9月13日(土) 2008 J1リーグ戦 第24節
京都 2 - 0 磐田 (19:04/西京極/13,738人)
得点者:2' 柳沢敦(京都)、74' シジクレイ(京都)
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磐田の猛攻をしのぎ切って京都が勝点3を積み上げた。試合後、課題を口にする京都の選手も少なくなかったが、勝利したことで実証された京都良さもあるはずだろう。
磐田は名波浩がトップ下に先発。京都は田原豊がスタートから柳沢敦と2トップ。中盤は左から、フェルナンジーニョ、佐藤勇人、渡邉大剛という布陣だった。
開始早々から試合は動いた。2分、右サイド磐田陣内入ってすぐのポジションで、渡邉が中央のシジクレイからパスを受けるとゴール前へ柔らかいボールを上げる。磐田DFが頭でこのボールを処理しようと触り、こぼれたところを柳沢が奪って磐田ゴールへ流し込んで先制。ハンス・オフト監督が悔やんだ「2回のミス」の一つ目のゴールが生まれた。
先制した京都、だが磐田もすぐ反撃する。右サイドの駒野友一から再三クロスを上げて攻め立てる。これに対し京都・加藤久監督は中盤の左右を入れ替え、フェルナンジーニョを右サイド、渡邉を左サイドに配置し、駒野の攻撃をけん制、ゲームを落ち着かせた。
後半も磐田のポゼッションに京都は苦しむ。後半2分に左からのクロスに、名波に代わって入った上田康太がゴール前に飛び込みシュートを放つなど、ジウシーニョが左に流れボールを受けることで攻撃のポイントとなり、効果的な攻撃を見せた。そして後半10分、左サイドの村井慎二に京都DFが処理を誤ったボールを拾われ、持ちこまれたところを倒してしまい磐田にPKを与えてしまう。だが、磐田がこれを外し、京都は九死に一生を得る。これを受けて加藤監督は渡邉を右サイドバックに配置。安藤淳を左サイドの中盤に送る。
劣勢が続いた京都だったが、一発のセットプレーで勝負を決定づける。後半29分、左からのフェルナンジーニョのC.Kにシジクレイが頭で合わせて2−0にリードを広げる。その後は、後半33分に右からのクロスに上田、43分に前田遼一にシュートを打たれるなど磐田に何度もゴールを脅かされるも京都が守り切って2−0の完封で勝利した。
オフト監督は試合後「今後に関して希望を感じる」と語った。実際に試合は磐田が長い時間支配しており、次節以降に期待の持てる内容だった。対する京都、守備の時間が多くなった理由の一つは攻撃時に簡単にボールを失い過ぎた点があるだろう。第20節対川崎F戦の前半に見せたようなシンプルなつなぎはほとんど見られなかった。ただ、これは磐田のプレスが早かったこともあるが。選手間が離れすぎたこともあるし、パスを引き出す動きも少なく感じさせた。攻撃の連動は課題だろう。
だが、今節の勝利で実証されたこともあった。まず増嶋竜也、その働きは抜群だった。磐田の攻撃のキーマン前田遼一へのくさびや裏に抜けられてからの落ち着いた対応は素晴らしく、中盤でパスを回されても磐田FWへ入るところでピンチを未然に防ぎ、「今節の殊勲」という働きを見せた。次節は中盤の構成力に優れるG大阪。最終ラインで踏ん張れる、という確証を今節で見せられたのは大きいはず。次節につながる勝利を増嶋は見せてくれた。
そして、渡邉大剛。今節は攻撃の見せ場よりも、監督の指示のもと、相手の攻撃の起点を潰す役割を見事にこなした。勝利のためには攻撃ばかりではなく、相手のストロングポイントを消す守備も大きな要因で、監督の期待に十二分に応えて見せた。
今節一番の収穫は京都の圧倒的な運動量だ。相手に回されながらも食らいついていくプレスには驚嘆させられた。運動量は京都の土台で、かつ、大きな武器であることを改めて感じさせてくれた。課題は確かにあるが、勝利したことで分かる京都の強さもある。自信を持って次節に臨めるはずだ。
京都の次の対戦相手はG大阪だ。日本が誇る司令塔・遠藤保仁がまとめる変幻自在の中盤を封じ込めるのは、京都の才能溢れる若きDF・水本裕貴と増嶋竜也の判断力と集中力! この対決、大いに期待したい。
以上
2008.09.14 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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