と城福監督は話す。ハンス・オフト監督のサッカーのベースは以前と、おそらく変わらないだろう。最も象徴的な『トライアングル』という概念は、日本サッカー界にも多大な影響を残した。選手間を線で結んでできるトライアングルを連続的に作り、パスの選択肢をより増やす。それは、城福東京の目指すサッカーにおいても重要なファクターだといえる。
　城福監督も「磐田は元々、今シーズンは質の高いサッカーを追求してきた。それは監督が変わろうとも、大きく変わることはない。ああいう順位にいるが、何かのきっかけでそれが好転することも十分ありえる」と話しており、難しい試合になることは間違いない。
　磐田は3−5−2システムを採用しており、必ずミスマッチが生じる。磐田の3バックの脇にできるスペースをいかに使えるかがゲームのポイントとなる。ワイドの位置に入る選手が相手3バックをサイドにつり出すことができれば、アタッキング・サードにスペースが空く。必然的にゴール前でのパスワークからの得点機会も生まれてくるはずだ。

　守備では磐田の前線の3人には警戒が必要だ。FW前田遼一にボールが入ると攻撃のスイッチが入り、セカンド・トップタイプのFWジウシーニョとFWカレン・ロバートがパスの受け手となって前線に飛び出してくる。F東京としては、前田に十分な時間とスペースを与えない守備をまず考えなければならない。
　「トップグループで戦い続けるという目標を掲げてきたが、今はその瀬戸際にいる」（城福監督）
　3連勝の勢いを消滅させるか、そのまま一気にトップグループに肉薄できるかはこの一戦にかかっている。チーム一丸となって掴んだ多摩川クラシコの勝利を次に繋げるためにも、負けるわけにはいかない。

以上

2008.09.22 Reported by 馬場康平