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【J1:第24節 清水 vs 札幌】レポート:若手の活躍で札幌のゴールをこじ開け、清水が良い流れを継続してホームで完勝。(08.09.14)

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9月13日(土) 2008 J1リーグ戦 第24節
清水 3 - 1 札幌 (15:03/日本平/15,395人)
得点者:42' 枝村匠馬(清水)、62' 岡崎慎司(清水)、78' 西澤明訓(清水)、89' 西大伍(札幌)
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 ナビスコカップ準決勝でG大阪を倒した勢いそのままに、ホームで札幌を圧倒した清水。できそうでいて、今季はなかなかできなかった良い流れをつなげるということがきっちりとできたという意味でも、また内容面でも、清水にとっては単なる勝点3以上の価値がある勝利だった。

 清水のスタメンは、G大阪戦のメンバーに日本代表から戻った高木和道が加わった形(代わりに岩下敬輔がベンチスタート)。一方、クライトン、芳賀博信、坪内秀介を出場停止で欠く札幌は、ボランチにケガから復帰して今季初出場の大塚真司が入り、右サイドバックには池内友彦。それ以外は前節・G大阪戦と同じメンバーで日本平に臨んだ。
 立ち上がりはいつものように少し長いボールが多かった清水だが、すぐにパス回しにリズムが出始め、ポゼッションを高めていく。左右のMF、マルコス・パウロと山本真希が高いキープ力を発揮し、中盤でタメを作ってサイドを変えながら相手を揺さぶっていくという形は、G大阪戦と同じ。中央にクサビを当てた際にも、矢島卓郎と岡崎慎司が踏ん張り、枝村匠馬らのサポートを受けてサイドに展開していくという形で、札幌を押し込んでいった。
 やがてセカンドボールも清水が拾う場面が多くなり、完全にボールを支配する展開。逆に札幌のほうは、「ボールを奪った後でまた簡単にボールを取られていた」(三浦監督)という状況。MFの4枚、DFの4枚で2列のコンパクトなゾーンを敷いて守る札幌は、押し込まれると必然的に中盤と前線の距離が長くなる。それだけに、ダヴィとアンデルソンが縦パスをキープして後ろが押し上げる時間を作れるかどうかが生命線となるが、前半はそれもほとんどできなかった。
 逆に言えば、清水がそれをさせなかったとも言える。とくに高木和は、ダヴィに入るクサビのボールに対して厳しく対応し、積極的に前に出てインターセプトする場面も多く、札幌の攻めの流れを見事に分断した。

 また、これまでは引いて守る相手に対して攻めあぐねることが多かった清水だが、この試合では少ないタッチでボールを素早く動かし、相手のギャップを作っていくという攻撃をやり続ける中で、徐々に突破口を見出していった。そして、14分の山本真の飛び出し、16分の市川のクロス、38分の枝村の左クロスなどの他、積極的にミドルシュートも狙ってチャンスを作っていくが、札幌も最後のところで粘りを見せる。
 守備では辛抱強く戦い続けた札幌が、そのまま0-0で後半に折り返すことができれば、自分たちのペースに持ち込めたかもしれない。しかし42分、ついに清水が札幌のゴールをこじ開けた。左から攻めて枝村が岡崎にクサビを入れ、岡崎がうまくキープして左に展開。これで裏に飛び出した山本真がダイレクトで折り返すと、岡崎を追い越して飛び込んだ枝村がニアで合わせ、ゴールネットを揺らした。この試合でも山本真、枝村のユースコンビが冴え、素早く人もボールも動いた鮮やかな攻撃は、守りを固めた札幌にも止めようがなかった。
 前半のシュート数は清水11本/札幌1本、CK数は清水6本/札幌0本。まさに清水が圧倒した45分間だった。

 後半に入ると、札幌が藤田征也→西谷正也、大塚真司→上里一将と一気に2人を代え、三浦監督の檄を受けて反撃に出る。久しぶりのデーゲームということもあって清水が少しペースダウンする中、市川の裏のスペースをついて16分までに3本のCKを獲得するなど、徐々に盛り返していった。「後半の少し良くなった時間帯で入らなければ、この試合はむずかしいだろうと思っていた」と三浦監督は試合後に語ったが、札幌が少し流れをつかみかけた時間帯で、次の1点を奪ったのも清水だった。
 後半17分、左からボールをつないで途中出場の西澤明訓が落としたボールから市川がミドルシュート。雨でバウンドが少し滑ったボールがGK高木貴弘の手を弾き、そのこぼれ球に詰めた岡崎が押し込んで、大きなアドバンテージとなる2点目を奪った。
 これで余裕が出た清水は、疲れが出てきた中でセーフティーにボールを回しながらゲームをコントロールし、札幌につけいる隙を与えない。そして33分に、パウロの右クロスから西澤が頭で押し込んで3点目を決め、試合を決定づけた。
 アディショナルタイムに札幌の攻撃を許し、そこから西 大伍の見事なヘッドで1点を返されたのは残念だったが、内容から言えば清水が終始ゲームを支配し、札幌にほとんどチャンスを与えないまま完勝した。

 「引いた相手を崩すのはむずかしいけど、何回もチャレンジして1点を取れたのは大きい」と高木和が振り返ったように、清水は攻守ともに収穫を得たゲーム。確実に上昇気流をつかみつつあるように見えるが、「もう1つ、いや2つ勝たないといけない」(市川)と、選手たちはすでに次の神戸戦に意識を集中している。

以上

2008.09.14 Reported by 前島芳雄
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