今日の試合速報

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第25節 京都 vs G大阪】レポート:京阪ダービーはG大阪に軍配!お互いに攻撃的で、見ごたえのある好ゲームを展開する。(08.09.22)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
9月21日(日) 2008 J1リーグ戦 第25節
京都 1 - 2 G大阪 (18:04/西京極/14,961人)
得点者:1' 山口智(G大阪)、23' 佐藤勇人(京都)、26' ロニー(G大阪)
携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ -
20日(土) 〜28(日) はFIFA フェアプレーデー!
J1勝敗予想ゲーム-23日13時投票締切!-
----------
25節の京阪ダービーはG大阪に軍配が上がった。だが、お互いに持ち味を発揮し好ゲームとなった。

G大阪は不動のメンバー、京都は角田誠が左サイドの中盤に入る布陣。
開始早々から試合を動かしたのはG大阪。1分、右サイドのコーナーキック。1回目は京都がクリアーし、2回目、遠藤保仁が上げたボールを山口智が頭で合わせ先制点を奪う。ACLアル・カラマ戦でも見せたのと同じ形で決めた。

キックオフ直後から攻撃モード全開のG大阪が一気に流れをつかむ。
「前を向かせないように厳しいディフェンスが必要だった」と加藤久監督が語るように、G大阪のロニーとルーカスがボールをもらおうと前線から引いてポジションを取る時に、増嶋竜也、水本裕貴が厳しく行けず、G大阪に回される時間帯となった。ただ、中盤以降は二人とも自ら修正させ、縦に入るボールに厳しくいくようになる。ここの勝負を厳しく修正できたことで、この後、お互いに引き締まったゲームとなる。

4分、5分とルーカスにシュートを打たれる場面が続いた後、京都の反撃は8分、渡邉大剛が右サイドをドリブルで仕掛け、クロス。そこにフェルナンジーニョが頭で合わせる。バーを叩いてしまったが、京都も決定機を作る。そして、23分、京都が追い付く。
G大阪のクリアボールを右サイドバックの手島和希が低い弾道で強烈なボールを中央へ。これが佐藤勇人に渡る。佐藤が反転早く、右足を振りぬきG大阪ゴールに突き刺した。

だが、G大阪はすぐさま突き放す。26分、二川からルーカスにつないで、ルーカスが裏へ走るロニーへ送ると、増嶋がこれに対応しきれず、GKと1対1へ持ち込まれ、流し込まれ、2-1と再びリードされてしまう。
失点はしたが、ディフェンスラインの駆け引きは見応えがあった。G大阪の前半のオフサイドは6本と多かった。2点目の失点、そして36分にG大阪の左サイド下平匠に裏を取られるなどあり、上出来とは評価できないが、ラインを上げようという挑戦の意図はよく伝わった。

後半、京都は田原豊を投入、渡邉大剛を左サイドに配置し、中谷勇介を前に置いた。後半はG大阪の足が止まり始めたのもあり、京都が何度もG大阪ゴール前に詰め寄る。54分には中谷に代えて林丈統を右サイドに送る。さらに、72分、フェルナンジーニョから、16歳の宮吉拓実を投入し、4トップ気味の超攻撃的布陣をとる。その宮吉がいきなり速攻で右サイドの裏を取るスルーパスを披露。82分にも田原豊のシュートのこぼれ球に反応し、シュートを放つなど輝きを見せた。
京都は後半10本のシュートを放ったがG大阪ゴールを割ることができず。タイムアップ。G大阪が見事なゲーム運びで京都を振り切った。

試合後、西野監督は「エネルギーの出し方としては正解」と語った。スタミナを考え、前半に勝負を仕掛け、後半は守り切る意図が見事に結実した結果となった。
開始直後に失点した京都、11分にも右C.Kから中澤聡太に頭で合わせられた。試合の入り方でチームの統制が取れていなかったということだろう。個人の課題もあるかもしれないが、チームの問題も孕んでいるだろう。次節は千葉戦、勢いのあるチームに先制点を与えないこと。今節、いい教訓を得たと思うべきだろう。

ただ、攻撃では希望も見えた。特に、前へ前へと行こうとする姿勢は好感がもてた。左サイドの中谷勇介はボールを持てば横へつなぐ判断よりも先に、少しでも前へボールを運ぼうとしていた。田原豊も前を向けばまずは勝負の姿勢を見せていた。「まずはゴール前へ」という加藤監督の攻撃理念が垣間見えた気がした。ゴール前で勝負する、京都の攻撃がようやく実践されつつある。これからの京都のワクワクするような勝負に期待したい。

以上

2008.09.22 Reported by 武田賢宗
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

FIFAワールドカップ・アジア最終予選
2024年10月15日(火)19:35 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/10/14(月) 00:00 ハイライト:松本vs金沢【明治安田J3 第32節】