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【J1:第24節 鹿島 vs 川崎F】レポート:激しいぶつかり合いとなった緊迫の上位対決は1−1の引き分け。激闘の末、鹿島・川崎Fともに勝点1を得る。(08.09.14)

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9月13日(土) 2008 J1リーグ戦 第24節
鹿島 1 - 1 川崎F (18:04/カシマ/22,292人)
得点者:67' マルキーニョス(鹿島)、72' 谷口博之(川崎F)
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お互いの意地と意地のぶつかり合い。息苦しい程の緊迫感。両チームが最高のパフォーマンスを発揮しあった90分間の激闘は、1−1の引き分けに終わった。

前半、流れを掴んだのは川崎Fだった。激しいボディコンタクトでボールを奪う。鹿島もそれに対し一歩も引かずに応戦。ラインを高く保ち、前線からプレッシャーを与えた。だが、そのことが鹿島に有利に働かなかった。グランド状態が悪かったことも影響し、川崎Fの最終ラインはシンプルにボールを前線に蹴り出す。その競り合いをヴィトール・ジュニオールや谷口博之が精力的に拾い、攻撃を組み立てていった。おかげで鹿島はボールの支配率があがらず、ゲームを組み立てられずにいた。特に、この試合で中盤に起用されたのはダニーロとマルシーニョ。両選手ともに足下でボールをもらいたがるだけに、支配率が低いとどうしてもゲームから消えてしまう。前半は鹿島がやりたいサッカーをやらせてもらえなかった。

前半鹿島の決定機は1回のみ。8分、素早いリスタートからマルシーニョが左サイドを駆けあがった新井場徹へ絶妙のスルーパスを送った。新井場がダイレクトでセンタリングを上げた先に、マルキーニョスが走り込むもボールまであと一歩届かず、ゴールを横切っていった。

とはいえ、川崎Fもチャンスが多かったわけではない。25分に、ゴール前のジュニーニョにこぼれ球が来るチャンスに恵まれたがシュートはヒットせず、力なく枠外に飛んでいった。鹿島の選手たちは、井川祐輔、鄭大世、谷口らフィジカルが強い選手に潰されるもファウルを取ってもらえず、イライラばかりが募り前半が終わってしまった。

しかし、後半開始から鹿島の入りが良くペースを握る。お互いのボール際での激しさは変わらないものの、一歩目の速さやコンタクトの強さで鹿島が上回っていた。前半終了間際、スタジアムに不穏な空気が流れたことなどまったく感じさせず、クリーンに試合の流れを奪い取った。徐々に鹿島が中盤を支配するようになり、両サイドバックを絡めた攻撃でゴール前に相手を押し込む。そして、スペースができ始めた58分に本山雅志を投入して勝負に出る。すると67分、左サイドのダニーロがゴール前のマルキーニョスへパス。DFを巧みにブロックしながらシュートフェイントで相手を振り切ると、会心のゴールを決めた。

ゲーム展開からいえば、最高のタイミングでの得点。多くの鹿島サポーターは「勝った」と思ったはずだ。強豪の川崎Fを相手に拮抗した試合を我慢し続け、徐々にペースを掴むと底力の違いを見せつけるようなゴール。そう思ったとしてもおかしくはないだろう。しかし、ここから流れは川崎Fに移ってしまう。得意のカウンターでジュニーニョが抜けだしシュートを放つ。ここは曽ヶ端準にセーブされるも、72分にCKから谷口が頭で合わせて同点に追いついた。川崎Fとすれば失点後にすぐ追いつく展開。岩政大樹と競り合う鄭大世をうまくブロックに使い、谷口が中田浩二のマークをうまく振り切った。

終盤、鹿島は野沢拓也、田代有三を投入。川崎Fも我那覇和樹を起用するもお互いにチャンスをつくれなかった。同点になったあと、お互いにもう一つギアチェンジできればどちらかが勝利を収めたかもしれない。ただ、両チームのパフォーマンスは内容・質ともに互角。勝ちきれなかった思いは残るかもしれないが、妥当な結果と言えるだろう。

以上

2008.09.14 Reported by 田中滋
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