本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第34節 徳島 vs 横浜FC】レポート:悪い方のらしさまで出てしまった徳島。横浜FCに屈し、トンネルを抜け出すことはこの一戦でも叶わず。(08.09.08)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
9月7日(日) 2008 J2リーグ戦 第34節
徳島 1 - 2 横浜FC (18:05/鳴門大塚/4,026人)
得点者:25' 根占真伍(横浜FC)、40' ソウザ(徳島)、79' 難波宏明(横浜FC)
携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ -
----------
徳島はまたしても勝てなかった。これで勝ち星なしの状態は14試合にまで。長いトンネルは一体どこまで続くのだろうか。
そして内容はと言うと、いい意味でも悪い意味でも徳島のらしさがそのまま出た戦いだったと言えるだろう。確かに成長した部分は見せたが、チームは自らが抱える課題も変わらず引きずってしまった。

まず、この一戦においても徳島は先手を許してしまう。25分、バイタルエリアに入ってきた横浜FC・根占真伍へ寄せきれずミドルシュートを決められてしまった。自分たちの得点力を考えれば絶対に与えたくなかったのが他でもない先制点だったのだが…。いずれにしてもこれで徳島は今節も追いかけなくてはならない苦しい展開を強いられることとなった。

ただここから徳島は前々節、前節に続き、自分たちの成長である粘り強さを発揮する。落ち着いてボールを繋ぎチャンスをうかがうと、ついに40分には同点へと追いついて見せた。倉貫一毅からのくさびを受けたアンドレジーニョがさらにソウザへ短いスルーパス。オフサイドラインぎりぎりから飛び出したそのソウザが冷静に持ち込みゴールへ流し込んだ。
さらに、この同点弾で勢いを得た徳島は後半立ち上がりから徐々にポゼッションも高めていく。倉貫、米田兼一郎が数多くボールに触れて組み立てをリードすれば、麦田和志、藤田泰成の両翼も積極的に高い位置へ進出。加えて前線のアンドレジーニョとソウザも精力的にスペースに流れてボールを引き出した。

しかし、こうして流れを引き寄せながら次のもう1点が奪えないのも残念ながら徳島のらしさ。チームはたびたび惜しい形こそ作るものの決定的なシュートチャンスにまでは持っていけず、逆転には至らない。すると、これまでにも幾度となく見られたシーンだが、ワンチャンスを決められ逆に再び突き放されることに─。確かに池元友樹の精度の高い折り返し、難波宏明のお手本のようなヘディングとこの横浜FCの2点目は素晴らしいプレーが連続した見事な得点であったが、やはり主導権を握っていたことを思えば何としても防がなくてはいけない失点であったのは間違いない。「ある程度自分たちのペースで試合をしていた中での失点なので悔しさだけが残る」と六車拓也が唇を噛んだのも無理はないだろう。

結局この2失点目が致命傷となり敗れた徳島。冒頭でも書いた通り、いい部分も見せながら今までにも繰り返し言われてきた課題を解決することが出来ずの悔まれる敗戦となってしまった。これには「同じことを繰り返すのか?諦めるのか?残り試合を消化試合にするのか?、と選手たちには厳しい意見を言った」と美濃部監督も険しい表情で明かした。
それを受け「監督の厳しい言葉も仕方ありません。正直、懸命にやっていない選手はいないと思います。しかし結果が出せていない限り、今まで以上にやるしかありません」と話したのは今やチームの柱である倉貫。何とかしなければという気持ちを痛々しいほどにじませた彼を中心に徳島の選手たちがどう変わってくるか、次節の戦いが注目される。

また最後にはなったが、勝った横浜FCに触れると、この一戦においては「内容についてはいろいろあるが、とにかく勝てたことが大きい(GK小山健二)」というのがまさしく当てはまる見方だろう。さらに、三浦淳を体調不良で欠くなど不安材料があった中でも全員の頑張りによって結果をしっかり残したことは評価すべきと思われる。とは言え、攻守全体に組織としての連携を欠いていたのは今後に向けて気になる点だ。いくらメンバーが大幅に変わっていたとは言っても、残りの戦いで勝ち続けるためにはその部分の改善が不可欠となろう。
次節からはいよいよ湘南、広島と上位との直接対決が続く。大逆転を目指すチームに休息の時間はない。

以上

2008.09.08 Reported by 松下英樹
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/04(日) 00:00 ハイライト:横浜FCvs千葉【明治安田J2 第25節】