9月13日（土）J1 第24節 浦和 vs 大分（14:00KICK OFF/埼玉）
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　W杯アジア最終予選の中断を経て、約2週間ぶりに再開するJ1。3位浦和は勝点41で並ぶ、4位大分をホームに迎える。
　上位陣は勝点2差のなかに5チームがひしめく混戦模様となってきたが、そこから一歩でも抜け出るために両者にとっては何より白星が欲しいところ。浦和、大分いずれも勝てば首位浮上のチャンスがあるだけに、熱のこもった一戦が期待できそうだ。

　勢いなら最近のリーグ10戦で7勝3分と負けのない大分に分がありそうだ。今月3日と7日に行なわれたヤマザキナビスコカップではリーグ首位の名古屋を下して、チーム創設以来初の決勝に駒を進めるなど、現在絶好調。ホームで迎え撃つ浦和にとって、大分の姿は脅威に映っているはずだ。
　その大分の最近の安定ぶりは攻撃ではなく、守備にあることは間違いない。ここまでリーグ23試合を戦い、失点はリーグ最少の16。得点数こそ25と寂しい数字が残っているも、相手の攻撃をじっくりと凌ぎながら、少ない好機を確実に得点に結びつけるという策がチームにしっかりと浸透しており、その戦い方にブレがないのが強みだ。
　7月12日、九石ドームでの一戦は2−0と大分に軍配が上がっているが（ /jsgoal_archive/game/2008/20080100010320080712.html ）、大分が4連勝でさらに弾みを付けるか、それとも浦和がホームでリベンジを果たすことができるだろうか。

　浦和としては、堅守を誇る大分に先制点を許すと苦しくなるだけに、慌てることなく、落ち着いた試合運びをすることが重要になってくるだろう。前がかりになって、その裏を突かれて失点。そんな展開だけは避けたいところだ。

　エンゲルス監督にとっての悩みの種は、13日の大分戦のあと、17日（日本時間18日4：00）にはACL準々決勝、アウェイでのアル・カディシア戦（クウェート）が控えていること。6日のマナマでのバーレーン戦には、闘莉王、田中達、阿部の3人の日本代表組がいずれも先発フル出場を果たし、疲労を抱えているだけに、彼らをどう起用するかは気になるところだ。
　両足に張りを訴えている田中達に無理はさせたくないだろうし、守備の固い大分の攻略に、セットプレーでの闘莉王、阿部の強さは不可欠なだけに、難しい判断を強いられそうだ。
　また、左足首痛で離脱中のMF鈴木の全体練習への合流が遅れているだけに、出場は微妙といえるだろう。

　一方、大分では今年2月に前十字じん帯を負傷し長く戦線を離れていたMF家長が、すでにサテライトの試合に出場しており、浦和戦で復帰する可能性も出てきたとのこと。長いブランクがあるだけに、いきなりフルスロットルとはいかないだろうが、個人技での局面打開を得意にする家長の復帰は、状況次第では有効な攻撃のオプションとなりそうだ。

　大分の勢いが浦和を食うか、それとも浦和の地力が大分の勢いをストップさせるか。大分ではウェズレイの決定力、浦和では復調が期待されるポンテの展開力、両助っ人の出来も試合の行方に大きく関わってきそうだ。

以上