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【J2:第35節 福岡 vs 徳島】プレビュー:残り10試合!崖っぷちに立たされた福岡のキーワードは「こだわり」。ディテールの部分をどこまで突き詰められるか(08.09.13)

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9月13日(土)J2 第35節 福岡 vs 徳島(19:00KICK OFF/レベスタ
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 第2クール最後の5試合で4勝1分の好成績を収めた福岡だったが、第3クールに入ってからは2分2敗と失速。5試合も勝ち星から遠ざかっている。10試合を残して、2位の山形とは勝点差は17、3位の湘南との差は11。いよいよ崖っぷちに追い込まれた。しかし、篠田善之監督は、いつものようにまっすぐな視線で話す。
「(J1昇格は)諦めるつもりは全くない。残り10試合すべて勝つつもりで戦っていきたいと思う。可能性がある限り、上を向いて我々はやらなければいけないし、それを信じて選手たちに取り組ませたい」
 どこまで頑張れるか。どこまで自分たちを追い込めるか。福岡の思いが試される10試合が始まる。

 福岡にとって最大の課題が守備にあることは言うまでもない。11試合連続で失点を続け、直近の7試合ではすべて2失点以上。失点につながる大きなミスは減ったが、注意すべき時間帯に、簡単に失点してしまう試合が続いている。内容は決して悪くはない。互角以上に戦っている試合も多い。しかし、ディテールの部分について曖昧さを残していることが、失点につながっている。ひとつ、ひとつのプレーで生まれる小さな綻びが連鎖することで、最終的に大きな穴が開いてしまっている。

 いま福岡に求められているのは、ひとつ、ひとつのプレーに対して、こだわりを持つということ。アプローチのスピード、寄せる距離、ファーストディフェンダーとの連係、攻守の切り替えの速さ等々を突き詰めることに、徹底的してこだわることだ。サッカーにミスは付き物。しかし、その前後のプレーにこだわりを持つことで、ミスがミスのままで終わらず、失点を減らすことにつながる。トレーニングでは、大きな声を掛け合い、厳しく叱責しながら徹底してディテールにこだわっているが、それを試合の中で表現できるかが、徳島戦での最大のポイントだろう。

 そして徳島も苦しい状況に追い込まれている。第19節のC大阪戦で勝利を挙げてからは、14試合連続で勝ち星から見放されて現在は最下位。14試合のうち引き分けが3つ、1点差負けが7つ。あと一歩が踏み出せずに出口を見つけられないでいる。自分たちのリズムの時にゴールを取りきれず、我慢すべきところで生まれる一瞬の隙や甘さを突かれて失点してしまうのがパターン。前節の横浜FC戦でも、同点に追いついてからは徳島のペースだったが、過去と同じことを繰り返して敗れた。

 だからと言って、徳島は福岡にとって侮れる相手ではない。中盤には、ベテランの倉貫一毅を中心に、米田兼一郎、玉乃淳、六車拓也ら能力の高い選手を揃え、リズムに乗ったビルドアップは最下位のそれではない。スピードと精度の高いクロスが持ち味の麦田和志のサイドアタックは要注意。ソウザ、アンドレジーニョの両外国人は、まだチームにフィットしていない側面もあるとはいえ、それでも前線で危険な香りを漂わす。自分たちのプレーにこだわりを持つことはもちろん、集中力と緊張感を維持して対峙すべき相手。そうでないと足元をすくわれかねない。

 そんな両チームの戦いで、福岡が絶対に譲れないのは先制点。篠田監督が就任してから8試合を消化した福岡だが、そのうち6試合がビハインドを追いかける展開。攻撃力を発揮して追いつき、逆転したゲームも多いが、ビハインドを背負っての戦いは必要以上にパワーを費やすもの。それが、思うように勝ち星を増やせない原因のひとつにもなっている。また、徳島にとっては、下を向かずに必死になってチャレンジすることが重要だが、そのためには、メンタル面で相手を上回れる先制点がほしいところだ。

 いずれにせよ、福岡も、徳島も、勝利以外に必要がない試合。立ち上がりから激しくぶつかり合い、最後までどちらに転ぶか分からない展開になるだろう。その試合を福岡はホームの力を借りて戦いたい。いい準備もできている。高いモチベーションも維持している。しかし、その全てを試合の中で表現するだけの力は残念ながら足りない。その足りない部分を一体となってカバーするのがホームゲーム。苦しい状況だからこそ、最後まであきらめない姿勢をスタジアム全体で表現したい。「奇跡は起こすもの。全力で頑張りたい」(中払大介)。その言葉を合言葉にして。

以上

2008.09.12 Reported by 中倉一志
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