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【J2:第34節 草津 vs 山形】レポート:ロスタイム、都倉のヘッドはクロスバーに阻まれた。草津、堅守・山形を崩せずに無情のスコアレスドロー。(08.09.08)

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9月7日(日) 2008 J2リーグ戦 第34節
草津 0 - 0 山形 (18:04/正田スタ/4,424人)
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0対0のまま迎えた後半ロスタイム。高い打点から放たれた都倉賢の強烈なヘッドがクロスバーを叩く。その直後、スタジアムに響いたのは試合終了のホイッスルだった。昇格への希望を託した一戦は、無情のスコアレスドロー。2位山形との差を詰めるために気力を振り絞って戦った草津戦士たちは、一様にピッチへと崩れ落ちた。

 草津にとって、この試合は非常に難しい位置づけだった。昇格への可能性を繋げるためには勝利が要求されるが、敗戦はサバイバルレースからの脱落を意味する。負けない戦いをしながら勝たなければならない。そんな慎重な姿勢は、先発メンバーに表れていた。指揮官は、攻撃参加が特長の左SB寺田武史に代えて、高さのあるCB尾本敬を起用。山形のセットプレーを警戒して、守備を固める策に出る。

 前半は、山形ペースで試合が進んだ。山形は前線から草津DFラインにプレッシャーを仕掛けて自由を許さない。中盤までボールが運べない草津は、カウンターからチャンスを狙うが、レオナルド、石井秀典の壁を崩すことができずに時間が過ぎていく。「縦に急いでしまい、落ち着いてボールを回せなかった」(島田)。ただ、草津守備陣も山形の2トップに自由を与えず、セットプレーでも高い集中力を保った。前半は、両チームとも我慢比べの様相が漂っていた。

 停滞した雰囲気を嫌い、先に動いたのは山形・小林監督だった。52分、秋葉勝に代えて馬場憂太を中盤へ投入。続く60分には豊田陽平を下げて宮崎光平を起用。長谷川悠、北村知隆の2トップへと変更して草津に揺さぶりをかける。「前線にボールが収まらず中盤が絡めていなかったので代えた」(小林監督)。

74分、小林監督の采配が功を奏し74分、山形にビッグチャンスが訪れる。北村がペナルティエリアに進入しマイナスのパス。2列目から飛び込んだ宮沢克行が決定機を迎えるが、至近距離からのシュートをGK本田征治が抜群の判断でストップ、チームの窮地を救う。本田は81分にも長谷川の決定的なヘッドをキャッチし、チームに勇気を与える。山形は2度の決定機を外したことで、勢いを草津に受け渡すことになる。

先行逃げ切り型の策を選択した山形に対して、草津は終盤追い込み型で応戦した。終盤79分、植木監督が満を持して投入したのは、控えに回っていた左SB寺田。スピードに乗った攻撃参加を武器とする草津の翼は、大きく空いたスペースを駆け上がりチャンスを演出、攻撃を活性化させる。左サイドを支配した草津は次々とセンタリングを放り込み、猛攻を仕掛ける。そして迎えたロスタイム、熊林親吾が左サイドから上げたクロスに、都倉が脅威の高さからヘッド。そのシュートがクロスバーに阻まれた瞬間、ゲームは終わった。わずか数センチの差が草津の昇格の夢を遠ざけた。

今ゲームの結果、両チームともに勝点1を得ることになったが、その意味は大きく違ってくる。山形は昇格へ向けて勝点を積み上げたと言って良いだろう。過去7戦5勝2分の山形は次節、首位広島との直接対決が待つ。「広島に喰らいついていきたい」と北村。山形は広島、C大阪、鳥栖と続く上位連戦が昇格へ向けた山場となる。

一方の草津だが昇格へ向けて痛いドローとなった。2位山形との勝点差は11のまま。追いつくためには4ゲームが必要となり、残り10試合での逆転は難しいと言わざるを得ない。「昇格のためには絶対に勝点3が欲しかったが、まだあきらめない。最後まで昇格が狙えるポジションで勝負がしたい」と崔成勇。試合後、サポーターは選手たちに大声援を送り、肩を落とす選手たちを鼓舞した。残り10試合、ここからは草津の真の力が問われることになる。

以上

2008.09.08 Reported by 伊藤寿学
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