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【FCWC特集】北中米代表パチューカのクラブ紹介Vol.2 2大会連続出場で最高のFCWCにするためにリベンジを誓う(08.09.22)

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2年連続、北中米代表の座を勝ち取ったパチューカ。メキシコ最古のクラブであり、世界的に見ても先進的なクラブ運営をしており、Jリーグのクラブ運営のモデルにもなるところが多数ある。そんなパチューカのクラブを2回に分けて徹底紹介する第2回。

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 パチューカが「我々こそが“メキシコのクラブ”」と名乗るのには訳がある。メキシコで最古という歴史的事実からもそれは一理ある。それでいてここ数年の快進撃が彼らをより声高にさせるのかもしれない。
一方で“メキシコのクラブ”といえばグアダラハラ・チーバスを推す声が多い。メキシカンのみで構成されたこちらも100年以上の歴史あるクラブであり、国内リーグで8年連続優勝の快挙(カンペオニッシモ)には他の追随を許さない。しかし、94年より現在の夏季、冬季の2シーズン制となって以来、最多5回の優勝を果たしているのがトルーカとこのパチューカなのだ。さらに国際舞台では今回2年連続でクラブ・ワールドカップ(FCWC)出場を果たし、心機一転してパチューカが“メキシコのクラブ”として世界に乗り込むこととなった。

「私たちにとって素晴らしい経験となった。他の強豪6クラブと肩を並べて大会に参加できたんだ。FIFAそして日本の実行委員会による欠点の見当たらない大会運営、そして、現地ではこの上ない歓待を受けたのだから」

 パチューカの会長と肩を並べる総合ディレクターのアンドレス・ファッシ氏にまずは昨年のFCWC初参加について振り返ってもらった。アルゼンチン人の同氏はクラブをプリメーラに昇格させた張本人(=元監督)であり、実質的に現在のパチューカの大規模なプロジェクトを会長と二人で仕切っている人物だ。
万全の態勢で迎えたはずの07年FCWC、同クラブ史上の“最重要トーナメント”では、決定力不足に陥って、あっけなく初戦で姿を消すという現実は受け入れるしかなかった。しかし、2年連続出場によって期待感は膨らむばかりだ。初戦は昨年と同じくアフリカ代表。それを勝ち抜けば、リベルタドーレス杯優勝のLDU・キト(エクアドル)が待っている。
「今年は多くの可能性と共に大会に臨むことになるだろう。すでに我々には出場経験があるから、プレッシャーも昨年に比べて少ない。この点で、他のクラブから一歩リードしていると思う。今回も初戦で対戦するアフリカ勢はダイナミックで急成長している強力なライバルだが、パチューカは勝てると信じている」

 多くの可能性。まず挙げられるのは若手選手の活躍だろう。今シーズン前には主力選手の他クラブへの移籍に伴って、ユース上がりのフランシスコ・トーレスやルイス・モンテスといった若手選手にチャンスが回ってきた。実際、監督の期待に応えるかのように、ピッチ上では遜色ないプレーで結果を残している。そして、昨年のFCWCには不十分なコンディションで出場したGKミゲル・カレロの復調は好材料というもの。元々、同選手が作り出すゴールエリアを広く使った仕事ぶりはチームメイトによく理解されている。さらに得点に直結してしまうほどの精度の高いキックは、12月までにカレロ自身が「100パーセントの復活」を約束している。このカレロとフリオ・マンスール(パラグアイ代表)、ファウスト・ピント(メキシコ代表)らディフェンスラインの連携はかつての安定感を取り戻しつつある。そして、最近では中盤にスピーディーなアルゼンチン人、ダミアン・アルバレスを途中出場させるなど臨機応変に配置させて、ハイメ・コレア(メキシコ代表)、ガブリエル・カバジェロ(アルゼンチンから帰化してメキシコ代表経験あり)とバリエーションアタックが目に付く。さらに、前線に新加入したアルゼンチン人のブルーノ・マリオニとボカ時代を入れれば3回目のFCWC出場を果たすクリスチャン・ヒメネス(アルゼンチン)が本格的に噛み合い出すと面白いだろう。ただチームとしては変遷期にあるため、現状の国内リーグでは思うような結果が出せていないのも確か。

「クラブが打ち出している当面の目標は現在の国内リーグ戦でファイナルに進出すること」
言い換えれば、今シーズンをいい形で締めくくって、FCWCに最高の状態でたどり着くことに他ならない。つまり、パチューカはどのような形で日本へ着けばいいか、どのように戦えばよいのかを熟知している。あとは、それまでに出来る限りの勝利を掴んで、失った自信を取り戻すだけなのかもしれない。
「パチューカにとって今回のFCWC出場の意味?それは、パチューカ本来のサッカーをすることに尽きる。そして、今度こそ最高のFCWCにするためのリベンジになるだろう(アンドレス・ファッシ)」

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Reported by 信藤大輔

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